福井発地域ドラマ。
教員の旦那は毎年ギリギリ最後まで頭を痛めるこの時期に、まあタイムリーな(^^;;;;) なので珍しく旦那から見たがったドラマだというのに、舞台の福井国立大学の就職率がここ数年国公立ナンバーワンを誇り、それというのもこういうああいう親身なサービスをしているからですよ~、の展開には「私学なら普通ダァ!」とツッコミが五月蝿いw
一方、地域発ドラマファンのじゃすみんとしてはそこよりも、就活を絡めることによって眼鏡やカーテン、製糸、3Dプリンタを擁する新産業といった地元企業も名産トマトも、物語の中で自然にアピールできてしまうぞと感心しました。勿論モデルになった福井大学そのものの知名度もアップ! 上手いw
そして今時の就活を描きつつ、いつの時代も同じように若者が悩み、親子の葛藤もあり、乗り越えて未来を掴んでいくんですよ。就活SPドラマといえば民放でも昨年「恋と就活のダンパ」(弊レビューこちら)があり近々再放送されるよう。恋愛と就活を重ねるところも同じですが、支援室から描くこちらの方が好きかな。
ヒロインは福井国立大学経理部勤務の、流川美野里(水川あさみ)
婚活パーティ参加後、男性の名刺を並べて悩む美野里に馴れ馴れしく声をかけてくるおじさん!仕方なく受け取った名刺はなんと、同じ福井国際大学の…就活支援室エース叶野仁志(橋本じゅん)!
同じ建物で叶野は企業説明会に参加。美野里を採用企業側と勘違いしたとはいえ、お断りの言葉をむしろ見込んで、強引に就活支援室に引き抜きます。最初は嫌々だった美野里ですが、段々と就活支援のやりがいに目覚めることに!
そういえば就活と婚活、出会いやプレゼンの考え方も似ているしw 婚活が不首尾な彼女なら、就活がうまくいかない学生にも親身になると考えた叶野は正しかったのかも、酷いけどw
まず3人の担当を任された美野里。
1人は、安全な子供服を作りたいと繊維業界を目指した繊維科の女生徒(白石聖) 友人は内定が出たのに自分は保留、と泣いて帰った日もありましたが、最終的には子供服メーカーに。大学で学んだことと違ってもいいじゃないですか。 もう1人は陽キャなのに、なぜか決まらない男子学生(篠田諒) 屁理屈ばかりの奴ですが、バイト先&部活リサーチをした美野里は『面倒見がいい』との美点を発掘。過去に、そんな子達が就職していった企業をリストアップして渡し(びっくり親身!)平均年収が低いとごねられても、=平均年齢が若い、若くして活躍できるってこと!とデータの別の側面も教えて送り出します。 結局リスト企業には縁がなくても、自覚がなかった『面倒見』の良さは、彼の就活の柱になりました。
最後の1人が難物で、留年している植田(上川周作)は自宅でサブワーク。育てた観葉植物を売って、既に生活費と学費を自ら稼いでいるのに就活なんて必要ないのかも。支援の働きかけも
「どうせ就職率を上げたいだけでしょ」
と斜に構えてお断りです。
でもそんな学生にだって、おせっかいを辞めない支援室。補助金をもらいながら農業を学ぶ道を紹介し、彼も興味を持ったようでしたが…、彼の父親(津田寛治)がこれまた難物。なんと先の女生徒も面接した企業の社長さん。息子は俺の会社を継ぐ、この大学だってそのために入れたのにと、息子の希望に聞く耳を持ちません。諦めてしまいそうな息子を励まし親子ゲンカをけしかけた美野里は、例によって酒場リサーチで知った社長の親心をぶちまけつつも、息子の甘えた了見は一刀両断。どっちの味方でもないんです、きちんとぶつかり合った結果の選択なら、後悔しないから!
そんな就活騒ぎの傍らで美野里の恋遍歴もサクッと描かれ、お団子ヘアで学生時代を表現している水川あさみが見れますよーw 夢を語る彼(片山亨)を、最後まで信じることが出来なかった。それを学生の就活と重ねられると戸惑いますけどもw ざっくり人生の岐路という意味では、まあ、うんw それに支援室の仕事を通じて、彼とも再会した模様。
「いつか時計職人になったら直す」
と預けてあった時計を受け取って、2人の時もまた動き出すんでしょうか。
(と、いい感じに〆ましたが。別れた時に返せ!とツッコミましたw 途中で学生に褒められてた時計がそれだと思ってましたよw)
美野里の親友高橋愛と、津田寛治、片山亨が福井出身です。
その他の福井発地域ドラマに「恐竜せんせい」(弊レビューこちら)