これのモデルは「ポテサラおじさん」だろうと旦那に話したら、案の定知りませんでしたよ。家庭欄で「世間を騒がせる」といっても、その世間て極狭。

 雑誌社の1折…芸能部門記者として修行中の前田風未香(芳根京子)が、ポカでトクダネを逃してしまい左遷。2折…家庭欄に配属になり、エキセントリックな先輩亀山宝子(永作博美)に揉まれ記者として花開くのか?てな成長物語でしょうか。

 前述の「ポテサラおじさん」とは、出来合いのポテサラを買う子育てママに
「そのぐらい手作りしろ」
と説教を垂れる見知らぬオヤジのこと。ドラマ内ではそれが「おでんおじさん」に。なるほど、家庭料理でも惣菜屋の味でもあり得る一品で、かつ案外手がかかるの似てるかな?
 まずは蒟蒻農家に取材に行く宝子w 「手作りおでん」の定義やいかに? いや店でだって、芋からこんにゃく手作りしてるところはそうないでしょう!(実際、料理人や普段から料理する人ほどプロの味テイクアウトに寛容)
 でも問題の本筋は「じゃ、お前作れんのか」とオヤジに言い返すことでもたまには手抜きもいいじゃんねーとまとめることでもなくて。

 『男は泣くな』『強くあれ』と育てられて、男性は弱音を吐けない。その歪みが女子供に向かうので、まずはお子さんにジェンダー強制をしていないか考えてみましょう、って。……いや、そうかもしれないけどさあ!遠大な計画!
「泣いてもいいんだよ』
と息子を抱きとめ、ひいては旦那の痩せ我慢もケアしてる間にもまた別のオヤジに難癖つけ続けられるんですけど!そもそも、そんな嫌がらせを滅多にされない男性側は問題を把握しないままでは。

 と、ちょっと納得いかないし。SNSの問題が取材されて記事になって店頭に並ぶまでの時差!!せめて媒体はワイドショーやネットニュースでは?

 それでも、特に女性の生きづらさに焦点をあてる物語作りは令和風なのかも。2折編集者にはトランス女性香織(北村有起哉)も。