「時空探偵おゆう」で気になった竹財輝之助主演作、FOD1~3話無料配信が今日までなので急ぎアップです。
実際、小説の口述筆記ってこんなスラスラ語れるものなんでしょうか。ドラマでも「なつぞら」脚本家が口述筆記と聞きますが。今私が打ってるこれですら、書きとってやるから言えと言われても困る……。
大学生久住春彦(猪塚健太)は、不注意から木島理生(竹財輝之助)の右腕を骨折させてしまう。小説家だという木島は、治療費や賠償金のアテがない貧乏学生久住に、自分の仕事の手伝いを提案する。張り切って口述筆記に臨んだ久住は、どんどんと隠微になるシチュエーションと慣れない専門用語に躊躇する。陰壁?淫水?漢検一級の実力でも手ごわい語彙。そう、木島はエロ作家だったのだ……!!
「時空探偵おゆう」鵜飼どの竹財輝之助と、「娼年」のあのイカれたホストくん(猪塚健太)W主演。同心姿じゃない竹財輝之助(当たり前だ)はラフな白シャツにメガネで戸惑います。一人称は僕、フェミニンな口調で声も高め。その上、念のためイヤフォンにしてるせいで耳元でずっとエロワードささやかれてしまってどうしましょう(^^;;;;;;) 若い久住くんが劣情をもよおしてしまうの、無理もないですねえw
先生の表情に、エロ描写に、反応してる自分の身体にと久住くんが気を散らす度、口述は続くのに筆記中の手が止まってこっちまで心配になっちゃいますよ。そこで見透かすように先生が
「ねえ、勃ってるよ」
何故バレタ!と立ち上がっちゃう久住くんですが、それ女教師みさこの次のセリフでしたw ドストレートな読者の感想?に喜んだ先生は調子にのって、久住の耳元で
「抜いてあげようか」
とささやく始末。結局はトイレに駆け去る久住くんでしたが、いや、他人様の家で済ませたとして、どんな顔して戻ってくるの?男同士ってありなの?と笑って見ていたら、これネタに使えそう!と小走りでメモに駆け寄る木島先生……左手でサラサラと筆記!
こいつ、左利きだー!!
ライターを左手で器用に使うなと思ってたんです。やばい、面白い。
BL漫画原作の配信ドラマとのことで、失礼にもあなどっていました。久住が自転車を飛ばす坂道は美しく、しっとりしたピアノのBGMや口述にかぶる虫の声、鬼束ちひろの主題歌も素敵です。なのに丸一年知らず、地上波放送も気づかずにいたなんて!損してたー! これからは配信ドラマも要チェックですねえ。
口述中の女教師ものの実写化映像も、なかなかに凝ってます。続く「抜いてあげようか」の場面、女教師みさこが生徒に密着指導する場面と同じ構図ですよね。『欲情する若者』の左肩後ろから『先生』が身を寄せてくる体勢です。正確には、みさこは正面から覗き込んだと口述されるので机を挟んで向かいにいるはず。セリフと映像の違いが気になりつつ、エロ度アップの絵面には納得です。
TV放映したとして、喘ぎ声も激しい女教師ものからチャンネルを合わせた男性視聴者がいたら、いきなりBLに急転回でたまげることでしょう。新たな世界の扉が開かれるよ(^^;;;;;;)