なんか勘助がシラノ。

もちろん勘助の由布姫への気持ちが愛なのか何なのか、さだかなわけではありませんが。
 『生きたい』でも側室は屈辱、と駄々をこねる姫をお館様と添わせるために、自分の利にもならない説得を悪者になって繰り返す勘助が、可哀相で。
 姫もさ。
「お逃げなさい」
と言われたときには勘助を信じたなら、ずっと信じてよ。
その後に刺客を放っただのバレて怒られただの、悪人がなんでわざわざうち明けてくれますか。晴信の息子を産んで、好きなように育てたらいい、だなんて武田方に聞かれたら翻意ありで切腹ものの言葉をかけてくれてるのに。

 そんなわけで、諏訪責め以来の展開にはもう毎回ハラハラと、時には涙なんてこぼしながら見ていました。
 切腹させられた諏訪殿を慕い続ける禰々、いまだ亡き妻をみちゃう勘助、お嬢様を一生守ると誓う平蔵。命短いあの時代の、身分だの政略結婚だのの枠組みの中でも、いえ制約が厳しいが故に愛は輝いて見えるのかもっ

 しかし、晴信と公家奥さまもずっとラブラブだったことを思うと、そちらは上手くいっていないのは残念です。
 床の間に、夫からの恋文が飾ってあったら妻は傷つくよね。あの文、へたくそだと笑われてましたけど、晴信の和ませ作戦?それとも本当に下手なの??