えーっ また誰か死ぬ話なの??

 愛のない人生に疲れ果て、自殺を試みるけど死にきれず、記憶喪失のふりをするヒロイン@菅野美穂。ピアノマンもこうだったのかもねぇ。
 でも菅野には、おせっかいな幸せおじさん@玉置や子供達が現れて 親もしてくれなかったことをしてくれるんですよ。 いなくなったら探してくれる。

 たったこれだけの愛情すら、かけてももらえずに育ったヒロインのひねくれ具合がそこまでに丁寧に描かれていたので、口では
「バカじゃないの」
と悪態をつきながらも 心動かされている様子が胸に迫りました。

 そして、家に戻る代わりに再度川に飛び込んで・・・・・。

 でも今度は死ぬためにじゃなく、『お母さんの形見の』大事なカバンを拾うために飛んだんだよね。
 リアルに考えると橋から飛ぶ必要はないし(^^;;;) 大体みつかるわけないんだけどさ、そこはそれ。そういうドラマの盛り上がる奇跡は好きだなぁ。
 誰かのために何かをしてあげたの、ひょっとして初めて??
 てっきり自殺と思って、諫めて抱きしめる玉置に逆らわず、カバンを後ろ手に黙って抱きしめられている川の中の菅野は何を考えていたのでしょう。

 ここでねー。3年前に母親を亡くしたこの一家が、また半年後には父親@玉置を失おうとしているという決定事項がつらいわあ。そんなこと抜きに、日常の幸せだけじゃ描けなかったんでしょうか。

 カバンを探したい、と菅野に相談する女の子。
声をひそめているのは『まだ気にしてると分かると、皆が心配する』からなんですよっ こんな小さな子が、自分を気遣う皆に心を配っている。でも、『本当は泣いてるの』
 ここでちょっと泣けた(><)

 また、居なくなった菅野を皆でさがすのに
「名前がないから 呼べない」 には頷いちゃったよ。

 そんな風に、なんでもない場面がキラキラしてるのに。お父さんは死ななくちゃ駄目なのかなぁ。そうじゃないと優しい一家は描けないのかなぁ。普通に幸せみつける話でいいのになぁ。

 成宮君、小日向さん、不思議ちゃん@和久井映見 岸田今日子と、脇も手堅く豪華でお茶目で、そうそう子供達と犬もGJ、安心してみていられます。
 重ね重ね、お父さんの余命だけが残念です。いろんな意味で。