すごい、何も変わらなかったw
いかにも最後の男に見えたオダジョーは四人めにならず、乗っ取られかけた会社は結局無事で。押しかけてくる元夫たち、生意気な娘、とわ子社長は今日も笑顔です。

 かごめ(市川実日子)の死から一年。
やっぱり漫画賞は受賞したんですねえ。ただそこにトロフィーがあるだけで何も語られはしないのですが。思い出を語りあいたい夫その1(松田龍平)と、避けるとわ子(松たか子)の仲はギクシャク。
 そこに現れた愚痴れる相手、朝の体操で出会って一日おしゃべりしちゃうようなゆるっとした男小鳥遊(オダギリジョー)が、まさか 会社を乗っ取りに現れるとは〜! 更には、そんなことがあった翌日でも公園で会えば変わらずに話しかけてくるとはw 仕事は仕事、っていうけど普通そこまで分けられませんよ!
 それでも訥々と語られる普通じゃない生い立ちと経歴では、このルックスにして女慣れしていなさも納得で。『社長の娘と結婚しなければならない』と口説き方を とわ子に学びながらも2人の距離が縮まっていく皮肉は浪漫ちっくで見応えがありましたわ。そして結局はとわ子にプロポーズ。
 でもシンガポールで暮らさないか、って。
小鳥遊が騙してはいなくとも、小鳥遊が騙されている可能性はありありで落ち着かずに見守っていたら、そうかーお別れかー。夫その3慎森(岡田将生)が泣いて諭さずとも、とわ子さんは、憧れの家を与えてもらって
『夢が叶った』
とは思わない人なんですよ。いいなあ。

 最終回もいつもの様にバタバタと事が起きたかと思えばしんみりと語り合い。とにかくお母さんは、悩んだこともあったけれどそこまで不幸でもなく、家族のことは愛していたよってことで大丈夫ですかね。確かに私も今、そんな感じだわw
『家族を捨ててでも一緒にいたい』
と、書いた手紙を亡母が投函せずにいた相手が、まさかの女性w
そこで「恋人だったの?」と聞ける唄ちゃん(豊嶋花)は今時の子w  相手も苦笑しつつ否定はしないのがまた今時で。 でもさ、主婦が現場から逃げ出して女友達と暮らしたいって、そこに性愛はなくても成立すると思うぞ。少なくとも、自立している女友達との同居は家事半分こじゃん。 夜のおしゃべりとか、スイーツ分けっことか、噂話とか、うわあもう楽しいことばっかり☆

 一方で、不利なジェンダーと戦うのが馬鹿らしいと女医志望を辞めちゃった唄ちゃん。医者の妻になれば早いと玉の輿に目をつけた相手が……とんでもない奴だったよなあ。なんだよ16歳の今から、人を顎で使っておいて『いい奥さんになる練習』って。それは奴隷になる練習だ。
「落ちてしまえ!」
と とわ子と一緒に捨て台詞w   受験に。気が早いけど、国試にもね。
結局は唄ちゃん、また思い直して医者を目ざすそうで(あいつとは別れたのね)良かった良かった。

 1話だか2話だかの詐欺船長(斎藤工)が再登場でw 
また四人めか?と現れた同級生(竹財輝之助) もこの流れだとパイロット詐欺みたいでしたけど、今度は口説かれもせずw 

 そうだ、第一話から変わったことがありましたよ! 
慎森がお土産を買ってきた〜!!  夫三人お揃いのシャツw  なんだそのセンスw  
慎森は会社で雑談もできるようになったそうですよ! それこそ何があったんだ慎森!
夫その2(角田晃広)の器は小さいままだし、夫その1の色気はダダ漏れなままなのにw
あ、でも避けていたその1とは歩み寄り かごめの思い出話ができる様にまでなりましたっけ。そして夢想するのは、別れずに2人で唄を育てていた世界線。それだけは、他の2人とは考えないことだもの、元夫その1はやはり特別なのかな

 元夫三人で とわ子の家に上がり込んで酒飲んでw
「大豆田とわ子は最高!」って。

なんなんだこいつら、と思いながらもやっぱり私たちも思わずにはいられませんよね
「大豆田とわ子は最高!」