小説家の夫(中村俊介)が不慮の事故で昏睡状態に陥って、もう半年。
腫瘍内科医の恩田心(松下奈緒)は、仕事でも死を意識し続ける生活の傍、安心を求めて『患者を支える家族の会』に参加するも
「こんなの、何の役に立つんですか」
と口にしてしまい、会場を飛び出てしまう。その時、追いかけてきてくれた女性ボランティア薫(木村佳乃)と後に職場で再会し、実は消化器外科だった彼女と組んで治療に当たるように。

 心が主張し外科に無視された検査を、薫がオーダして重要なデータが分かるなどいいチーム。患者の早朝プロポーズを手伝う場面も素敵で、いい話だわーと思って見ていたのですが、後半その会のチラシを配る女性が変装した薫だったところから、転がるように不穏な話に。
 え、何の変装?心の時も? 自転車の不自然なパンク、薫がカッターでしたのか! 自転車を引いて帰る心を呼び止めて知りあうために! もう怖い怖い、下手したら旦那が昏睡した看板も、薫が落としたんじゃないかと疑心暗鬼にかられる始末ですorz


 更には、手術中のミスで患者を死なせたことがあるらしい薫。その時の上司(田辺誠一)が、心との因縁も知っているげなのですが…、一体何が?
心の担当患者(石野真子)の執刀は普通に成功。ただ、あれほど世話になっておきながら恋人(田口トモロヲ)が駆け寄って感謝を述べるのは心でなく薫だったことは皮肉で(若年性認知症設定もあり、仕方ないのですが)、そんな小さな心のダメージすら、薫の狙いなのかと身構えてしまいます。


 冒頭、オンコロジー(腫瘍学)専門の心が「オンコロ先生」と呼ばれている設定は無理やり~。院内ですら後半使われてないしw 定着させたかったら、もっと言わせなきゃね。