タイトル通りw
街のこじんまりフレンチレストランを舞台に、お客様の悩み事あれこれをシェフの三舟(西島秀俊)がズバッと解決です。

 客の好みや体調を把握し、リピーターなら以前の注文や同伴者の違いも参考にしつつ。間違いなくオーダーをこなすためには……確かに記憶力と観察眼は大事でしょうねえ。そこに生来のお節介が加わるとw
 くたびれた営業マン高築(濱田岳)が、失職したばかりと見抜いて
「うちの店で働いてください!」
と電撃スカウト!これは双方win-winでマシな例ですね。
 本当に働き始めた高築は、シェフの謎解き癖に連日振り回される羽目になりますよw

 例えば、偏食の常連粕谷さま(奥田洋平)
連れの女性(が、妻でないこともシェフだけがお見通し!)が
『奥様から粕谷氏を奪い取ろう」
と決心した瞬間を、なんとシェフは察知w  わざわざ呼び止めて「それは応援出来ない」と忠告するって普通じゃないでしょう。  そして予言通りお断りされ、泣きながら文句つけにくる女性もアイアンハートですw
理路整然と推理を語る三舟シェフ。ド偏食の夫のため、あえて下拵えをせず臭みえぐみを残して栄養優先料理をする奥様、と。果たして正解なのかは三舟夫婦のみぞ知るわけです。
(回想では奥様から秘書嬢に「食べて」と勧めていました。一般的に不味いと承知で、説明もなしに? 実際は秘書が勝手に食べたのか。それとも夫に馴れ馴れしい女に嫌がらせだったりしてw)

 また、チョコレート店の店長(玉置怜央)は冷酷なのか?
入院中の母を見舞いに来て、と泣く妹さんに、店の詰め合わせセットが素数=分配に必ず余りが出て、世の母親がつまめる、を例に『店長はお母さん想い』と断言するシェフw  
ちょっと苦しいけれど、まあいいか!

 取り乱した客は、カウンター席にご案内して、ホットワインを勧めるのがお決まりのコース。それに慣れてきている高築に、クスッと笑えます。
 そういえば彼のスカウトも、ホットワインを奢られながらでした。
泣いてはいなくても、リストラされて、思い出の料理を食べにきて
『思い残すことは何もない…』
の独白。てっきり自殺の決意でも見抜いたかと思っていたのですが。
 なんとスカウトの本当の理由は! ラーメン屋のバイトで、10人もの同時オーダーを見事に捌く彼を見たことがある、と。いやいやいや、学生時代ってひと昔は前では??  ここでも驚異の記憶力を披露する三舟シェフなのでした!
 しかしこちらの脳は衰え気味w
正直、粕谷氏とチョコ店長を旦那が混同してました。有名ゲストを使わないなら、もう少しハッキリと服装や体型に違いをつけてくれると助かります。これからもきっと毎回、事件は複数ですよね。

 お茶目なソムリエ(石井杏奈)と強面スーシェフ(神尾佑)が、高築と絡む掛け合いも楽しいです。
時折、繰り返す演出は謎。大事なことだから二度と言うのかなw