『こんな身体になる前に出会えていたら』
って泣かせどころの筈なのですが、車椅子にならなかったら元カノ美姫さん(水沢エレナ)と別れずに結婚してたでしょw 絵が上手い地味な同級生と再会しても何も始まりませんでしたよね?

 交際を始めた樹とつぐみ、邪魔入りまくり、修羅場てんこ盛りです。
 娘溺愛の父親(松重豊)は障害者との交際に大反対、母(堀内敬子)は「子供は作れるの?」と大直球。20才の娘がドン引きしてましたけど、親としては言いたくなる気持ちは分かる(^^;;;;) 性生活には立ち入らないにしろ、人工授精が必要なのか、金銭的援助いるのか、気になりますって。そして30才目前の交際は、結婚を視野に入れててほしいです。
でもね、誰だって事故にはあうかもなので、別れさせるのは違うと思うわ。障害があっても、経済的に自立して運転もして、自活してるなら……とはいえ、ヘルパーさん(中村ゆり)の恋人気取りはキツ~い! 彼女がいなきゃ出来ない一人暮らしなら、それって自活じゃないわ。 ぶつけて足の爪をはがしても気づかない。そこから化膿したら…、に始まり、幻肢痛に麻痺拡大の危惧。気にしなくてはいけないことが山盛りで……。
 その全てを、生涯にわたりケアしていく自信がある!と言い切るヘルパーさん。空室が出たら同じアパートに越してこようかしら……って、それヘルパーの域超えすぎでしょう。多分、樹本人もそれ知ったら感謝より、やっぱり引くと思うんですけど(^^;;;) 冷蔵庫に、料理のタッパーぎっしりなのも彼女のおかげ。
 対抗したつぐみが、残業の合間に介護資格セミナーに参加し、夜なべで作業や勉強し、料理もして、毎晩鮎川宅に顔を出してふらふら。挙句の果てに電車のホームから落ちた日にはもう。つぐみも一緒に車椅子になる展開かとハラハラしちゃいましたよ~!

 鮎川くんが突き飛ばしたわけじゃあるまいし。駆けつけて彼を攻める川奈家も大概ですが。自分が全部悪い、そばにいて何も出来なかったと己を責めるばかりの鮎川氏もまた困ったもんだと思います……。目の前で電車のホームから彼女が落ちる体験なんて、普通しないから!健常者でもできることは少ないかと。体調管理の出来ないつぐみがまず悪い←その辺似た者カップルで、いつもどっちか不調を隠している感w 幻肢痛や不眠を隠していた、言われなきゃ分からないと彼を責めたつぐみなのに、自分のセミナー通いや連日の睡眠不足は伏せるんですからね。それこそ、言われなきゃ分からないでしょうに! 知ってたらセミナー会場の前で車で待つのは幼馴染の瀬戸康史じゃなく鮎川氏になってたかもしれませんよね。

 建築事務所の、義足の後輩くん(松村北斗)はレンタル彼女とデート。ご指名がつぐみの妹(岡崎紗絵)…というのは世界が狭すぎですが。まあいいか。
それより引くのは元カノ美姫さんが、すっかり気軽に鮎川氏に連絡とってくること! 事故後10年ほぼ会ってなかったのに?人妻になった途端に過去に与えた傷はチャラですか? 駅の事故で実家療養になったつぐみと地元で会い、鮎川に連絡して彼の入院をつぐみに知らせる役が欲しかったんでしょうけど変ですよねえ…。親に反対された話も、それで「諦めちゃダメ」とか、諦めた人に言われましても~。

 ツッコミどころはありつつも、悩める若者たちを愛でつつ見ています。