ドラマでポン

2004年4月に始めたブログ、いつの間にやら15年を超えびっくりです
相も変わらずドラマとインパルス板倉&西村まさ彦推しのじゃすみんをよろしく!

ドラマの☆は最高が5つ。
好き勝手な覚え書きですがお楽しみいただけたら幸いです(^^)

岩田剛典

「あなたがしてくれなくても」1☆☆

 セックスレスからの不倫もの。
うちの旦那は抱けない夫側の味方で、きっと事情があるんだよと庇ってましたが。夫婦の話し合いが深まる前に、どちらも不倫が始まる流れでなんだかなあ〜。

 夫陽一(瑛太)との関係に悩む妻みち(奈緒)
憧れの上司新名誠(岩田剛典)とのさし呑みでつい、セックスレスだと口走ってからも夫婦生活は一進一退。惨めな気持ちでいたみちを抱きしめた新名は
「ぼくも同じだ」
と打ち明けるのでした。

「日を決められたらプレッシャー」
と逃げる陽一。勇気を出して誘うみちに
「性欲強いんじゃない?」
も酷いぞ。そして強くて何が悪い。てか子供がほしい32才妻と2年セックスレスは!大きすぎるよ!育児中に間が空くのとは話が違うよ?

 カフェだかバーの雇われ店長な陽一、暇そうなのに。みちのノー残業デーに「しよう」と予告までしたくせに帰ってこない。「EDかも」と言い捨てたのを「嘘」と断じるみちですが…。本当だったら、どうするの?

一方の新名夫婦は、新名の妻(田中みな実)がバリキャリで多忙を極めてのレス。ゴージャスマンションで料理作って待ち、ため息つくのは夫の方なのね。そもそも子供は欲しくなさそう?

 それぞれ問題が違うので、ただ並行して描かれたって興味深いのになあ。互いの性生活などという究極プライベートを曝け出すの流石ドラマで、そんなこと分かち合ったらそりゃ不倫にもなるでしょうよ。

「シャーロック」1 ☆☆

 ディーンフジオカ演じる変人探偵、医者の相棒と出会う。
…でもどこがシャーロック。副題に「アントールドストーリー」とつけたぐらいで、赤毛同盟や犬、オレンジの種といった有名どころでなくオリジナル推理をするようですが、だったらシャーロックと銘打つ意味? 「ルパンの娘」が誰もルパンじゃなく泥棒だっただけ、に習ったのかな。

 さておき、深夜の病棟から医師が墜死。
直前に「助けて」と悲鳴が聞こえたことなどから、赤羽医師(中尾明慶)は何者かに追われて落とされたかと思われるのですが。それにしちゃ怪我の場所がおかしいと、乗り出してきたのは刑事でもなんでもない男、誉獅子雄(ディーンフジオカ)
彼の推理を逐一聞いては「私もそう思っていた!」と手柄を掠め取るのは、江藤刑事(佐々木蔵之介) この刑事の差し金で、獅子雄は葬儀前の赤羽家に同行し、遺体の肉付き調べたり、アルバムや冷蔵庫や飲み残しの薬袋漁ったりできちゃってるわけ?

 出身校にも乗り込んで調査。内科の赤羽医師と精神科の若宮医師(岩田剛典)は同級生&サークルも一緒だったことが分かります。

 なんだかんだ、獅子雄の提案で「容疑者を逮捕した」と警察から連絡させると、途端にウキウキでお出かけをする赤羽未亡人(松本まりか
)浮気か?と思いきや子連れ? 保険屋とアポ?
更に若宮に「秘密」をチラつかさせると、未亡人は密会を了承。場所は赤羽家所有のクルーザー!セレブですねえ。

 しかし豪奢以前に海の密室。自分と赤羽の秘密「医師国家試験カンニング」を語る間も、通信機で獅子雄が聞いていると知らない未亡人は若宮を眠らせて。殺されるー!

