ドラマでポン

2004年4月に始めたブログ、いつの間にやら15年を超えびっくりです
相も変わらずドラマとインパルス板倉&西村まさ彦推しのじゃすみんをよろしく!

ドラマの☆は最高が5つ。
好き勝手な覚え書きですがお楽しみいただけたら幸いです(^^)

「クラスメイトの女子、全員好きでした」☆☆☆☆☆

 真の作者、そうきたか〜!
毎回面白く、毎回驚きがあって、これが今季1番楽しみでした。

 あらすじに「盗作」は入れたくなるけれど、魅力を語るならそこは全く必要ないのがまた面白いですよね。
 女の子はみんな違ってみんな好き、とキモいことを言う主人公枝松脛夫(木村昴)  でもその思い出はどれも少し変わってて少しエッチで、でも優しくて。暴力女子に女装男子に霊感少女に歴女に…… 教育実習生は盲点だった!  ちょっとだけいた外国人の子とまでしっかり思い出作ってるもんなあ。
 なんなら2話でいきなり「青と群青は私が」って人も来たのにそこは詐欺だったり笑 隣の部屋の友人(前原滉)が頼りにも信用もならないやつだったり。編集部の同僚猫魔(結城モエ)まで脅してきたと思ったら、相棒の片山さん(新川優愛)だって元有名子役での思い出にずーっと出てきていて、最後の最後にまで紫色の封筒できちんと絡む!いやほんと飽きさせずにうまいよねえ。メチャクチャな親父(皆川猿時)も、アスリートだった過去をチラッと見せてそれが遺品に……と思ったら死んでないよーだったありがち引っ掛けも、嫌味でなく上手いんだよ!
 その全てが、脚本構成と演出もさることながら主演2人(脛夫/木村昴&スネ夫/及川桃利)とクラスメートたちの好配役(どの子もほんと育ったらこうなりそう)好演にかかってるのどの場面をとっても素晴らしいですから!
そうそう、どの子も好き!という惚れっぽさながら、仕事で一緒にいてくれる片山さんには、片山さん本人が仄めかすまでちゃんと一線引いてるのもいいんだって。

 多分この先何度見返しても楽しい、すんばらしいドラマでした〜。木村昴もっとドラマに出てほしい。

 でも、最後差し出された編集長の手は取ってあげるべきだったと思うわ。嘘つきだったとしたってさ!

「新宿野戦病院」〜最終回☆☆☆

 説教くさいんだもん。

 クドカンですから、あちこちクスリと笑えるしそうきたかーな仕掛けもあったり、見れば面白いんですけどね。
 例えば、危険な盛り場で目立つNPOを運営する舞ちゃん(高橋愛)の父親が実は、歌舞伎町の風俗王(松尾スズキ) ……そりゃ娘も事務所も無事だわ〜!で、いよいよまごころ病院が追い詰められた時に「使ってください」と父が回してくれる物件にベッドも風呂場もついてても大納得ですしね笑

 しかし。アメリカ育ちのヒロインヨウコ(小池栄子)が巻き舌の英語混じりで日本や日本人を批評したり逆に日本の皆保険制度を褒めたりするのは、もんげー尻の座りが悪かったですわ。それでまごころ病院院長(柄本明)の不義の娘だったとか分かったって〜嬉しくないわ〜。
挙句にやっとコロナが治ってきたところを再び席巻したのは……歌舞伎町ウイルス!新型コロナウイルスの蔓延やその対応について当時言いたかったんだろう文句がストレートに多かったよねええ。
 とはいえ、もう実際にずいぶんいる外国籍の人を、いないことにしてない作劇は評価されるべきかなあ。いるものはいるし犯罪も怪我もしてるんだもんなあ。トランスジェンダーの婦長さん(塚地武雅)を「なんと愉快な」とかホームページで紹介して怒られてるよりそっちの方がずっと攻めてたと思うよね。

 そんなこんな大騒ぎに紛れて段々に忘れてた、ヨウコ冒頭では無免許医だった問題もラストにはしっかり裁かれて、美容医で楽チンに儲ける気だったトオル(仲野太賀)も立派に成長し。今日も歌舞伎町は元気に猥雑です!押忍!

