青森発地域ドラマ。
停泊する元青函連絡船、八甲田丸。カッコイイ~!でも今はプロペラを外し、もちろん燃料も入ってなくて動かせないんですね。乗客用の座席も外され、展示博物館の状態なんだとか。
主人公の徹(吉田栄作)は、かつてその連絡船名物だった「海峡ラーメン」を今も食べさせる店の店主。名物を途絶えさせまい、と店じまいする店主に頼み込んで後を継いだものの、今はやる気をなくしてオーナーのテル(木野花)に怒られっぱなし。ど田舎八甲田山の麓の店は閑古鳥が鳴いています。
でもその八甲田丸を、1日だけ運行当時に復元しようというイベントが!
最初は「なんで?」と言ってたお役所の人たちも、次第にスポンサー探しを手伝う人手が増え……という場面は胸熱なのですが。実はそのイベント、詐欺w どーしてw 連絡船復元の夢を掲げる市役所職員(水崎綾女)が主人公でも、全然イケたでしょうに! NHKらしからぬフザケタ感じ、地元の人気劇団の方が脚本なんだそうです(^^;;;;)
さておき仕切っているのはトレジャーハンター明(大西信満)、幼馴染のゆみ(田畑智子)から、施設の老人源太郎(平泉成)が伝説の「津軽海峡の宝」のありかを知っていると聞いて手に入れようとするのですが、急激にボケてしまい(^^;;;) ゆみの色仕掛けも効かず。
記憶を戻すため、在りし日のままに連絡船を復元し、人も集めて賑わせ、徹の「海峡ラーメン」も食べさせて記憶が戻ったところで、お宝のありかを聞きだせたらトンズラ、という手の込んだ算段なのですw
当日は見事な賑わいで、小学生団体やら、制服の元JR職員さんやら地元のじいちゃんばあちゃんやらがわいわい。なんたって「津軽海峡冬景色」を石川さゆりが歌う、とポスター貼られているからなのですが、来るわけない!
そこで明とゆみが見守る中、徹の「海峡ラーメン」を食べた源太郎さん……。
偽物だ!と叫ぶなりしゃっきり立ち上がり、徹のラーメンの味を直したのでした! そう、彼こそは伝説のラーメン職人!眺めていた紙は宝の地図じゃなくレシピ。うわごとで語った「黄金」は、黄金に輝くラーメンスープのことだったんですってよ〜(^^;;;;) えーっと。
源太郎に教えを請い、正しいレシピと新たな気持ちで「本物」の海峡ラーメンを作りだした徹の前に、昔の想い人、いえいえ当時の彼女にそっくりな女性が現れます。隣のお母さんがきっと当時の彼女。
「一緒にラーメン屋やろう!」
と言っていたのに徹が東京に就職して、別れてしまった人ですね。
『津軽海峡の海の幸、ワカメとかホタテとか……イカとか』
『イルカ?』
『イルカじゃなくて、イカ』
そんな何十年も前の、思い出の会話を再現して微笑みあうふたり。いつか店にも食べに来て、ときちんと言えた喜びを噛みしめる徹なのでした(大昔、徹が告白しそびれた現場録画を、今も再生しては騒いでるテルさん。彼女が来店したらきっと大喜びで撮影してくれますよ~)
そして石川さゆりはw 覚悟を決めて歌い出す偽物のゆみに、罵声が飛ぶかと思いきや、優しいお客さんは大合唱! 明も詐欺で追われるでもなく、イベントは普通に喜ばれて大盛況で終わる様です。もうトレジャーハンターやめて、この成功を売りにイベンターで生きていけるのではw
甲板で潮風に吹かれてふたりで食べる冷凍みかんは修学旅行の味。大団円の青森なのでした。
木野花
言わずと知れた人気シリーズ第7弾。
でも黙って再放送を流されたって、特に地方民は気付かないかもしれないわけですが(^^;;;) 今回に限っては、旦那の実家がある上尾市が舞台だったもので、もう駅から家族でハイテンション!とんかつを求める五郎さんが街を彷徨えば、この路地、このお寺、知ってる知ってる〜ときゃっきゃ。
そして、ついに精肉店が営む食堂に。
とんかつのあまりの大きさに、メジャーを取り出し縦横厚みを測る五郎さん!通りかかったおかみさん(田畑智子)も笑ってましたね 撮影する人はいても測る人はそういないでしょうねえ(^^)
そして一切れずつ違うソースを試しながら、大絶賛で完食です。くううう、美味しそう!(そこからの半ステーキ追加注文とは、相変わらず胃も懐も余裕たっぷりな……)
今度帰省するときには絶対行こうね!と、キセキのとんかつ、キセキのステーキを心に刻みましたよ! やっぱり知ってる店、行かれそうな店が出てくるとテンション違います。地方出張の回も時々あるし。みんな「地元に来ないかな〜」と思いながら見てるんでしょうか(^^)
ドラマ部分は、インテリアを提案した呉服屋に、逆に和服を仕立てさせられそうになる五郎さん。ぐいぐい採寸もされますが、あまりの長身に裄かなんか足りないみたいw 和装絶対にお似合いなので、仕立上りも見たいのにねえ。
♪終わらない歌を歌おう♪ で、終わらなかったよw
そっか、マンションが完売したら販促のためのギャラリーは閉まりスタッフは散り散りになるのね。モデルルームが消えるところは何度も見てきても、そこのスタッフのその後を考えたことはありませんでしたわ。
伊達さんは、出身地が合併でなくなってしまったから街づくりを志した人なのだとか(彼をモデルにした漫画、読みたいw)
そろそろマンションを売る営業職から離れ、目指した仕事に……。そこにまた沼ちゃんとの接点は有りや無しや。ラブだけで考えるなら、伊達さんと沼ちゃんくっつけばあのハイソマンション303号室で一緒に暮らせるだろうけど、それは沼ちゃんの家じゃないよね。
枯葉を集める大家さん。なんと染色家でした。あの美しいカーテンは手染めでしたのね。え、じゃあずっと探されてたなんとかさんて大家さん?
バーのママと沼ちゃんが知り合った時にもこの人が……?と思ったけど違ったしw 最後の最後、もうマンション作る側がこれを知ることはなさげに出してきてほったらかしなのがこのドラマらしいですよね。 大家さんのあの汚い格好もゴミ集めも、染色が始まるとなるほど仕事着、作業中と思えるから不思議ですw
理子さんはステップアップの予感、受付娘と新米くんはカップルに。ご近所の妊婦さんは、生まれてくる子に染色された布がひるがえる光景を見せたいと未来を語り……。
ドラマは終わってもみんなの暮らしは続き、不安はかかえつつもそれなりに幸せで。沼越さまの家探しも続いていきます。
素敵な作品でした