 そっかー、集団で試験問題教わったにも関わらず(1人頭200万円!)合格しなかった奴がいてw  脅してきたそいつ(渕上泰史)を殺せと、奥さんは旦那に迫ったと。なるほど確かに指一本触れてないけど、熱湯はぶっかけてるぞ! それに海に捨てたぐらいで「死体は見つからない」わけないw それも船内のシーツに包んで捨てたら足が付くでしょ…。最低限、身ぐるみ剥いで解体して捨てるべき。それはさておき、自首しようとした夫に
「死ね」
と自殺を命じたんだと。しかも、他殺なら保険金は倍額ドーン! なので偽装まで。 そこで言いなりになるかなorz  可愛い娘を偽医者&殺人犯の娘にしないため? それとも獅子雄の言う通りなら、そんな奥さんに絶望したから。 でも自分が死んだら、その歪んだ奥さんが娘さんを育て続けるのよ? もういっそ殺すべきは奥さんだったのでは(^^;;;;)

 と、そんなやりとりを聞きながらも、睡眠薬を盛られたふりをしていた若宮先生。奥さんがまたもぶちまけた熱湯が股間に(^^;;;;)  すぐ脱いで!冷やさないと!

 さてその後、医師免許返上したか剥奪されたか、無職になった若宮のところに、家賃折半してやるぞと獅子雄が押しかけて次週に続く。
正直、ワトスン君のインパクトが薄いのでむしろ赤羽先生とキャスト逆か、矢本悠馬とかそっち系でバディはお願いしたかったところ。「崖っぷちホテル」での愛嬌はどこへ行ったの岩田剛典。これからキャラ固めてくれますかねえ。

「崖っぷちホテル」~最終回 ☆☆

懸賞に、そんな伏線がw

はい、宇海と佐那ちゃんは子供の頃このホテルで仲良く遊びました~。知ってた~(その宿泊を懸賞で当てて以来の懸賞好きだったのかw)
「ここを夢の場所にしたい」
そんな佐那ちゃんの言葉が嬉しくて、自分もホテルマンになった!
……のだそうですが、それを最終回の台詞だけで流すとはもったいないorz

二人の思い出はタイトルバックの映像だけ。その時渡した思い出の石とか、二人で埋めた何かとか、沙那も思い出して何か気持ちが動くような仕掛け(伏線ともいうw)があっても良かったのになー。
イケメンに目もくれず、仕事一筋なのも佐那ちゃんいいところではありますが、一緒に見た思い出の花火、宇海は花火師の資格まで取って再現を目指してたのに、沙那ちゃんは『そういえば見たなー』程度うっすらのままなのが悲しいの(^^;;;;)

謎の制服嫌いの原因でもなくw もっと言えば年齢の合う同性な沙那兄とはなぜ遊んでないの。

さておき、雨の花火大会も無事に?終え、TV取材も好意的に放映されて、集客上々インヴルサ。人生の目標をなくしそうなので別の崖っぷちホテルに移りたい、と宇海くん。寂しいけどね。いいんじゃないかな。
(といいつつ、大事な初恋を思い出してももらえない失意がちょっとぐらいあれば深イイのになー。口にする以上の心情はないからな、このドラマ ^^;;;;;)

送別会は、イイ感じに湿っぽく盛り上がりました!

宇海まさか逃げたんじゃ……との誤解、罵倒から始まって、宇海と出会い自分がどう変わったか、どんなに宇海の笑顔に励まされ感謝しているかを一人ずつ語る語る……出るに出られない着ぐるみ宇海&聞こえてますよーと言えない佐那も含め、各キャラの見せ場です! 渡辺いっけいも鈴木浩介もさすがの芸達者、よ、日本一!

そして最後仕方なく出てきた宇海のいうことにゃ、
『お客様より、皆さんの方を好きになってしまいました!』

のでホテルマン失格、もうここには居られないんだそうです。そ、それじゃ誰も結婚できないし、宇海さんに永住の地はないじゃないですか~!名言ぽいけどヤバい奴ですよこれw
(しかも、次に行くホテルのダメスタッフはインヴルサ勢といちいちそっくりw ←楽しい小ネタですが、宇海が何を求めて別天地に行くのかがぶれたのでは。別の回でしてほしかったです)

ともあれ、そんな宇海を快く送り出したインヴルサは立派に経営し、次の崖っぷちホテルの指導もうまくいっているようでしたよ。宇海がまた訪ねてくる続編はfuluで、ですってよ!見たいような、欲しかったのはそれじゃない様なw
最後まで不思議ちゃんだった宇海:岩田剛典。無事初主演完了。上手い起用だったと思います。いつかもっと感情のある普通の役どころで見られるかなw

「崖っぷちホテル」5〜8

王女7人お泊まりです!

毎回やたら大騒ぎしては、ど真ん中に収まるほのぼのドラマ「崖っぷちホテル」w 良かったねーと終わって特に感想ないのが常ですが今回は書きたい!
七輪は上から吹くんじゃない!(下の方に小窓がありますw)
そして、テーブルに置いた七輪の上に更に鍋を乗せては、着席したら料理が見えませんよねえ……。テーブルを下げるか、七輪も背丈半分の横長タイプをチョイスして欲しかったです。……旦那が七輪マニアで我が家では日用品なもので、まあ気になる気になるw ←そこかい!

