いや、捜査情報漏洩に人権侵害!!

 自分に意識がない間、どうやら別人格が殺人や強盗をして回っているらしいと気づき狼狽える主人公エイジ(山田涼介)は、仮に別人格をB1ビーイチと名付け足取りを調べ始める…。

 ありがち二重人格もの。
 しかし問題は、栄一の遺伝上の父親(早乙女太一)が連続猟奇殺人鬼LLだったことでした。
 だからって子供時代からイジメられるのみならず、本人すらうっすら自分を信じていない…そのうち大学でも素性がバレ罵倒される……その辺は演出とはいえ、やってきた警察(桜井ユキ)まで
「殺人鬼の息子だよな」
と、頭から犯人扱いはダメダメでしょ??
しかも、アリバイ確認ついでにペラペラと、発見された遺体の身元、どんな拷問痕が残っているかまで言う〜⁉︎

 生前最後に会っていたビーイチ……客観的にはエイジが交際相手で容疑者だとしても! 『犯人しか知り得ない事実』を担保するためにも、遺体の状態なんて言わないってー! 売春してた情報も余計だって〜!

 家にあった三千万円、血まみれのバット!
 いつの間にか加入していた半グレ組織スカルの金を、ビーイチが盗んでいた? スカルリーダーの犯人探しと制裁が陰惨なのですが、演じるのが尾上松也なお陰で、おバカリーマンを彷彿としてしまいます笑

 この先謎解きがありそうで、きっとLLは父真でなく濡れ衣よね? 相関図だけ見たら、育ての父(遠藤憲一)が怪しいか?
他にも実はビーイチの狙いは◯◯だった!とか色々ありそうで、仕掛けが好きなら楽しめるのかも。私はあまり興味ないかな〜。
山田涼介はキュートです。