先輩、デートに来なかった。

 目の前でぶっ倒れられて流血されたら、そりゃビビるでしょ。
普通以上に健康なスポーツマン。お見舞いには一応来ても、病院とかリハビリとかいう健康じゃない空間に慣れていないんだよね。亜也の外出許可を聞いてもテンション低かったもの。

 でも哀しいのは、視聴者だけじゃなくて当の亜也まで『来ないかも』って思ってたこと。
プレゼント選んで(買ってきたのはお母さんでも)、お洒落して、バス乗って、雨が降っても待ち尽くして。でも怒りもせずに認めちゃうなんて。

 ドタキャンを知って、雨の中を助けに(?)向かう麻生くん。
うなだれる亜也に傘をさしかけて・・・・
すみません、いつ抱き寄せるか、いつ抱きしめるかとワクワクして見てました。亜也が座って泣き出したときには、がっか・・・えーと。そんな浮ついた場面じゃなかったんですね。

「不治の病」と亜也から告げられた麻生くん。
2人が病院で初めて会ったときの自分のセリフなわけですが、今の状況ではリアル過ぎるよね。結局、主治医の専門を調べ、医学書を調べ、おそらくは病名にたどりついたのでしょう。
愛だ恋だどころじゃないよね。
でもそこで、逃げずに駆けてきた麻生君はやっぱり、医者の器なのだと思います。

 可哀想な妹・亜湖ちゃんは怒られるばかりで真相を知らず。
でも知らされて抱えきれるとも思えないや・・・・。