異動だ有給休暇だ上司だ部下だって、毎回描かれるのは組織人・会社人の悲哀。舞台が警察なのは、それをオブラートにくるむための方便って感じ?
 そう考えると警察ってところは、毎回違う事件=悲劇が集まってくる格好の場所でもありまして。手を変え品を変えての人情話で、すみません食傷気味です。

 ちょっと前の『銀行に騙された社長さん』の6話では、生かさず殺さず搾り取った銀行よりも、倒産を決して許さず給料不払いでもいなくならない社員の方が、よりいっそう社長(前田吟)を追いつめた気がしてなりません。
 警察に連行される社長に
「俺達待ってます!!」
それ重荷に受け止めると、ちょっとホラーかも?

 なのに何故見てるって、ツレが大好きだからです。

 毎週喜々として見ては必ず
「ドラマはこうじゃなきゃ」
「『相棒』より断然これだよ」
まぁいいたいことは分かります。謎解きに興味ない常識人としては、職場の人間関係問題を放棄したあの人たちの言動にはまったくついていかれないことでしょう。

 でもこの話だって、部長経営のおでん屋台だの、舘ひろし(「かっこよく産まれたのは俺のせいじゃない」笑)ありえない要素てんこ盛りなんだけど。人情で許せちゃうんだろうなぁ〜。

 未亡人ヒロインの心をつかむのは義弟か舘ひろしか??
これもシリーズ化しそうですね。