A 鈴木雅之カントク(白井晃 とよた真帆 吹越満 )
B 岡村俊一カントク(柳葉敏郎 藤谷美和子 )

 あまりの衝撃にまとまらなくて。見てからずいぶん経ってしまいました。

 まずはA、手堅くまとめて良かったですよ。
白井さんと吹越ウェイターのコンビもオッケー。芸達者な2人のくるくる変わる表情を、目元をとらえる大UPできっちり映してくれていました。
とよた真帆も文句無く。

 ・・・でも、印象薄くて。だってBがハチャメチャ問題作なんですよ!!

 突然ギバちゃん、外回り。ネクタイスーツで家庭訪問してコンドーム売ってますよ??
お得意セールストークが「青春は必ず戻ってくる!」
 なんなのこれ、どーしちゃったの??と困っていたら喫茶店で一息入れてくれました(^^;;;)そこに、居たんですね元奥さんが。

 その先がやっと「3番テーブルの客」で。
元役者だったギバちゃんは、偶然持っていたロケ台本を見せて、主役のフリを始めます。まさか表紙のヒロイン名:ビビ萩原が目の前の元奥さんだと思わずに。
 同行の先輩には”ナンパ中”と仕事を押しつけ、途中入場のバンドマン・・・ならぬロケのチンピラ役を丸め込み、アクションスター:岡田真澄に元奥さんが手渡したのは、ギバちゃんの商売モノのコンドーム。うひー。
 その合間にもこまめにセールストーク「青春は必ず戻ってくる!」をちりばめて、ドタバタは忙しく展開していきますっ
 そしてラスト、諦めていた夢を思い出した主人公ギバちゃんは、今でも出来るかな・・・と見事成功させるんです。 バック宙を! セピア!!

 なんだかなー、こんなにいじってしまっていいのでしょうか。
確かに同じ台詞はあるし、ウソを並べて切り抜けるコメディとしてはきちんとポイントおさえてます。面白かったですよ。
 でも、足されたセールストークやラストが強く打ち出す「夢をあきらめるな、君はまだやれる」というメッセージ、これって元の脚本では全然登場しなかったものじゃないですか。いくら8割の台詞が同じでも、なんだか印象は全然違う作品なんですー。

 それこそが監督の醍醐味なんでしょうか。

 さて、いい加減当初の目的だった西村さん登場の回が見たいのですが、まだ届きません・・・お姉ちゃんお願い早く・・・・。