また池井戸潤か!と主人が騒いでおりましたが、面白さレベル保障付きなのだから仕方がない。「下町ロケット」「陸王」と、丸見えの成功ゴールに向けて王道展開をひた走り、でもいつもちゃんと盛り上がる。それって案外簡単じゃないですよね……。

 そんなわけで、今回の素材はラグビー。
興味ゼロの自社ラグビー部ゼネラルマネージャ(GM)にされた主人公君嶋(大泉洋) 14億円の経費は無駄にしか見えず、本社に戻りたい下心もあって廃部案を出してみたり。なのに思うようにならない鬱屈と自己嫌悪を、受け止めてくれたのもまたラグビーだったりして。 実際はラグビー部社員たちも優勝なんて本気で目指していなかったのを焚きつけて、
『目指すは優勝だ!』
と宣言しての、初回終わりです。おおお。ドラマが終わる秋にはちょうど日本開催W杯!このドラマ見てたら2倍は楽しめますよね~。

 元々たくましくはない大泉洋、マッチョに囲まれると情けなく、家でも奥さん(松たか子)にけちょんけちょん言われてw でも、理屈捏ね出したら絶対勝つ感じが分析のプロにぴったりですよ。経営戦略では君嶋の案が採用されて、いわばライバル滝川(上川隆也)に勝ったのに、報復人事は想定外で呆然とするあたり正義感でもありますよね。

 突然、ラグビーがしたいと言い出した君嶋息子。
それきっかけで、GMがラグビーに興味持ち出したかの様に練習に参加する流れ (ユニフォームのシャツをズボンにインw)も笑える&練習が覗けてうまい展開だなと思いましたけど。その先、実はイジメにあっていたと分かった後がまた流石でしたよ。

ラグビーは暴力じゃない、ノーサイド=試合が終わったら互いに称え合うスポーツなんだぞと説く君嶋、自分だって一度は滝川をぶっ飛ばしたいと思っただろうに、教育的ないい親父ですしラグビーのイメージアップにもいいじゃないですか。 ラグビーが野蛮で嫌、と言ってる奥さんの方が、むしろやり返す気満々でしたよw 理不尽な暴力に出会った息子さんは、やり返したいんじゃなく、ただ強くなりたいと思ったんですよね。
 そうそう、社長は大のラグビー好き。誰もが左遷と捉えた人事が、案外社長にはそうじゃない線もあるのかも(それでも、コスト削減では株主アピールにまず真っ先に切られるのが企業スポーツw 経営から見たスポーツの描き方は、我が家のアスリート旦那もきっと興味深々ですね) 今は、社内食堂のランチ値上がりより関心持たれていないアストロズ。強くなっていったら人気も出ますよね。

 これからまず、監督選考。候補の大谷亮平とは因縁が? 楽しみです。