キャッチーなタイトルから想像するに、リタイア候補w ところが、ちょっと見てみたら案外興味を惹かれたままで、結局最後まで見ちゃいましたよ。一体何がどうなっているんだか!

 救急で救命中の男にすがる、妻(小池栄子)と娘。と、妻(りょう)と息子、さらにもう一人の妻(岡本玲)と双子の幼児~! 意識不明の彼の手帳にはなんと 妻1、妻2、妻3と書かれ、混乱した警察は全員を呼び出したのでしたw
ときたら、張り合いながら介護して、目覚めてからまた揉めるのねーと思っていたのに旦那(平山浩行)はあっさりお亡くなりにorz 入籍はせず『事実婚』、彼の持つマンションに住んでいた妻たちへの遺言はなんと、これまた彼が持つシェアハウスに移ることだったのでした!

とんでもない状況ですけどね、仕事が忙しいといいつつ三股かけていた男が、自称通りにちゃんと社長で、全うな財産があっただけマシというものでは。借金の保証人にされていたり、怪しい保険金がかかってたりしてもおかしくなかったですよねえ(^^;::::)

 シェアハウスの管理人は貫禄十分夏木マリ。
岡本玲は保母、りょうはパーソナルトレーナー、小池栄子は会社役員と、妻たちはそれぞれ自活十分な職があるシングルマザー、『結婚』という形式を気にせず事実婚を受け入れ……そしてどうやら、丸め込まれ易いという共通点を披露していきますw 同居なんてまっぴら、な筈がうっかり聞き入ってしまった妻たちは……遺産『3億円』を目の前に狂喜乱舞! 大金のためにもプライドのためにも、本当の妻が誰なのかを競い始めます。

 3股かけながら、どの家庭にもほぼ毎日顔を出していた超人的にまめな亡き旦那w だったら一億円ずつ3家庭に贈ったって良かったのに。殺される直前に買ったという指輪は一つ、てことは、誰か一人に絞ってプロポーズをする予定? 選ばれなかった女が殺したに違いない、と刑事(渡辺真起子)が推理してますが、いや犯人は男の集団でしたから。……そう、殺人なんですよねえ、これ。なのに、その集団にいたオドオドした若い男(赤楚衛二)は現場に戻って、瀕死の旦那から紙を渡され……。言われた通りにちゃんと、シェアハウスまで届けにくるんですよ。え、ポストに投げ込んで終わりじゃないんだ、顔晒して、リビングまで上がりこんで、
『ここに持ってくるように頼まれた』
と宝石の鑑定書を見せるんですよね。えーっと、重要参考人がいまーす!警察呼ばなくちゃ!

 旦那は何故、誰に殺されたのか。妻たちは利用されていたのか、ただ愛が3倍欲しかったのか。消えた指輪はどこへ行ったのか。いろいろ謎はつきません。ワクワク。