女の友情はかくも脆いのか。電話も訪問も、女友達いっさい描かれず。

 それでも、
「どんなにゆっくりでも、亜也のコトバなら俺は聞く」
という麻生くんの言葉は素晴らしかったし、それを言って当然な人としてずっと彼は描かれていたので麻生君と亜也にスポットをあてた、ということで納得しておきましょう。

 愛、だよね。結局は。家族もそう。
相手に意志があって、それを受け取りたい・・・と切望するところに会話があるのです。

 まあ私が日々相手にするのは知的に障害のある子供達で、言葉は人でなく空に向かって発せられたり前後脈絡なかったりするわけですが。でも意志はあるよね。受け取らなくちゃね。
この麻生君の言葉はコミュニケーションへの気持ちを新たにさせてくれました。

 医者になる、という決意も、
「亜也姉ちゃんの制服を着て卒業する」
という亜湖の言葉に亡くなったお兄さんを重ねるだけでなく、きちんと段階を踏んで描かれていて納得できました(第1話から、あー、こいつそのうち医者になるな、と斜めにみていた私ですら)

 先日小学校3年生にアンケートをして、見るテレビ番組を調査。どうせアニメとお笑い番組だろうと思っていたら「1リットルの涙」が「野ブタ」「ドラえもん」を抑えて一位。
 驚きましたけど。家族で見て何か伝えるのにはとてもいい番組なのかもしれません。でも録画で見てるんじゃなかったら時間が遅すぎるよ、早く寝ようね。