キレイで淋しい映画でした。 

騒動前の沢尻エリカが美しく、激太り前の初々しい柳楽くんを手玉に取って悩ませるという青春ラブムービー。ケータイ小説台頭以前の物語で、レイプも妊娠堕胎も白血病もなく、柳楽くんはサクッと振られて終わりです。慶応の医学生の方がいいのかー、いいよねー。自転車vs車じゃあねえ。


孫である柳楽くんにアドバイスする、魔女の様なおばあちゃん(夏木マリ)がカッコイイのですが……空回りする孫の恋よりもそっちのグランマと若い恋人のなれそめの方が面白そうな気がして来ちゃうので困りました。

お目当ての板倉さんはというと、主人公のバイトの先輩。
大学に行かずにガソリンスタンドでバイトする主人公の姿は、そのまんま板さん18才の頃の立場ですから!芸人として売れて、映画にキャスティングされて、「若いっていいよねー」の台詞も言えて良かったですよね。でも人生そう上手くは行かないのが普通だし、恋は実らないし、若い頃にみるのはツライ映画ですかね……。

板倉先輩は途中で辞めてしまいますが、最後にもう一回出てきますので板さんファンは諦めないで最後までみましょう。
なんだこの感想(^^;;;)

(2020.09)追記:ラジオ「Tokyo Speakeasy」より
バイト仲間に佐藤二郎と大泉洋、お二人の初顔逢わせだったそう。
雨の中ちゃんと待つ場所もないのに待ち時間がめちゃ長く、映画の撮影に初参加な板さんが「こんなに待つんですか……」とぼやき続けるのを必死でなだめたとか。引きで撮る場面にもめちゃ細かい演技指導があったとか。結構大変な現場だったそうでした。