あれから何年?
東京から訪ねてくる『年下のお友達』久住春彦(猪塚健太)を実家に泊め、もちろん肉体関係もありながら。
・作家が幸せで創作が出来るのか?
・何故自分が求められるのか分からない
と、未だ心には壁のある木島理生(竹財輝之助)……面倒くさい!
 そして喧嘩がうるさいですorz

密やかなBGM、叫び声を切る演出と、静かだったドラマを愛していたのに、怒鳴り合いを何度も聞かされるのは辛かったです。特に妹御(小林涼子)は、普段からどすどすとお歩きになる…。でもそれもすなわち、理生の生き辛さそのものなのでしょうね。

 そんなわけで、導入は回想=ドラマ「ポルノグラファー」粗筋からの、ラブホでの熱い濡れ場です。長いw もとい2人幸せそうだったのに、些細な喧嘩から連絡が途絶え…。いや先生が一方的に電話もメールも無視したのでした。なにかと手紙を書こうとしては、投函出来ないんだから。

 家族での外出からも逃げ出す先生。原作だと姪七五三か何かの記念撮影、祝い事の予約をすっぽかす重罪だったのでorz 映画の海遊びドタキャンはマイルドな分、先生の『幸せ』耐性の低さと妹さんのキレっぷりが際立ちましたw
 そしてもらい事故で、左手捻挫全治2週間(その割に、作中で肩や腕に遠慮なく触るのでハラハラでしたよ。まあ、骨折よりは響かないのかな)そう左手、今度はちゃんと利き手ですw
 原因の明実ハルコ(松本若菜)に誘われ、スナック2階に居候する先生は。客からは新しい彼氏扱いされつつもハルコさんの誘惑は断って…なんと息子くん(奥野壮)に口述筆記を持ちかけるんですよ。え、それって。
間が悪く、久住が先生を探してたどり着いたまさにその時、辿々しく「そうきゅう(双丘)ってナニ?」とお手伝いをしているじゃありませんか。2人の馴れ初め、大切な思い出と同じ手口でまた若い男子喰おうとしてる?
そりゃ怒りますよ…。

 実はいまだ「春彦」呼びすら特別だった2人💦 その切り札(?)を、睦み言でなく喧嘩の最中にしか言えないとは、木島先生ったらなんて不器用なんでしょう。

 その後はもちろん、明実親子に背中を押され、東京に。城戸(吉田宗洋)にも迷惑をかけw  ちゃんと謝りに行き、よりを戻す先生と春彦です。こちらもそれを見届けに行ったのだから、大満足。
春彦と付き合っている、と明言する木島に
「俺にも、そうなる可能性はあったのかな…」
と未練たらしく問うて「無い」と即答される城戸氏w でもまた違う信頼の絆がそこにはあって、胸熱でした。

 家族バレは…。
そもそも実家でスルな案件w  裸で抱き合うのを妹に目撃されたと、本人たちは知ったのかどうか。もう巣立つならいいかw
 しかし幼い姪ちゃんはいつか思い出して、あれって……と思うのかも(^^;;;;;)

 天使のような明実親子は、気さくでエロ耐性が高くw 官能小説も褒め称えてくれて。久住のことも即、恋人と認め。追えと励まし。後日もう会えなかったところまで、スピリチュアルな存在でした。友達の少ない先生のためには、消えないでいて欲しかったのですが。いつかまた2人の危機には現れるのかも。

 そうそう「作家は幸せではいけない」説。実はちゃんと蒲生田先生(大石吾朗)に論破されていたのでしたよ。忘れないでよ!
 稼げず、プライドは高く、無駄に繊細な木島理生は面倒くさくも愛らしく、そして久住春彦をとても愛していて。それを知っている春彦は、めんどくささも込みで理生を愛していきたいそうなんですよ。くうう、ご馳走様です。
お幸せに…!