 良いんだけど、再放送してたとしてわざわざ見ないかなあ、どうかなあ

 たまたまだけど、関西では戸塚純貴主演「スーパーのカゴの中身が気になる私」が同時期放映。いつかハリウッド行くぜな、スーパーで働く役者のお話でしたから。ロス帰りで発症するホストくんを演じる戸塚純貴に、てっきり「新宿野戦病院」でなくそっちのドラマの録画再生してるかと思っちゃいましたよ?

「しょせん他人事ですから」〜最終回☆☆☆☆

 人を呪わば穴ふたつ!
匿名のようで匿名じゃない、はい、今日からすぐ役に立つドラマでしたねえ。

 依頼主におべっかどころか、他人事だし〜だのダメですね!だのと本当のことしか言わない困ったイケメン弁護士保田(中島健人)笑
 ネットの暴言が
☆ご近所さんから
☆芸能人に向けて
だった様々なパターンの華麗な解決をまずみせて。そもそもは
☆近所のお気に入りカフェへの誹謗中傷
からこれ系に足を踏み入れた経緯を紹介しつつ
☆前科のデジタルタトゥー
を捌き、
☆お子様が書き込み問題
…は本当のことを言ってたらドラゴン弁護士(袴田吉彦)笑の方に行かれちゃったけど!結局は保田が言った通りになったよねえ。
で、最後は保田本人が訴訟の槍玉に挙げられるけれど、勿論ぱぱっと解決〜。

 1話完結ではないけれど、いい感じに毎回スッキリ。本人があまりに世間に興味ない点も、パラリーガル灯(白石聖)が補っていいコンビでした。
パリオリンピックで飛び飛び、結局全8話でしたが満足度高かったです。
続編あるのでは!

「スカイキャッスル」〜最終回☆☆☆

 嫌ミス。でも衣装は楽しかったなあ〜

 セレブの集うゲーテッドコミュニティ、スカイキャッスル。まあ実質、帝都医院の医師家族御用達⁇ 帝都医大がその附属高校から持ち上がりな以上、子弟が附属高校に落ちたら引っ越すしかない歪な町ですよねえ。

 で、我が子の受験に血道をあげるヒロイン浅見紗英(松下奈緒)たち専業主婦たちの右往左往を、小説家な後妻南沢泉(木村文乃)が距離を置いて見つめるのかと思いきや……。わざわざ「小説にしたい」と公言して冴島香織(戸田菜穂)自死事件を嗅ぎ回る!のみならず。
やめてあげて、と友人ならまあ当然言うだろう非難に興奮してぺろっと口にするのが
「施設育ちのあなたなら」
って、それ紗英がひた隠しにしてたのに!わざとですらなくご近所集会の最中にバラすのかい!

 ちなみに自死事件の方も、どうやら原因は息子遥人(大西利空)の帝都医大付属高合格辞退と家出で、元家政婦は遥人(15)の子を出産…とスキャンダラスでしたが。

 それをそそのかしたか、少なくとも黙認した受験コーディネータ九条(小雪)を責めて一度は決別した紗英が、そのバラされのせいで愛娘瑠璃(新井美羽)の信用をなくして、瑠璃が九条に依存していってしまうの皮肉〜
 瑠璃と成績を争う母子家庭の未久(田牧そら)が母を亡くした後も、瑠璃のためになると九条のすすめで部屋を提供したら、実は夫(田辺誠一)の婚外子だったりしてもう本当に紗英さん踏んだり蹴ったり! 父に殴られて勉強を強制されていた遥人くんに比べ、競う気満々の瑠璃を支えていた紗英でしたのに。

