アイドルをこう使うのかと。ハマりすぎて怖いわ。

 爽やかな弁舌と笑顔で人気をさらい、42歳の若さで新内閣の厚生労働大臣となった清家一郎(櫻井翔) 完璧すぎる、とまで言われる清家はその実、秘書官鈴木(玉山鉄二)のシナリオ通りに語り、振る舞っていることを世間は知らない。
 その清家の自伝を手に母校を取材する社会部新聞記者道上香苗(水川あさみ)は、当時から清家と懇意にしながら書かれていない同級生の存在に気づく。清家を生徒会長にしたというその同級生こそが、秘書官の鈴木だった。
奇しくも同日
「実はな、今調べていることがあって」
と、途切れた電話の向こうで事故死していた父はその鈴木への取材でそこにいた。なのに「道上」を知らないと逃げる鈴木と、密着取材を受け入れる清家。 
完璧な受け答えの中、戸惑うと鈴木に目を向ける清家に気がついた香苗は、匿名で送りつけられた清家学生時代の論文から、清家は鈴木の傀儡なのではと導き出す。そして、香苗に助けを求めているのでは?

 香苗父とほぼ同じ状況での清家恩師の事故死も、鈴木の仕組んだことなのか? 鈴木が、BG株事件関連で自死した宇野の遺児なこととの関連は?

 凄惨な事件が絡むのに、清家一郎のはにかむアイドルスマイルがチラチラと全体の印象を甘くする不思議 笑  元アイドルを政界に担ぎ出す時も、どうせならこのぐらいがっつり操ってボロ出さない様にしてほしいぞ!