おせんちゃんを泣かせるなー!

さすがに、新米のバカさ加減にイライラしましたよ。
あれがバイトでスパゲッティ作ってた天狗(「バンビーノ」懐かし〜 笑)ならまだしも、一応本職の料理人。お茶にしろ豆にしろ、扱いで味が変わるってことは(自分がどうするかは別として)分かってなくちゃ困ります。
「料理屋が食い物に手を抜いてどうします」
と、いうおせんの言葉は正論でしょ?
なのに眠れないから水が冷たいからって、「豆より俺の方が可哀想だー」 はあ??
”私と仕事のどっちが大事なの?”って詰め寄る女ぐらいわけわかんなーい(^^;;; )

でもそんなよっちゃんを、おせんは考えがあって(莫迦だから?)雇っているそうですから仕方ないですけど。

本筋は前回同様、そんな大バカ者が愚痴ったり悟ったりしてるのを背景に、一升庵の料理に心動かされたゲストの人生がちょっと変わる、というお話。
思いやりがすれ違い壊れかけている夫婦。でも、2人の間の溝をあったかい手作り味噌の味噌汁が埋めていきます。(岡田よっちゃんと佐藤ひとみ夫婦が、良かったわ)
家事も分担するんじゃなく分かち合おう、という夫の言葉にしみじみ。別々にする作業すると、自分だけが大変だった様な気がしちゃうのよね。そして失敗すると辛いじゃない。一緒なら、失敗も結構楽しくなっちゃうよね。

一升庵の味噌は、みんなで造ります。
うちの実家でも味噌作ってました。草鞋踏みこそしないものの、粒不揃いって美味しいですよね。
で、豆を徹夜で選り分け……るのが辛いから、選り分けた人が一番偉いってことで毎年○○さん印と銘入りで呼ばれるらしいですけど(笑)ずっとおせんちゃんも一緒じゃないのよー。冷たい冷たい水で洗うのもおせんちゃん(作中の季節はまだ冬なの?)
で、麹を塩で揉むところからは総出で、茹でた熱い豆を草鞋足で踏んで。丸めて味噌樽に投げて。
一升庵の、同じ釜の飯を食う仲間の絆を感じる回でしたねー。
……そしてその輪の中に、堂々と出戻るバカ者の面の皮の厚いこと(^^;;;)何が、おせんちゃんの味噌汁を飲む、だー!まず謝れっちゅーの。

これでもし、来週もまだ手仕事をぐだぐだ言ったり辞めて戻ったり、恋話になっちゃうようだったらメチャ期待はずれってことですが。おせんちゃんは今回もフルに可愛かったです!! 自分の話を訥々とするところも。気合い入った料理も、怒りのつまみ食いも(笑)かっちょいーオープニングも。もっとおせんちゃんが何を考えてるかをじっくり観たいです。
そうだ先代女将(余貴美子)が来てたんですけどね。普通に喋ってるじゃん。いったい「わっち」や「やんす」はどっから来たの?