玉アリは熱かった!
3/21、23と行ってきました、フィギュア頂上決戦。試合内容も実に素晴らしく燃えあがり、会場がこれまた暑かったですw

 家人が部活でスケートを始め、最近は地方予選や学生の試合にも応援で顔を出すようになりました。常設スケート場って本当に寒くて舐めた装備だと凍えるんですよねえ。椅子も冷え冷えで毛布手袋必携です。なのでつい、「むしろ汗かいた」と5年前の世界選手権in玉アリを観戦した娘にも言われていたのに『スケート場にしては、だよね』と解釈(^^;;;) 小さめ軽めを選びつつも手袋敷きマットなど持ち込みまして、見事に邪魔でしたw さすがに氷横のプレミアムシートなら冷えるかもしれませんが、ジャッジ裏S席(レベル200)まで離れるともう寒くなく、上着もブーツも不要。午前中のペア競技ではまだ上着を膝にかけていましたが男子シングル始まる頃には、満席の会場が体温と熱気でヒートアップ! 薄いロンTに羽生氏応援グッズコンティニューTシャツを重ね着で汗ばみましたので、半袖T1枚でもいけたかもですw
それと目薬! 体験記でおすすめされていた目薬、どんだけwと本気にしていなかったのですが。今まで大阪なみはや(現ラクタブ)ドームNHK杯(2014)でも武蔵野の森全日本選手権(2017)でも名古屋ガイシアリーナ西日本選手権(2018)でも体験しなかった目の痛みに襲われました。 雪盲ってこれの果てなのかと(^^;;;;) 聞くところによると世界大会は照明が強いんだとか。それが銀盤に照り返って、FPはB席(レベル400)でSPより遠かったのにやはり眩しい。23日は目薬とサングラス持参しましたよ!

 試合結果はご存知の通り。勝ちに来た!とこれまでになく自らにプレッシャーをかけて臨んだ宇野くんも、最近安定してきた田中刑事も、怪我で4ヶ月ぶりの試合となった羽生氏も総じて日本勢はSPは振るわず。鬼神の形相の羽生氏こそFPで流石の巻き返し、今季初300点越えを果たしたものの、ノーミス演技で応えたネイサンに逃げ切られての、1位ネイサン2位羽生3位ヴィンセント・ジョー4位宇野と相成りましたよ。
でも、観戦に順位はそこまで大事じゃなかったですね。基本、全選手応援。そして4年ぶりの生羽生を、声を限りに応援できる幸せは別格でした。今回デニス・テン追悼もあり、若き彼を偲んで泣いてしまいましたので余計にそう思います。

 ペアフリーと男子ショートPはアルゼンチンのお友達と観たので、スペイン語曲に沸きました。アルゼンチン出身選手がいない代わりに、メキシコの陽気なドノヴァン・カリーリョ選手を応援!スケートを生で観るのは初めての彼女が、氷を蹴る音や転んだ衝撃に驚いてるのが面白かったです。そうなのよ、案外危険で痛いスポーツなのよフィギュアスケート……orz あとどの選手の時にも会場に翻る国旗!スケオタはめちゃ各国の国旗持ってますからねw 今回日本の大きな国旗は彼女が手作りしてくれて、うちの米露のもあわせ、各選手の応援に振りましたよ~。
ペアのスロージャンプや高いリフト、デススパイラルにわくわく。キスでもしそうな雰囲気にきゃっきゃ。男子ではダンサブルでセクシーな選手にうっとりするラテンな彼女でしたが、1推しは羽生氏。その軽やかさは一味違いましたよね!

私はショートで2位だったジェイソン・ブラウンの素晴らしい演技も印象に残りました。3回転を飛ばなくても完成度が高ければ、多種4回転ジャンパー羽生ネイサンと互角に戦える。そんな道を示しつつも、やっぱり4回転を手に入れるために羽生がいるクリケットの門を叩いたジェイソンがですよ、見事に晴れ舞台でそれを実現してのけましたよ!なんて胸熱な!

