「まだ、終わってないんです」
 避難民への偏見、立入禁止のままの故郷、報道と真実との乖離。3.11直前に、福島を思わせる展開となった終盤。実際に体験したライターみずほこそが、何があったかを伝える適任者なのだと食い下がる編集長(団時朗)なのですが……。
パイナップルの匂い←まさかの生果実w 串刺しを客に!
緑汁を嘔吐←抹茶オーレw
編集長のドス黒い隈←寝不足~

 と、いつ目の前の編集長が噛り付いてきてもおかしくない状態で、またどこかで起きている工場火災……。

もっとありがちにはっきりと、ガオーっとゾンビを出して終わることだって出来たでしょうに。「まだ、終わっていない」とだけ語らせて、隔離地域のゾンビは楽しげに踊るのですw


さて7話の終わりで、3人で住んだ家に戻るけれど噛まれてゾンビ化必至の柚木と美佐江。

1話からはもう1ヶ月たっていたんですね、美佐江の誕生日ケーキはカビだらけなのに普通に食べ始める柚木、マジすか。「ゾンビになっちゃう前に食べとかなきゃ」 って確かに。もうお腹壊さないし、どうせ緑汁吐くんだしね。ああ、美佐江まで(^^;;;;)  お別れが悲しくて抱きつく夢ちゃんを、噛みそうになりつつ我慢する柚木はまだハーフゾンビ。 いっそ全部ゾンビになっちゃったら楽だよねとゲラゲラ笑いながら、まだ少し人間でいるうちに、家を去っていくのです。泣かせるじゃないですか。

そして美佐江がするはずだった、突破&YouTuber尾崎乏しい氏の遺言動画アップロードを請け負う薫とピザ屋。町境の警備を、なんと神田ゾンビくんのギターが逸らしてくれて……

「俺のギターで、誰かを幸せに」

と語ってた夢が、ここで現実になるなんて。それも泣かせるじゃないですか。

政府は本当に町を爆撃するのか。夢ちゃんを抱きしめて、みずほが「その時」を待つ間も……救出後の今も。ゾンビのお父さんお母さんは並んで座っているし。柚木は大好きな彼に会いに行き、乏しい氏は撮影を続け……ああ本当に案外、ゾンビになるのも悪くないのかもしれませんが。
夢ちゃんがお医者さんになって、この政府発表『感染症』を治療できる日は来るの? 
ピザ屋は親友に会いに行けるのか? 

だって、まだ終わっていないんです。 名作でした。