「こんにちわ、裁判所の執行官です」
開いた身分証には『執行官 吉野ひかり』
大団円!
おめでとう〜なったんだね〜執行官!(ネタバレじゃ無いよね?初回からずっと、最後はそうなると思って見てたよね?)

 執行官になりたい!とひかり(伊藤沙莉)が初めて口にした時には、素直に背中を押せなかった小原さん(織田裕二)。いいね〜と簡単に応援したおじさんズと違って、大好きな(人間として!)友人が傷つくことを心配しちゃって仕方ない。更に、10年以上の実務経験がまず必要だときたもんだ。

 そこに来た今回の執行は、離婚親権問題!
主夫の夫(福士誠治)が幼い娘と消え、法廷は妻(佐津川愛美)に親権を認めたのに子供は引き渡されない……。
 まずは旦那さんと少し似てると、小原さんが依頼人に拒否されるのが益々、この先の女性執行官の必要を感じさせますよねえ。確かに、選べるのなら相手を選びたい時ってあるはず。そして執行本番時にも、手っ取り早く済まそうとする本職=男性陣に対し、誤魔化さずちゃんと娘のいる前で夫婦で話すべき、と主張するひかりです。
 甘いかもしれない。今回は上手くいったけど、どちらかが人格破綻者だった場合もっと拗れたり最悪刺されたりしたかも…。でも、また家族3人揃わずに母子2人で消えたのでは、当初の連れ去りと同じ、というのも確かにそうなわけで。子供だって納得したいよね。

 そんなこんなの間に、司法試験に合格した栗橋くん(中島健人)が辞めることになり…。

 はい!代わりにひかりが執行室の事務員に!
栗橋くんが元銀行員だったように、ひかりも元々はお堅い事務員勤めを5年してたんだから、きっとその後5年執行室で働きつつ法律の勉強をして受験資格を得て、執行官試験を受けたんでしょう。うんうん。
 CAドラマ人気でパーッとCA希望者が増えるほどの影響はなかったかもですが、へえそんな職業があるのかと、要件を満たしそうな人の興味を引く効果はあったのでは。
 巻き込まれるキッカケや、バイト要件が犬だったのがとても自然で引き込まれましたよね。逆に小原さんの英単語挟む喋りはとても不自然で、そこもまたいいフックでした(やたら抱きしめたがるの、帰国子女? しかも実行はしないのは令和でナイス)

 いつか、これ見て執行官を目指しましたという人に会ってみたいです。あ、でも執行される身にはなりませんように!