ジジイ最期まで迷惑かけやがってorz
タイトル戦の最中も桂介(千葉雄大)に纏わりつく東明(竹中直人)、専属コーチでもしてる距離かと思いきや、なんだやっぱり死んでるじゃないですかorz
回想される東明の死は、もうとんでもなく壮絶です。
持病で余命わずか、ヨレヨレの身で『真剣』勝負を挑んできた東明の願いは、もし自分が勝ったら
『殺して埋めてくれ』
って、えええええ。桂介を巻き込むなよ。桂介も受けるなよー! 案の定、反則の2歩で負けた東明は、当時IT社長だった桂介に
「プロになれ!」
と言い残し、目の前でグッサグサ自分の腹を刺して絶命するのです。泣きながら血を拭いた駒を、遺体の胸に抱かせて葬る桂介……。いやその穴は何時間かけて掘ったのw 途中まで車で来たにしろ、シャベル積んでましたかw まあいいんだけど。思いのほか拓けた場所だったので、人目が気になりましたよ(^^;;;;;)
そんな回想で気が散ったのか、同じ二歩で勝利を逃してしまう桂介。勝利の向日葵に裏切られるなんて。
放心し自暴自棄のところを逮捕された桂介は、東明殺しを自供。動機は依頼した父親殺害の口封じ。だから自分はもう二人殺している、と嘯く桂介がホシと警察は決めつけますが、奨励会上がりの佐野(蓮佛美沙子)だけが食い下がります。憎い男に、大切な駒を手向けるだろうかと。曰く、駒に残るルミノール反応は表だけ。殺すために山中に行ったのではない、二人で将棋を指したのだろう、と。
出会いは明らかに佐野を軽んじていた石破刑事(大友康平)が、こいつの意見を聞けと周囲を制する下りには胸熱。腰抜けの負け犬どころか、一線級の棋士にも迫る戦士だったと認めてくれたんですよ!
そこに駄目押しで現れるクズ親父。生きてたじゃん!
確かに、瀕死の東明が肉体労働者の親父を殺せたはずがない。脅されて逃げていただけで、息子逮捕のニュースにしゃしゃり出てきて「罪を重くしろ」とぬかすんですよ、それでも親かー!
…まあ、名家のお嬢さまだった母が、実兄(千葉雄大二役)と関係して出来た子で、駆け落ちに付き合っただけの元使用人クズ親父の血なんて引いてやしなかったのですが。
結局釈放され、また将棋盤に向かう桂介。
幼い頃、あの諏訪の温泉で初めて知らない人と対戦した時の相手も、実は東明。桂介の人生の岐路には必ず東明がいたという、めっちゃBLな感じありつつもw 見応えがありました。原作では男性な佐野を女性に変えたのも良い脚色でした。