有吉比登治、なんというツンデレ!!
最期に会いたい、すぐに来てくれの代わりにそんなこと(><)
それにしてもあの手紙。
「互いに相手の個展ではもぎりをしよう」
と誓い合ったと榊老人は語り、思い出の中の2人もにこやかでしたが、手紙の文面では一方的に小馬鹿にされていたようにしか読めないじゃないですかー。
てっきり、ありがちな復讐劇かと。あんなに執着する「晩鐘」こそ榊老の作なのかとか疑ってしまいましたよ。
でもそうなると見つかった25点の新作全部もあやしく、生前の受賞作だって誰の作品なんだってことになっちゃうわけで。逆に榊老は、友の遺作をそうまでして守りたかったわけですね……。
絵に傷をつけるな、もう二度と生み出されることのないものなんだと詰め寄る榊老人(米倉)の熱弁には思わず涙がこぼれてしまいました。
よーく考えるといろいろ、どこから遺作は出てきたのかとか(遺族所持なら、榊は世に出せといわなかったのかとか)。「晩鐘」 を切り裂いて「時代をつける」(注:後述)作業も、個展3日前にまだ出来てないんじゃ発注が遅すぎ。殺したからって作業が止まる意味も分からない等々、おかしなところはあるのですが。
客は切られた絵を、ストーリーを見に来るんだ!と主張した本人の死がそれ以上の宣伝になった皮肉など、実に相棒テイストで好きなお話でした。
冒頭の、仲良しな右京さんとたまきさんや、本を読んだと嘘をつき続ける神戸くんもよかったです♪
「晩鐘って、鐘なんて描いてないじゃん!」
な係長、ミレーの晩鐘だって描いてないですよ鐘そのものはー(^^;;;)
1話2話もね、観たんですよ。でも
「オープニングの神戸ソン細!」
以上の感想が特になくて。前シリーズまでの神戸くん大売り出し的な初々しさ、華々しさもなくて面白くなかったら、いいところないじゃんとがっくり来ていたところだったので今回のいい感じは嬉しかったです。
映画の予告も、凄いね!右京さんが身体張ってますよ!!
☆「時代をつける」←薬品等で汚してわざと古く見せること。作中では専門家同士の場面だったのでさらっと流れてましたけど、家族に訊かれたので書いておきます。
科学鑑定のせいで古そうな色にするだけじゃダメになり、別の古い絵のホコリをつけたりハエを捕まえて絵の上のフンさせてみたり、贋作家も苦労しているらしいですっって、実家に並んでる月刊美術で読んだのか「ギャラリーフェイク」だったのか(^^;;;)
余談ついでに、米倉斉加年と言えば画家でもあり。最近は絵本も有名ですが、個人的にヌードでエロ絵な印象です。持ち込みしていた絵ってあれかと思うと笑ってしまいました。アクが強すぎる(笑)
