「間に合った……!!」
そう絞り出した伊吹を、ハムちゃんごと抱きしめる志摩。もちろんBGMに「感電」もう胸熱×胸熱でしたね!
伊吹(綾野剛)が志摩(星野源)を闇からすくい上げた6話。
でも以後、それが尾を引いたのは
「俺が眼を離したから」
「それは俺が電話をしたから」
と盗聴器問題であったり、『相棒殺し』への反論だったりと、改めて感謝を述べるような繊細なことでなくw 反面、立ち回りの共闘などバディみは増し増しで嬉しくなっちゃいましたよね。
7話、逃げ続けた10余年を服役にあてていたらとっくに新しい人生を踏み出せた、という逃亡犯の吐露に、視聴者は隠れ続けるハムちゃん(黒川智花)の無念や、3話以降逃亡中の未成年成川(鈴鹿央士)を重ねたり。そして8話、猟奇連続殺人と、伊吹の恩師ガマさん(小日向文世)と。次は伊吹のターンとは予想できたものの、過去のやらかしでも、志摩のような後悔ですらなく、まさかのガマさんが(直近の一件だけとはいえ)犯人だったとはorz
何が出来たのかな、と泣きじゃくる伊吹。
伊吹がもっと無能なら、聞き込みはガマさんに及ばず。志摩ももっと無能なら、騙されたままだったでしょうにね。気付いてしまったら、見過ごせない。悲しく辛いエピソードでした。
そんなこんなを!たくさんの点を、どんどんとつなげて線にしていっての9話!
沈む伊吹を、今度は自分から盛り上げ励まし、共に前に進もうとする志摩がいるんですよ!
久住(菅田将暉)に拾われていた成川がいっちょまえな顔で裏社会に足突っ込んでしまっていて。『女詐欺師』を探して賞金ゲット!と、何も知らずにハムちゃんを追い詰めていく。
『孫を探しています』
と、善意に偽装しネットに拡散されてしまう写真。接触してからも、
『不登校で』
『住むところも、未成年は契約が』
と、家出人としては決して嘘じゃない哀れげな相談で気を引いて、善意のハムちゃんをおびき出そうとする卑劣。それでいて、探されている女の命の危険は想像も出来ない無邪気さorz
挙げ句、
『狭くて暗くて冷たいところ』
にハムちゃんと一緒に堕とされてしまう成川なのでしたが。
そもそも、出歩けないハムちゃんが成川と出会えた理由がエトリ証言が疑われ警察に再度呼ばれたからなのだから。とっととエトリを捕まえられないことに端を発し、元から全て警察のせいだろうがよーorz
とはいえその警察にだって、全力で誰かを救おうとしている人たちがいる。
ハムちゃんの危機に野獣と化した伊吹と、冷静に監禁場所を探った桔梗(麻生久美子)と志摩に、以前成川にした対応を猛省する九重(岡田健史)も加わった必死の捜査で……見事!無事に!井戸の底の二人を発見!!!
「間に合った!」
それは実際に死に瀕した二人だけでなく、今度こそ救いたかった機捜メンや成川家も含めいろんな人のためになったんです(><)
そして本名不詳実存不明のエトリも、ついに逮捕され……。
た、と思ったら爆破かい!
気さくな大阪弁で家出少年を取り込み、使えなくなると切り捨てる久住。クズを見捨てるからクズミ、とうそぶく顔のいつになく不細工なこと。演技力で美しさって消せるんですね。そしてまさかのエトリ殺害。そんな大それた悪人だったのね?
そういえばUDIラボまで出て「アンナチュラル」世界と更につながり、連続殺人犯はまだ野放し。ナウチューバーがどうしてたっけ、とこの先の展開も気になりすぎる今作。やっとこれ書けたから、さあ今から10話観るぞー。怖いけど観るぞー。