「踏みとどまった、君だから」若者を導ける。

 実際問題、ラストシーンの様に一般人が取調室で、しかも人生語り始めちゃうってありえないかとも思うのですが。
以前少年を浅倉に会わせた時といい、こういう清濁併せ呑んだアフターケア(?)をしますよね「相棒」って。そこが好きです。
 結局誰も死ななかったんだから刑は軽いでしょう?
 この先青年の身元保証人にでもなってやって、ヒロコママの店につれてって呑んだらいいよね。

 そのヒロコママで軽く始まった冒頭から、交換殺人、犯行ビデオ、社会派冤罪、「行われていない犯罪」と、盛りだくさん。2転3転を楽しめた代わりに掘り下げがなくて、ゲスト相島さんがちょっともったいなかったかな。
 エロ雑誌を持って帰れない『ギリギリ新婚さん』亀ちゃんや、右京さんの手をガシッと掴むヒロコママ。『いつになく正論』を吐く伊丹んは楽しかったです?。
 伊丹んのセリフの間何故か机を撫でてるセリ君も

 しかし、もうひとつ実際問題を言うのならね。
 被害者が復讐を図る話、こういうドラマで本当によくあるけど素人の調査で何が分かります?
前シリーズ「ありふれた殺人」でなんか、恨む相手の自首も死亡も教えてもらえずに宙ぶらりんだったじゃないですかー。

 今回、若造でも分かりそうなのは元記者の現住所ぐらいですよね。
借金相手だの、過去の事件の真相だの、挙げ句に元刑事の再就職先立ち回り先生活スケジュール。詳細な犯行指示!無理だろ?っ 生計立てるのが先ですよ?っ
 殺人ビデオの捏造も…えーっと、大家さんは何故、若造に協力したんでしたっけ?高飛び用の金?
(素人調査で覚えた手口で、探偵業でもして儲けてたりしますか?? 笑)

 雰囲気で見ちゃったけど、なんかいろいろ無理してましたね。
実は偶然、大家のオバサンが遺族で(※その場合、謝罪には行ってない設定で)母子協力しての復讐だった、なんて辻褄あわせもそれはそれで興ざめですけど。