妹を殺された男と、殺した男の妹が出会ってしまう夏。

そう、夏です。風景が美しく緑が爽やかです。
暗そうな話で見る気がしなくて、家族が見ている横でちらちら耳に入る会話もずんどこ陰々滅々で、やっぱりねーと思っていたのに。きらきら空に舞う凧や、山や河や、妹を思う瑛太が叫びながら走る野原は罪もなく明るいいい季節の長野なんです。
殺した男が書いた事件の絵も、美しい風景だったりして。
それを見た父親(柄本明)は
「反省していない、奴には美しい思い出だ、また殺す」
と激昂するわけですが……。

本当にそうなんでしょうか?

瑛太の復讐の刃から逃げた『元少年A』の日常には、まさに殺された子と同じ年格好の幼女がいました。危ないのかしら?それとも、償いとして守られているのかしら?

この先瑛太と妹はどうなるのか、互いに罪の意識に悩んだり傷つけ合ったり慰め合ったり……
恋に落ちたりするのでしょうか。

それならやっぱり暗そうで見たくない、と思う反面。

この不思議に爽やかな夏の空気が続いてくれるのならなんだか見てしまいそう……。

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