ドラマでポン

2004年4月に始めたブログ、いつの間にやら10年を超えびっくりです
相も変わらずドラマとインパルス板倉&西村雅彦押しのじゃすみんをよろしく!

ドラマの☆は最高が5つ。
好き勝手な覚え書きですがお楽しみいただけたら幸いです(^^)

木皿泉

「ショートショート 木皿泉劇場 道草」1 ☆☆

ひふみんがお散歩するコーナー挟みます。マジかw

元々はエネオスがスポンサーの、月~土連続ミニラジオドラマでした。舞台は必ず車の中。選挙カーだったり子供を送る親だったり、初デートだったり。顔を見合わせないけれど距離が近い、車の中だから言える言葉で紡がれるちょっと不思議なお話を西村雅彦(当時の表記)主演で楽しんでいたものです。おまけに木皿泉脚本だったんですよねえ。

と、元がミニドラマですから今回もてっきり、NHKお得意ショートドラマ(「高梨さん」みたいな)になるものだとばかり思ってましたら、30分枠でお話は2つ。狂言回しの神様(マキタスポーツ)を入れ、間にひふみん散歩を挟んでもかなりゆったりした作りでした。
<さよなら不思議ちゃん>
タクシー運転手(皆川猿時)が深夜に乗せた女性は、電話を受けると話し方が一転! 今をときめく不思議アイドルぴゅあこ(門脇麦)だと浮き足立つ運転手にもローテンションな彼女は、もう辞めたいと言い出して……。
<バンパイアはつらいよ>
河川敷の献血車、実はバンパイアが自分たちのために血を集める手立てだったのでした。人間の恋人が出来たという甥バンパイア(荒川良々)の背中を押す叔父バンパイア(鹿賀丈史)だったのですが……。

ぴゅあこちゃんの不思議っぷり「蛇苺食べたーい☆」と、本当の自分とはを語る冷めっぷりの対比がナイスでした。

木皿さんお得意のバンパイアは、献血募集中ってところでもう笑わせてくれます(^^;;;)
西洋かぶれの弟を『顔が日本人なんだから無理』って、息子の荒川良々で想像するとまた可笑しw(スタイルはいいよね良々) でも老いていく人間の恋人への変わらぬ愛情は切なくて。


実は、世間が存在を信じなくなったら「死」もとい消滅してしまうらしいバンパイア。 世間が信心を無くしたら見目が落ちぶれてきた神様。これ根っこは同じって言ってますか? さすが和風バンパイアですw
 


予定では2回だけなんですよ。また続きを是非。そしてやっぱり、西村さんをどこかで出して欲しいでーす。

「昨夜のカレー、明日のパン」1 ☆☆☆

どんなに哀しくても、食べないと生きていられない。


そんな日々を共有した義父(鹿賀丈史)と、夫の死後も同居し続け7年になる主人公テツコ(仲里依紗)さん。 同僚岩井(溝端淳平)くんはテツコが義父に利用されてる、傍目にも変だ、と非難しますが、要は自分と暮らして欲しいわけで非常階段でプロポーズです。

ムード無いなあw 

肝心のテツコは聞いてないのに、口の軽い後輩が聞いてたし(こいつ面白過ぎるw)


<テツコ結婚!>

の噂は社内中どころか義父親戚にまで知れ渡り、密かに祝いのくす玉までつくられてますw

しないよ、と切れてるテツコ、かなりコワイのですが同時に魅力的。なるほど皆に好かれ、義父も同居で居心地よく、旦那さんには可愛い奥さんだったんだろうなあと微笑ましく見ていられます。後輩はシメなきゃだけどねw


ここで非常に気になったのは、テツコと岩井の仲ですよ。

話をつけに家に行くぞ、という遠慮のなさ。いざ行くと上半身裸で迎え入れる岩井。多少の交際はしてたってこと?遺骨持ち歩く程まだ気持ちが残ってるのに、それはイヤだなあ(><)それともデートもすっとばして求婚?


回想で少しずつ分かっていく、亡き夫かずき(星野源)生前の様子。もう7年経つと外野は言うけれど、まだまだテツコは前なんか向かずに、同じ場所にとどまっていたいのです。

ご近所の元CAのひきこもり嬢(ミムラ)も何があったのかまだ笑えず、夜の自販機横で2人してうずくまる様子にはどこかがヒリヒリ痛みました。……そして、捨てようとしていたくす玉がひきこもりさんの家で有効利用されていて良かったなw 新聞紙の『か・ず・き』も、義父の「ちょき!ちょき!」も良かったわー。

さすが木皿泉な心地よさです。


そして夜に営業しているパン屋さんといえば同じBSプレミアムドラマの「真夜中のパン屋さん」……もあるけれど、木皿ファンとしては舞台「すうねるところ」のヴァンパイア家族パン屋を思い出しますよね!作業中のブランジェリーがそれっぽくないかガン見してしまいましたw

<タイトル他いろいろw間違えていたの直しましたorz>

「おやじの背中」5 ドブコ ☆☆☆☆

木皿泉脚本、初めて楽しめた「おやじの背中」でした。


お父さん(遠藤憲一)は悪役スター。

そこだけ捉えると、いちおう市井の人だった今までのおやじの方が「普通の人」の筈なんですけどね、じゃすみん的にはやっと普通のお父さんが出てきた感じでした。娘三冬(堀北真希)の為にと友だち関係に口を出して叱られる、父娘あるあるw

