刺激的なタイトルにそぐわず、だらーっと脱力して口あけっぱみたいな不思議な映画でした。

20才も年上の人妻に翻弄される、19才の美大生みるめ(松山ケンイチ)くん。
…ってことで、脱がせたりぴちゃぴちゃとキスし続けたりとあからさまにセックスな場面もあるにはあるのですが肝心(?)の真っ最中はなし!!事後のイチャイチャが長かったりします。
更には、人妻と知って若者だけ傷ついたり悩んだりして会えずに苦しむすれ違いももっと長いです。
青春だねー。

原作では普通のオバサマだった美大講師ユリに、永遠の美少女@永作博美をキャスティングされている時点で、
『わ、私もこんな若い子とフフフ』
的妄想はさせてもらえないのですが(どこが温水さんと同期ダー!!あ、でもストッキングの上から靴下をはくババ臭さだけは親近感 笑)
みるめに片思いで報われぬエンちゃん(蒼井優)
そのエンちゃんを好きな男の子(忍成修吾)
と、巡る片思いの輪にまたまた、甘酸っぱい青春を満喫です。
「ハチクロ」といい、サークル片思いは青春の象徴ですかね。したことないんだよなあ片思い。残念なのかな。

それにしても早送りが出来ません。
だって、物語が会話で進まないから。

例えば誰かを待っている場面なら、「遅いなー待ったよ」じゃなくて、手持ちぶさたに待っている5分をじーっと見させられてこっちも登場人物と一緒にイライラ待たされる感じ。
不思議。でもきらいじゃないなあ。
(磯貝みるめ君が松ケンじゃなかったら。苦痛なのかも。というかそもそも、読んでないし観てないでしょう。)