結局一番の謎はサギの正体と功一との関係かな(笑)

大団円、事件が解決したその後もきっちり幸せに描かれて、素晴らしい最終回でした。
……その分引っかかりもなくて、記憶に残らないかも(←贅沢?)

とにかく、犯人自殺で終わらなくて良かった。
きっちり告白させてきっちり詰め寄って、土下座もさせて、生殺与奪の権利もしばらく握った挙げ句に、やっぱり
「生きろ」
と言えたらなら、それが一番良かったんじゃないでしょうか。

俺たちがしっかり生きているところを見届けろ。
ある意味死ぬより辛いことの強制でもあるけれど、赦しでもあるし。やっぱり兄妹に人殺しにはなって欲しくなかったし。

一体なぜ?という殺人の動機は、金目当てとはいえ、計画的でなく不幸な事故でした。ただ、続く母殺害は完全に口封じ。兄妹が家にいて、起きてきたりしたら一緒に殺されていたかも、と思うと怖かったです。
自分の家族を活かすため、他人の家族は殺せてしまう。
でもそんなに大事だった子供ももう死んでしまった。悲しい皮肉でした。

そして大騒ぎな世間をよそに、自分たちはもう日常に逆戻り。で、紅葉も美しい公園で自首について検討する兄s。
いやでもそれって、実際に表立って騙した静奈抜きには絶対無理じゃんって思っていたら、見事御曹司が一枚噛んでくれましたよ。
1千万円!サスガ青年実業家!!
当初、騙し盗る筈だった金額を、好意で貸してもらえる仲になるとは人生分からないものです。(一応2千円の指輪と、静奈にプロポーズする権利付き。ハンマープライスみたい←古!)
自分たちの裏も表も隠さなくていい、多分一生の友ですよね。いや親戚になるのかな。

…それで実費を返済して回っても、騙した事実自体は消えないわけで功一は2年服役することとなりましたが、ここでまた御曹司の力であの「アリアケ」は同じ場所で復活し。幸せの黄色いハンカチ……ならぬポストイット……でもなくて(笑)
幸せの鈴なり千円札という身も蓋もない、ご近所にどう思われるんだかーな飾り物と。「サギ」の熱い抱擁に出迎えられて、功一のご帰還でした。どういう仲なのー(><)

最終回ともなると、このおふざけとシリアスの混合にも慣れてなんの不思議もなくなっちゃったけど、良く考えると凄いドラマでしたよね。
いま笑った分、思い出した現実がより辛かったりと振り幅の激しさで、より琴線に触れる物語になっていたと思います。さすがだクドカン!

そうそう「やっと信頼できる大人を見つけた」のところでは、ジョージさん可哀想に、と思いました(笑)
刑事さんのその後には触れられていないし、とがみ母が静奈を現在どう思っているのかも分からなかったけど、泰輔が派遣で働き始めたのは分かった(^^;;;)

いつかまかり間違って、仮釈放の刑事さんが功一の店でハヤシライスを食べる日だって来るかもしれない、来ないかもしれない。そんな一段落(有明家風に言うと、親離れ?)

兄妹の”遺族じゃない人生”の始まりです。

さあ、どれだけ原作と違うのか読んでみようっと!!!