大名作「湯けむりスナイパー」(弊ドラマレビューこちら)を踏まえ、温泉ものに遠藤憲一をキャスティングする以上どんな勝算があるのかと思いきや。まさかのノープランですか??

 役者を引退し、温泉に就職する遠藤憲一氏に突撃取材(「え!」と反応する旦那……純粋すぎるw)拒否される。というベタな「設定」で幕を開けたメタな深夜ドラマ。初回の舞台は草津の湯の奈良屋です
(都市名の宿、大阪屋に泊まったことある~!)

 シングルマザーの美人中居(ともさかりえ)に惚れ、魂胆見え見えで小学生の息子さんと懇意になるエンケン氏=ケンさん(^^;;;) 豪華客船の船長、と教えられている父に会いたい。なぜ父は自分に会いに来ないのか。と泣く息子さんの前に、いかにもな白い船長コスプレ(自前)で登場し
「お父さんだよ」
いやケンさんだ、と見抜かれてもまだ『父親だと伏せて、内緒で見守ろうと思った』などとしれっと(^^;;;;) いくら善意でも、これはついちゃイケナイ嘘なのでは。挙句母親も話を合わせてしまい、公認お父さんに!これは脈があるだろうと
「父親が必要です」
と再婚に持ち込もうとした矢先に、実父(服役中)の仮出所が決まるんですよ。え、お母さん単に喜んでる場合ですか? ケンさん失恋以前に、また知らない人が来てお父さんだよ~と言われる息子さんの気持ちは……(てか、仮出所を喜ぶ仲なら写真くらい息子に見せないの??)

 せめてねー、息子さんを嘘つき呼ばわりするいじめっ子達がいるときに船長姿で現れるなら、イジメを止めるため。それなら息子さんも、嘘と分かりつつちょっと嬉しいと思える、いい嘘に出来ましたのにねえ。

 そんなわけで、大阪では前期未放映だったエンケンドラマのBS放送を喜んでいたのですが、楽しめずリタイアですorz