なるほど、アセクシャル。

 異性を恋せぬ人がいる。それは段々と周知されてきていますけれども。だからってイコール同性を愛するわけじゃない、そもそも人生に性愛が必要ないというアロマンティック・アセクシャルの概念にヒロイン咲子(さくこ 岸井ゆきの)が出会う第一話です。
(ちなみに私はティム・ガン由来でこの言葉を知りましたね)

 ただの親切。
 ただの友愛、ただの同僚。
それを勝手に性的な了解と思われて、がっかりされたり傷つかれたり。いやいや傷つきたいのはこっちだよ! 悪いのは自分なの? ……と、戸惑う咲子の気持ち分かります。10代、20代女子には良くある揉め事で、本当すり減るよね。ただ機嫌良く暮らしているだけなのに。周囲も無責任に囃し立てるしさ。

 でもそのうんざりは今だけなのか、一生続くものなのか。先達がしたり顔で教えてくる様に
「恋をまだ知らない」
だけなのか?悩む咲子がたどり着いた、アセクシャルブログを書いていたのが、まさかの仕事繋がり、こだわり青果コーナーの高橋羽(さとる 高橋一生)だったとは。

 好奇心キラキラ直球で飛び込んでくる咲子と、迷惑がる高橋さんとw  ご近所や同僚に見られたら、1番すり減る誤解『付き合ってる?』になるに決まってますもんね。おなけに議題は超プライベートでセンシティブな人生相談!
だから人目につかない方が…でも…と、ためらいつつ自宅を提案する高橋さんなのに、無防備な咲子は平気で乗り込んじゃいますよ。いや男の一人暮らし宅、恋はせずとも暴行恐喝や殺人はできるんだから警戒はしましょうよ!
挙句、恋はせずとも孤独は怖いと意見が会うなり、いいこと思いついたっと同居を提案する咲子に流石の温厚高橋さんもキレましたw
 性的嗜好うんぬんの前に、咲子の人付き合いの距離が心配です…

 で、今までの同居ものならそのうち恋が芽生えますけども、アセクシャルを歌う以上そりゃないはずなので、一体どこにたどり着く物語なのでしょう。とりあえず、同居にあたっては恋仲を偽装するのかな、話早いものね。