え、5話でもう最終回??

 やらかしまくりの新人ADを抱え、ウオッチ対象としてはメチャ面白い筈のホシTVですが視聴率は振るわない模様。
カレーだラーメン特集だ、報道&情報番組の融合だと、新企画を打ち出すも、その度にライバルひぐまTVに真似されて、でも向こうの方がキャストが豪華、日程もちょっと早めにするもんだから逆に真似っこ扱いにされてしまう~! でもその数々の危機を、救うのがバカ枠雪丸ちゃんなんだなあ。
デパ地下グルメで、紹介したい店がひぐまに買い占められてても雪丸には奥の手がある! ←自分のおやつを涙ながらに放出w 

 更にはあちこちで妙に心を許されていて、最終回の大ネタがまさにそれ、人気農業アドバイザー蒲原さん(大泉洋)はいつも雪丸に会いたがり、雪丸の局ならと山根の取材も受けるし、助成金使い込み疑惑で失踪後も、雪丸にだけは向こうから連絡をとってくるんですから。
 そして逮捕直前、隠れ家を取り囲む報道陣はスルーで雪丸一人だけ呼びこまれても、事件のことよりまずお握りをすすめて二人で銘柄当てw 「ふっくらこ」に「ほしのゆめ」に「ゆめぴりか」☆ これは粒が細い、これは冷めても美味しい…… せっかく持たされたカメラも床に転がされ、緊張感なさすぎ~ でもそんな雪丸だから会いたいし、話がしたいのでしょう。ズバリ事件の話ばかりして警戒させた山根(飯島寛騎)には、できない近づき方でした。

 そして訥々と語り始めた蒲原さん、否定していた使い込みの経緯をついに、明かします。貯金を切り崩しながらの零細活動にポンと億の助成金がもらえたことで、まずはじいちゃんにトラクターを買ってしまった。返さなければ、と思いつつ次は自分の高級時計や車に……、「誰だって」「つい」と自己弁護を挟みながら興奮していく様子が大泉洋の熱演で生々しかったですねえ……ダメだろ、と責めるのは簡単だけれど。ちょっと借りたくもなる、頑張ってきた自分へのご褒美気分になっちゃったのも分かるわ……。
それに活動自体は真っ当で、助けられた農家の人たちが笑顔になったのもまた、本当のことなんですよね。正しいことをした、親父を超えた、ヒーローになった、それなのに。
 もうどうすればいいのか分からない、と訴える蒲原に
「謝ればいいんじゃないですか」
と、あっさり勧める雪丸ですよ。悪いことをしたら、謝る。そして罪を償って戻って来れば、きっと待ってる人がいる。そう事も無げに言ってくれる明るい笑顔に
「ごめんなさい……!」
と、大の男が泣き崩れる様子はもう、こちらももらい泣きする名場面……そして全道を泣かせたことでしょう! 

 最初はただ、持たされただけの雪丸カメラ。ひどい構図を局の皆で笑い、続くオニギリ談義に『事件のことを聞けー!』と届かない野次を飛ばす社内でしたが。そのうち流石に視聴者にも生で見せるべき、いや放送事故になる、とすったもんだ。それでも結局は生中継にして、蒲原側の訴えを茶の間に届けたホシTV編成は大英断でした! いくらスペシャルドラマ「相方」wが高視聴率コンテンツでも、逮捕直前容疑者の激白には、かないませんでしょう~。そしていいドラマなら再放送で見てもいい、何度もまた流せるんだから! この生中継インタビューは、後に報道賞を受賞した様で大きな仕事になりました!

 その前に任されてたバイオリンのスタジオ生演奏も、やっぱりバカだけどいい仕事してましたよね(放送前に、その番組で司会をする同僚にまで「見てね!」メールw なんなら渦中の蒲原にまで「みてね!」ってw)
奏者オリジナル曲をちゃんと聞き込んで覚えてカット割り。その秘訣は……勝手に歌詞をつけちゃうことw それも頑張る自分を讃える歌w おかげで現場は大盛り上がり、感きわまる撮影スタッフ(東京03!)は演奏にというか歌詞にのせられた感もありますがw 奏者も手応えに喜んでいましたから、事務的にこなすよりGJでしたよね〜

 もっともっと雪丸のおバカな活躍を見ていたい~!そして芳根京子の印象が大きく変わりましたよ~、案外似合ったおバカ役をまた見たいです!!  続編を希望します(^^)