特別な日に、特定の部屋での天体ショーが思い出に……というのは夕陽と月で2度やりましたから。今回のマラヒナ国王王妃の「忘れられないディナー」もその系統か?と思いきや。別にどこででも食べられるものでしたよーw これはあれかな、国王だけに。
『カニはインヴルサに限る』
って、目黒のさんまパロディだったのかなw

結婚式準備、の回は依頼が二転三転。ついにはキャンセルで、宣伝動画だけ完成してめでたしって、宇海の陰謀じゃないか説は確かにw 今回の停電だって、宇海の演出説も……。本人は笑顔で即否定ですけどね!
失踪兄(佐藤隆太)は、筆頭株主になっていきなりの帰還。全スタッフ配置換えを指示。でもそれ宇海にもされましたっけw おかげで誰も動じず、いっけい元副支配人がいなくても誰も気にせずw 兄のインヴルサ売却案に対抗し、沙那ちゃんがついに弱音を封印(元副支配人の暗躍で過半数株を手にして)自分こそが総支配人だと宣言するのでした。じゃーん。

と、幸運にもスタッフのスキルも士気も高まったところで迎えた国賓接待(^^;;;;)
不仲な姉に胸を痛める王女に自らの兄妹ゲンカを 語る総支配人。他人なら二度と会わない、でも兄妹だから。次に会ったら抱きしめるつもり、と。その会話あっての

「私が、王になります」
ですよねー。じゃーん。

日本語喋れる王女たち(王妃が日本人:ジャガー横田w)なのでクレームがただのワガママに見えがちですが、そういえば初来日。異国で心細いせいだったんだーと気づくや一致団結で対応するところも、ホテルマンらしくなっていて良かったですよね(^^) そして大問題「忘れられないディナー」は、天才パティシエ☆が食べてもらいたいものを作って結果オーライにw 次はこの王女たちの子が来て「アレ」を食べさせろって言うのかもしれませんねw

第一王女に恋しちゃうフロント(くっきー)ったら、あの顔でピアノも弾けて案外上品という、イケメンには絶対不可能なインパクトでおいしい役ですよねえ。 天才パティシエ☆に押され気味なギャンブル狂シェフ(中村倫也)も、朝ドラで演じてるふにゃっと優しい正人くんとは全然違う顔でいい感じです。


てなわけで、順調にいいホテルになってきたインヴルサ。最後はどうなるんでしょう。
提供文字のうしろに毎回流れる、ホテルで遊ぶ男の子と女の子。あれ宇海と沙那ちゃんですよねえ、普通に考えて。子供の頃に滞在した楽しい思い出が彼をホテル業に向かわせた的な思い出話には、いつなるのかと。そして宇海は去るのか残るのか??

さてさて。

「崖っぷちホテル」~4 ☆☆

手取りいくらなんでしょう……。
不払いの描写はないから、とりあえずまだお給料、払えてるのよね?

名ホテルから宇海がやってきて、まずは客室の水栓交換。掃除の徹底。ふむふむ。
宿泊を断っている間のスイーツフェアで、亡父との思い出のケーキに涙ぐむJKがいたりして。いい話路線、悪くないです。でも顧客名簿へのフェアのお知らせでそんなに連日人が来るなら、崖っぷちといってもまだ大丈夫なような。

あ、今までの副支配人とシェフを降格したので復帰をかけて「お客様満足度勝負!」もしましたよね。
スイート泊で特別なおもてなしvsシェフとフルコースを作ろう。 結局はお子様の希望で「パパを元気にする料理」になっちゃって、スイートのお客さまもそれ食べて元気に。ええ話やー(^^) 
そして勝負ではないけど、ベッドメイクを教える企画に応募してきた熱血お嬢さんは……なんと4話で入社希望だし。近所に建つはずの競合ホテルを、一声でやめさせるほどの実力者だったし。 いやあ、人の縁って大事ですねえ。
……って、そこで働くつもりだった人が、このホテルの経理、掃除、フロントの3人以外にもたくさんいるはずだったと思うのですが(^^;;;) その他にも企画や工事や宣伝で動く大勢の仕事を「パパやめて!」でコロッと中止ってすごい話でびっくりw

