ペロ、これはロペラミド(薬名)
ってw 名探偵コナンくんじゃあるまいし。報告をうけた医師(田中圭)が、ヒロインの味覚を鵜呑みにせずちゃんと裏付けを要求してホッとしましたw

 てなわけで、ヒロイン葵みどり(石原さとみ)は総合病院勤務の薬剤師。
外来患者が待つ大量の処方をこなしつつ、入院患者に服薬指導。までは想像がついたのですが、マトリ=麻薬取締捜査官がモルヒネ等医療用麻薬の保管を確認にくるとは知りませんでしたし。更には意識がない患者の常用薬を推測するのまで薬剤師の仕事で(違)、入院患者の自宅で家捜しまでして内緒の服薬を突き止めるのも薬剤師の仕事だとは(大違)

 そもそもの、骨折で入院時に服薬を知らせない患者(小林隆)も悪いのでトイレで内緒で呑んで意識不明になったって、その後の治療が効果出ずに亡くなったって病院の落ち度にはならないかと。でも内緒の理由が『娘に骨肉腫と知られたくない』なんですよ。
その他にだって、罹病を知られたくない人は多いでしょう。『どんなご関係』か知らない相手と入院患者が言い争っている現場で、持病や治療中の病気でお薬呑まれていませんかーとか聞いたことも失敗じゃありませんかね。結局その点には最後まで特に反省無く、つきとめた通院中の病院では本人の同意無く娘さん(大後寿々花)が抗がん剤治療の現状を聞くという恐ろしいまでのプライバシー侵害w 「娘です」の一言で通るの? 小学校以来別居で、結婚式への招待を父が固辞する複雑な家庭にクビをツッコんで、これが他のミステリ-だったら殺人やら戸籍のっとりにつながりかねない危うさではないですか。それを『もっと病気と向き合って』で美談にされましても。 不安。

 そして医師や、効率を求める上との対立。
特に医師の『医者以外はひっこんでろ』論は、今までの看護婦の扱いと同じじゃないですか。で、このドラマでの看護師はどうしてるってモブorz もっと協力しあったり、しませんか。もっといえば調理師や清掃&修理担当者も受付や出納係も、医師看護師薬剤師と一丸となって病院が回っていくんだぞー的なドラマになりませんかねえ(漫画「ラディカルホスピタル」の実写ドラマ化希望!)

 さておき、マトリ対応にクビがかかる薬剤部部長(真矢ミキ)はおいといて。もっと近い、葵が暴走すると直に負担が増える刈谷主任(桜井ユキ)は、コストも引き合いに理詰めで葵を責めます。自宅まで走って、他の病院に照会して薬を確かめ、一人救っても保険点数アレコレで報酬たった3500円。その間薬の処方が遅れ、将来的に薬剤部が外注になる、と。ああこれ「フラジャイル」の病理部でも言ってたやつ~orz
とはいいつつもナイスコンビ、新薬の「味」を必ず確認する葵に、悩めるお母さんの幼児服薬指導をまかせるなど、認めてもいるんですね(と、知ってるなら初回から幼児の薬に一言添えんかい!遅い!とも思いましたが。それじゃ保険点数にならないからなの?)
そして服薬指導しながら今度は、薬剤師側のプライバシーをがっつり語る葵orz それ要らない派なので辛いです。 


 で、苦みをコーティングした薬をオレンジジュースに溶かしちゃ駄目。チョコアイスに混ぜる。と裏技紹介。これは悩めるお母さんにお役立ちでいいですね。

でも一方で、混ぜてから残されると規定量服薬できないのが気になります。粉薬は水2,3滴で練って赤ちゃんの口に突っ込んで水のませてごっくん、で3人育てましたが今はそれしないのかな。ジュースやアイスは、薬飲んだ後の口直しで良くない?? これって孫の時に言ったら嫁に嫌われるヤツかな?まだいないけどw