 もうこれは最後は家を出て、ひとりで人生やり直すしかないのではと思ってみてたのに驚いたのは未久ちゃん転落死からの怒涛の巻き返しでした。
というか旦那!
元カノ(映美くらら)からの電話は「金か?」とけんもほろろに切り捨ててたくせに、もう1人娘がいたー!なのに死なせたー!となった途端に医者を辞めるほどの後悔って何ですの? 有力者の息子の治療を優先して娘の同級生を死なせた。それだけなら軽い自己弁護で割り切れてたのに。原作韓国との家族観の違いでしょうか。理解できない。

 とはいえ、その死をきっかけに九条も実行犯秘書(前原滉)も逮捕。
自らも親のエゴで受験勉強しかない時期を耐え、合格辞退で恨みを晴らした九条が、似た境遇の子供達を焚き付けていた、と明らかになり納得するところはありますが。結果中卒無職で子持ちになった遥人には刃物向けられるほど恨まれてて。今までにも勢いで辞退して後悔してる子いたのでは。
あと、未久の母も紗英本人も憧れたベストセラー絵本「スカイキャッスル」はなんだったのか。名前がこの街と同じなだけ?

 で、姉妹を1人亡くした浅見家はスカイキャッスルを出て浅見実家で暮らすんですって! 九条を追い詰める過程で、瑠璃と紗英の絆が再生したのは良かったですが。紗英の経歴偽装をボロクソ罵倒してた義母と同居はさー大丈夫?

 日本のドラマに翻案するなら、もっとよそ者東を主人公に描いた方が良かったんじゃないのかな。だって小説のネタをゲットした挙句、何も失ってないの泉だけだよね〜

 衣装やジュエリーブランドは公式やまとめサイトの紹介で楽しんでいましたが、警備員には高価すぎると騒いだ腕時計が本当に賄賂だったので詳しいと倍楽しめそう。中学生がパパや彼氏にもらってたお時計も、下世話にお値段知りたかったです笑
 

「西園寺さんは家事をしない」〜最終回☆☆☆☆

 筋を通して、夫婦にはならずに終了〜
でも家族は続行〜 はいはい。

 ただ目の前の親子を助けたい!と始まった偽家族。どうせすぐ恋仲になるだろうと生暖かく見ていたのはいい意味で裏切られ、シングル父な楠見(松村北斗)は亡き嫁(松井愛莉)ラブだし。彼をうっかり好きになっても西園寺(松本若菜)も頑張って踏みとどまるし。その西園寺をずっと好きだったYouTuberカズト横井(津田健次郎)も嬉々として偽家族に参加してくるし。

 年配の世話焼きさんがご近所の子育てをこぞって好意で手伝う、うん、いいじゃないですか。自分で出産はもうしない、出来ないけど育児を楽しみたい人もいるよね(ただし同時期に朝ドラの、隣人が子育てに手も金も口も出して母親が2人いた怪作「オードリー」が再放送していたせいで、好意がホラーになる可能性も常に脳裏に。普通じゃないと連呼してた楠見も確かに正しい!)

  そのうちアメリカ時代の友人エリサ(太田莉菜)来日。なんのことない、当時も恋心を自分では気づけずエリサに背中を押された結果結婚した楠見。今も気が付いてなかっただけで西園寺さんを好きだったんじゃないですかー!

 まあその頃には愛娘ルカちゃんもすっかり西園寺を受け入れてましたし  そうだ楠見狙いかと思われたエリサも、しっかりパートナーいましたから!同性の!ああはいはい今時。

 そして冒頭の、肉体関係はぼかしつつ好きで一緒にいて、子供はルカしかいない父子+1の家族続行に至るのでした〜。 義弟妹とルカが揉めたりしないね〜。
 結局は何も諦めず、我慢せず、欲しいもの全て総取りの人生を歩む羨ましい西園寺さんがんばれー。
 
 若い女の子はこれ楽しめるのかな? シンパパだけじゃなくシンママも、いやなんなら若夫婦だって助けてほしいだろうと思ってしまうのでは。子育てを描きつつもターゲットは高年齢なドラマでしたねえ
 個人的には塚本高史が野呂佳代とセットで『友人』枠、イケメン扱いですらないのが出てくるたびショックでしたわ…

 
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