で、フルコース用の山菜をロビーでぶちまけた時にも。消えたすっぽん(すぽ太郎w)がいる、と庭からキッチンに急いだ時にも。あれっと思ったのですが、このホテルのキッチンに搬入口はないのでしょうか? ゴミは裏から出しますよねえ。畑仕事後の汚れた格好で大丈夫な裏口が普通あるでしょう。どうしても、他の客とぶつからせる必要があるならせめてテラス席で、庭からテラスをぬけて厨房に行けばよかったんじゃないかなーと思うのですが。

さておき、大筋は楽しく呑気に見ています。
「王様のレストラン」に似てるとぷーぷー言われてるみたいですが、語りで始まりもせず名言もないのに、そんなに似てるかな。厨房を含むシステムの、人物配置が似るのは当たり前w むしろあれを目指して似てると言われるなら上出来では。私は「高原へいらっしゃい!」を思い出していますが、あれよりは運営ましですよねw
渡辺いっけいの憎まれ役は安心して見ていられるし、りょうのツンデレ、空気が読めないシェフ、顔が怖いフロントに英語がダメなベルボーイって、びっくり人間大集合をちゃんと動かしていますよね。あと経理に料理人、掃除がふたり。そんな人数でよくホテルを動かしているし、ホテルが人気ないのならよく給料払えているものです。

なにかと皆を招集し、気に触ることを笑顔で言える宇海。転職を考える人には送別パーティーを!
概ね言いなりな総支配人ですが、やっぱり「行かないでください!」って言いたかった。
そう、宇海が笑顔で言い聞かせているように、決めるのはあくまで総支配人なんですよ。おどおどしてるけど、すっぽんがいなくなったことにはちゃんと気づいてましたよね。そんな彼女の理想が形になりますように。で、銀行の融資を持ち逃げしたダメ兄貴はそのうち出てくるんでしょうかw キックバックを着服してるいっけいさんも、ちゃんとバレて謝れますように(^^;;;)

「崖っぷちホテル」1 ☆☆

フロント(野性爆弾くっきー)の顔がすごいw

看板だけ立派な傾きかけのホテルに、やってきた不思議な男。
プライドだけ高い、やる気のない従業員が彼に影響されて変わっていくよ~。
……という、よくあるお話ですが、そのテンプレ故に普通にこなせば面白くなるはず。

実際、ふらっと来た若造(岩田剛典)、怪しすぎですよねw 1泊22万円也のスイート宿泊って、支払いを心配しても無理ないかも。
靴磨け、雑誌20冊買ってきて、プールに入りたい、と矢継ぎ早に繰り出されるオーダーも、特に4月に水遊びの要望は無茶です。それを断れない新米総支配人(戸田恵梨香)は気弱でダメダメ。でもだからって、総支配人の提案を総無視、彼女が泊めた客もどうせクレーマーって扱いの古参従業員もどうかしてます。
自然と、ダメでも頑張る総支配人を応援したくなるじゃないですか。
そして一人でやりとげたプール掃除のおかげで、『5年に一度、この日に泊まる笹川様(松原智恵子)』は、『プールの反射でスイート全体がキラキラと輝く』という、プロポーズの日の思い出と共に亡き夫を偲び、感謝の言葉を残してくれるんですよ!ああ、がっかりされないでよかった。

いつも夫婦で来てたのに、今年は孫娘となのをスルーで挨拶する副支配人(渡辺いっけい) 前はラム肉をローズマリー抜きで、と分かってたのにローズマリー利かせて出すシェフ(中村倫也)とか。既にやらかしていてハラハラしましたもんねえ。
バー責任者(りょう)は呑んだくれ、ベルボーイ(チャド・マレーン)は英語ができずw 掃除係(西尾まり)はトイレットペーパーをぱくる。君ら、プール掃除手伝う暇あるじゃん。


そして業界雑誌に若造の記事をみつけ、色めき立つ古参従業員。なんと大ホテルの副支配人でした~!


このポジション、「王様のレストラン」なら松本幸四郎「dinner」なら江口洋介と、ベテランは風来坊なもの。なのに立派な勤務先がある若造、宇海くん。そんな人に

「貴方と働きたい!」

と望むならね、総支配人。普通は貴方が大ホテルに修行に行くんですよー! なのに宇海くんたら電話一本、大ホテルをやめて、このダメダメ「崖っぷちホテル」に来てくれるんですって!うっひゃー!