遠藤憲一の強面&可愛らしさのおかげもあるかも。

あーんな顔で授業参観来られたら、絶対コワイってw でも通りすがりの子の攻撃に『やられたー』と倒れてくれる優しい悪役スターです。

「芸能界で、俺が一番空を見てる」

なんて発想にもグッときますよね。


しかしドブコw あたり役『ドブネズミ』の娘だからドブコって、子どもは残酷orz

そのまま呼び続ける親友勝(溝端淳平)も勝だし、会ってもいない彼女にドブコが嫌われる程仲良さげに異性の友だちの話をしちゃうのもどうよ。てか、同性の友だちはいないのかドブコ…orz

と、よく考えるといろいろ困った感じなのですが。

どんどんきれいになるドブコに落ち着かない思いを抱いていた勝、チャンバラでやっとそんな思いを吐き出して、でもそこから変な恋愛関係にもつれ込まなくて、ああ良かった。


切って斬られて、でも寝転がると空が見える。


『生きてるって』気がする、いろいろ伝わって来る感じ。分かります。子育て中の幼児連れで、何が楽しかったって道を歩きながら平気で歌えることと寝転がれることw あちこちの公園で一緒に転がって空を見上げたものです。

三冬とお父さんもそうやって幼い日、一緒に空を見た日もあったのかもしれませんねえ。


そうそう、お母さん(薬師丸ひろ子)も良かったです。母が生きてるのシリーズ初?(西田敏行の回見てない)
母が死んでなくても父と子で会話しましょうよ。



舞台「ハルナガニ」☆☆☆

木皿泉脚本。
コメディに始まり、無性に哀しくなり、不可思議なまま終わってしまいましたw 確かにこれは舞台じゃなきゃ許されないラストでしょう。


妻の死から1年。

いまだ嘆き悲しんでいる夫(渡辺いっけい)に、高校生の息子は呆れるばかり。


と、そこに「ただいまー」と普通に帰宅する奥さん(薬師丸ひろ子)は、旦那が死んで1年だと。えー。

じゃあここにいる父親は何?自分がおかしいの?

と混乱する息子を置き去りに、ひたすら明るく元気で、でも夫の死をそれなりに悼んでいる奥さん。


高価なバッグのバカ買いも、叱って欲しいんだと言われると可愛い奥さんです。でも旦那さんの方は、剥がした湿布を残して大事に持ち歩いて妻を偲んでいるんですが。この違いw

2人とも、息子にははっきりと見えていて触れて格闘もするのに、夫婦お互いには見えない模様。


しばらくすると男女の来客があり、おじさんには奥さん、若い女の子には旦那さんしか見えていない模様。

この辺までは捻れがおかしくて笑ってみていましたが、回想に入り愛や家族の歴史が語られる程に、どちらが死んだにしろ別離は哀しいし、誰に誰が見えているのか居ないのかどんどん曖昧になっていくし。

ラストは黙っておきますが、なるほど舞台。テレビドラマにするのだったら、もっとクリアな解決が求められること必至。


でも満足、楽しい時間でした。

客席にご年配夫婦らしきカップルが多かったのが印象深かったです。


残念だったのがパンフレット。

1000円も出して買うんですよ。読み応えがあって欲しいじゃないですか。各場面への個人的な解釈とか、せめてどの台詞が好きだとか聞きたいじゃないですか。それがなんと俳優さん達、まだ脚本を読まずにインタビューされているのです(><)

進行の都合でそうなるの、分かりますけどね。こんな内容なら買わなくて良かったわー。


舞台「すうねるところ」☆☆☆

木皿泉脚本、登場人物は吸血鬼。

この木皿さんの突飛だったりファンタジーだったりする部分がTVドラマでは槍玉にあげられがちなわけですが、舞台という仕掛けにはマッチしててすんなり入っていけました。


『喰う寝るところ』ならぬ「吸う」になるんですね、吸血鬼だからw (寝るは棺桶ならぬ衣装タンスの中でしたよ!)

しかも木皿さんの手にかかると西洋貴族ヴァンパイアではなく、平安江戸昭和からだらだらと死ねずに来た小市民。つい拾ってしまった赤ん坊が青年に育って

「この家は変だ!」

と言いだし、普通のつもりだったのにとおろおろする吸血鬼たちに大笑いでした。

萩原聖人がお父さん、のつもり。

でも薬師丸ひろ子はお姉さんのつもりでお母さんがいなかったよ!!

自称アラフォーOLの篠井英介さんは、お母さんというよりおばあ……(でも美しかったです)


そんな有名どころに囲まれての、子ども(マリオ)役は戦国鍋でおなじみ村井良大くん。1人だけ普通~な感じがナイス。でも、出生の秘密どころか家族が皆「人間じゃない」と言われてすぐ信じるのは普通じゃな……いのか、驚きはしても納得出来ちゃう程ずーっとずーっと「変」だったのかw


生きてるって感じがしない。

就職も上手くいきそうにないし、ヴァンパイア=行方不明者になって死なない方が良くない?


そんな厨2な意見を投げつけながらも、自分の居場所がここではないことを悟っていくマリオくん。どこに帰るんだろう、ドラマ「息もつけない夏」があったところですから、無戸籍で学校通ってたのねとかも思いましたけど舞台だとそんな細かいことはどうでも良いのですよ!


村井ファンの友人に誘われて初めて、木皿さんが舞台脚本を手がけていることを知ったのですが、もしかしてTVドラマを書くよりも向いているのかも。

でも、これが連ドラの一話分になるぐらい、この先の物語を観たいと思ってしまうところはやはりドラマも書いて欲しいのかも。


次回作にも大期待です

そして今作を気に入って3箇所で観たという、TVを観ない友人が木皿泉脚本ドラマを見てくれます様に!(ディープにオタクなので逆に「セクシーボイスアンドロボ」は勧めづらいというw OLだし「すいか」かなw SF好きだから「Q10」かな、むむむ)


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ちなみにじゃすみん「蟻地獄」評はこちら

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