 23日はアイスダンスフリーと男子フリー。
もうここに残ったのは全員、超人でしょう!わくわくです。更に今年は、自己新が多かったのでは。シーズン集大成に構成を上げてきたのか、ジャッジが緩かったのか(^^;;;) どちらにしろ、演技を終えた選手が笑顔やガッツポーズなのが一番ですね! やりきった選手をスタンディングオベーションで称えたい!こちらの足腰と血流具合のためにも、立たせてください!
てなわけで、いい演技の選手には積極的にスタオベw 周囲に合わせて「◯◯ガンバ~!」と声も張ってきましたよ。外国人選手に「ガンバ~」が通じるのかは不明、カップルを合わせて略して「パパシゼ〜」なんて呼ばれてるのはもっと分からなさそうw でもまあ声援は届きますよね!
……しかし正直、シングルのフリー演技は長いですw ショート2分40秒に比べて4分。今季から短くなったとはいえ、滅多に転びもしない上級選手の4分は(初級1級選手のスリリングな1分間に慣れたのもあってw)上手いからこそ飽きたりするのです。難しいジャンプとジャンプの間はただ助走になる若い選手の演技など、目の痛みもあってちょっと辛い(^^;;;) そこがやはりベテラン選手は魅力たっぷりだったり、順位が上がればまたスピードが上がり繋ぎも濃く、プログラムのメリハリも俄然しゃっきりしてくるのですが……高難度故に、転倒が続くなど納得いかない出来になってしまう場合も(靴が故障や、高熱出してた選手もいたとか。なんでこの日に!)辛いですね。

 そんな疲れと緊張の果てに現れた羽生氏のオリジン。
登場から歓声は段違いでしたが、最初の4回転を決めた後は、美麗ステップに、ぶれないスピンに、レイバックで開く両手に、ハイドロに、ジャンプ以外でも見所満載、次々と繰り出される技に声援を…というかもう絶叫してきましたから(^^;;;) 甲子園球場阪神戦のように会場全体がごうごうと唸っておりました。TVでみる解説音声優先の映像での声援なんて小さすぎてびっくりですよ。その大声援を受け止めて滑る金×2メダリスト。どれだけの重圧かと思えば申し訳なくもありますが、短い現役時代に幸運にもファンでいられたからには惜しみない声援を贈りたいじゃありませんか。

 そして続くネイサンは、プー片付けタイムに練習時間をとられたものの(これは改善を求めたい、人手増やしましょうよ)きっちり神演技。ここでもアメリカ国旗振って大声援を送りましたよ!素晴らしかったです。最終滑走のジェイソンも、4回転に挑戦。結果は思わしくなく総合で9位に沈みましたが、このチャレンジは明日に続くいいチャレンジ。来シーズンの彼らがまた楽しみになりました!
そう、SPはジョニー・ウィアーにFPはプルシェンコに捧げた羽生氏。満足に滑り切って優勝なんかしたら引退してしまいそうでしょ。「もっともっとネイサンと試合をしたい」と、怪我を抱えつつも闘志に火がついてくれて結果オーライかもしれません。そして4回転半を目指す彼の横にも、ハビエルに代わるチームメイトジェイソンが(また優しい人だー!)4回転を磨いているんですよ。漫画みたいな世界はまだまだ続きますね。おや書いてたらまた熱くなってしまいましたw
 ロシア男子もいるし、アニメ映画の音楽ばかりだったボーヤンもいつの間にか大人の演技をするようになってきたし。女子の争いも来年は4回転時代になりそうで語りたいですが、またの機会に。

 今回は、埼玉の実家にも寄りつつも家族旅行でなく、女友達と別で宿泊するなどいつにない旅行でもあったのです。楽しかった……。そろそろ子育ても終わりかなと。そしたら、長野や北海道の試合に行ったり海外行ってみたりしてもいいんじゃない?と夢が広がったのもまたいい経験でした(^^) 羽生氏が優勝する姿をまだ見たことがないんですよw あと来季は友野くんも頑張れ!

<覚書>
☆大宮駅から埼玉アリーナは歩けます。
 宿泊は新都心駅のとなりの大宮駅。ホテルフロントは小一時間かかり徒歩は勧めないと言いましたが、携帯のナビ参考に30分弱、気持ち良く歩きました(それで余計に暑かったかもw)
☆荷物
 国旗、双眼鏡、バナータオル(+目薬、サングラスw 飲み物) 座面は布で、座布団不要ですw 荷物は椅子の下に、一泊のカートぐらいまでは入れられました。通路が狭く傾斜で段差がきついので小物を前の座席下に落とすと拾えませんから、首から下げるなりまとめるなり、落とさない工夫は大事でした。
大阪から移動した21日(大会二日目)会場に直行した私たちは場外売り場でパンフをゲット。食事を先にした友人は12:00着?で売り切れてましたので、早く行くが吉ですが、本音は倍の部数刷っておいてほしいですよね。ちなみに玉アリの中にもKFCやらホットドッグ、ポテト類の軽食は売っています。混雑必至の最寄駅や玉アリ地下で並んで時間を喰うよりは、入場してしまった方が良さそうです。もちろん中の売店やトイレは、製氷や休憩タイムには爆混みしますけど!