真の作者、そうきたか〜!
毎回面白く、毎回驚きがあって、これが今季1番楽しみでした。

 あらすじに「盗作」は入れたくなるけれど、魅力を語るならそこは全く必要ないのがまた面白いですよね。
 女の子はみんな違ってみんな好き、とキモいことを言う主人公枝松脛夫(木村昴)  でもその思い出はどれも少し変わってて少しエッチで、でも優しくて。暴力女子に女装男子に霊感少女に歴女に…… 教育実習生は盲点だった!  ちょっとだけいた外国人の子とまでしっかり思い出作ってるもんなあ。
 なんなら2話でいきなり「青と群青は私が」って人も来たのにそこは詐欺だったり笑 隣の部屋の友人(前原滉)が頼りにも信用もならないやつだったり。編集部の同僚猫魔(結城モエ)まで脅してきたと思ったら、相棒の片山さん(新川優愛)だって元有名子役での思い出にずーっと出てきていて、最後の最後にまで紫色の封筒できちんと絡む!いやほんと飽きさせずにうまいよねえ。メチャクチャな親父(皆川猿時)も、アスリートだった過去をチラッと見せてそれが遺品に……と思ったら死んでないよーだったありがち引っ掛けも、嫌味でなく上手いんだよ!
 その全てが、脚本構成と演出もさることながら主演2人(脛夫/木村昴&スネ夫/及川桃利)とクラスメートたちの好配役(どの子もほんと育ったらこうなりそう)好演にかかってるのどの場面をとっても素晴らしいですから!
そうそう、どの子も好き!という惚れっぽさながら、仕事で一緒にいてくれる片山さんには、片山さん本人が仄めかすまでちゃんと一線引いてるのもいいんだって。

 多分この先何度見返しても楽しい、すんばらしいドラマでした〜。木村昴もっとドラマに出てほしい。

 でも、最後差し出された編集長の手は取ってあげるべきだったと思うわ。嘘つきだったとしたってさ!