ゆっくり丁寧に描かれていて好感がもてます。誰の心を読んでも『良いヤツじゃん!』となる優しい世界(^^)
しかし主人公、心を開いて行動するのは良いことですが、相手の気持ちばかり優先していていいのかい?

 2話、洒落た黒沢家にお泊まり、寝間着姿のやたら可愛い自分が空想されていたwこと以外は、特に何も無く。もちろん襲われず、びくびくしたことを申し訳なく思ってしまう安達(赤楚衛二) その後も、何かと仕事を手伝ってくれる黒沢(町田啓太)の心の声は
「せめて安達の役に立ちたい……」
と後ろ向きで悲しみに満ちたものばかり。お礼に奢る件すら自然にできず嫌がってると思われてしまい。
これじゃダメだ!と、食事に誘うべく黒沢を追うのですが。

 3話。エレベータ扉に挟まれる安達くんラブリーw
意を決してのデートの誘い(違う)は、会社の飲み会に吸収合併w 『もう二度とないかも』とやはり後ろ向きな黒沢の心の声。更に、王様ゲームの命令『3番と6番でキス〜!』は黒沢と安達で……いやいや魔法使いにはファーストキス!
「男同士っすよ」
と言ってしまった安達に同調する黒沢。でも止まないコールに「さっさとやっちゃおう」と触れてきた心の声は
『ゴメン……』
いやーこれは切ない(><)しかも固まる安達の様子に、キスを唇からおでこに切り替えた黒沢、紳士じゃないですか~。事後、席を外した黒沢を思わず追った安達くん。普通に受け答えしながらも『ごめん、好きになって』と思っている黒沢に対し
「嫌じゃなかった!」
と力説してしまうんですよ。え、それって慰めているつもりでしょうけど、読心を知らない黒沢にしたら安達から告白されてるも同然なの分かってる?? キュンですね~

 王様ゲームで強制のノリが、ハラスメントとして描かれているのも今時(^^)
また安達が苦手なウェーイな後輩六角(草刈拓弥)も、実は宴席は苦手だけど逃げずに盛り上げてると知って「スゲー良いヤツだった!」と感激する安達。用事を頼んで外の空気を吸わせてあげる、君もやっぱり良いヤツだよ。ホント良いヤツしか出てこなくていいですねえ。
しかしそれだけに行動は相手本位、黒沢を悲しませたくない、となりますが中途半端に好意だけ示して、愛は拒否だったら諦めていた時よりも傷つけますよ? 
 次回やっと、同僚女子の心の声も出てきてしかもモテている様子。原作がBLだから最後は黒沢と結ばれるんでしょうけど、ちゃんと安達に選択肢が示されるのは悪くないと思いました。追い詰められての承諾じゃなく、選択して欲しいよね。

 そうだ、安達の友人柘植(浅香航大)も30歳になり『魔法使い』化w さすがにそれはやり過ぎでは?
でもそっちでも、宅配兄ちゃん(ゆうたろう)の心の声は、捨て猫を保護した柘植を「案外いいやつじゃん」と評していて、ホント優しい世界~。