なにやら少年時代、ここにきた思い出があるようです。

記憶の中の可愛らしい少女。それって総支配人佐那ちゃんなのかなあ(^^)


「向いてないのかも……」

と思わず漏らす佐那に、ふーん辞めるんだ、辞めないんなら何それ、と笑顔のまま正論で問い詰めて、絶対に辞めないけど自信がないだけー!という本音を引き出す宇海。その調子で他の奴らもぐいぐいしごいてくださいませ。


「砂の塔 ~知りすぎた隣人~」 ~最終回 ☆

確かに真犯人は意外でしたけれど……誰?ってなったわw いいのそれ。

タワーマンションを舞台にハイソないじめを描いてワイドショーで話題になった今作。監視、盗撮、誘拐、と誰でも被害者になりえる都会の死角を描くのかと思わせておいて、佐々木弓子の狙いは初めからヒロイン家族、だってヒロイン旦那と因縁があったからと分かった時点でがっかり。興味半減でした。なのに、体操教室コーチがヒロインと同郷だった方は偶然だなんてw
火元にいる息子を救う前に足を止めて長々と決意表明するヒロイン。歩きながらでも言えるよねそれ。逮捕後に道端で人生を語り始める犯人、ヒロインとの質疑応答を止めない警察。うーんあれこれ雑です。

主人は楽しんでいるので横で黙って見ていましたが、終始子育ての責任が母親にしかないように語られることも不快でした。
母からの虐待のせいでハーメルン事件を!って、その母に自分を任せて妻子を捨てた父は悪くないんかい。ヒロインの家庭でも、父ココリコ田中が前妻は死んだと嘘をついて再婚してたのに、家出だ浮気だ過去の真相だで嘘はうやむやになってしまっていて腹がたつったら。
「俺たちがしてしまったこと」
とか大層に告白した過去も、大変だったのは過剰防衛で殺してしまった弓子だけで、夫は言われるままに離婚してやっただけでしたよ。本当は弓子が全部罪をかぶり、殺したのは夫だった線もあるかもしれない。うん(会社の金でも嘘ついてることを思うと確率倍増w)

『貴方が育つはずだったこの街で、人生をやり直すのよ』
と、和樹くんを当時の住宅に連れていく弓子(借り直したのか、若夫婦の持ち家を離婚時にもらったのか?)
いやいやいや、殺人が、それもストーカーが美人妻に返り討ちにあうようなスキャンダラスな事件があった家に、生き残った息子が帰ってきたらご近所大騒ぎでしょ! 15,6年前のことなんてご近所のおばちゃんたちにはついこの間ですからね! 
『殺人犯の息子にするわけにいかない』
と自ら離婚を望んだ佐々木弓子なのに、そこで和樹くんと同居するつもりだったんでしょうか。それともなさぬ仲のヒロインと和樹くんの絆を強くするための、これも計略だったんでしょうか。

別れの時、薄々分かっているだろうに実母への伝言を弓子に託す和樹くん……。感動的でしたけどねえ。その前のキャンプの時が逆に、弓子と生家に旅行までいったのにまだ実母を知らない設定で話し続ける大人たちが不自然でしたよね。最後にこう盛り上げたかったなら、旅行から間髪あけずに別れに持ち込むか、もっと和樹くんからガンガンと<まだ知りません>発言をしていってもらわないと……。

それでも音楽は良かったですよねえ。
エンディングがかっこよくて毎回終わり頃は気持ちが盛り上がるし、中盤も仄暗い合唱BGM『るるるる~』がいいムードで。なのに、なんとそれも音楽療法の曲として物語に組み込まれていてびっくり斬新でした。弓子登場のテーマ曲だったのに、弓子もじゃあ療法を受けていて歌えてくれないと。

そうだ、最上階の高慢ちきママが旦那逮捕で権威失墜したのはいい気味でした。息子さらわれちまえーと前半何度も思った、その呪いも成就したしw 自分がバカだったとやっと気づいた、それでヒロインにもちゃんと謝ってくれてたらいいんですけどどうでしょうね。火事を起こしちゃったのはさすがに可哀想、全戸水浸しの賠償は保険きいたのでしょうか。

松嶋菜々子は美しかったです。

「砂の塔 ~知りすぎた隣人~」1 ☆☆☆

だからサプライズはダメなんだって!
オシャレが気になるママ(菅野美穂)に子供達から1000円のネックレスをプレゼント。なんて可愛い思いつきでしょう。しかも中学生(?)の長男発案、気がきくイケメンで成長が楽しみねえと思いきや、そのプレゼントの小箱を普段使いの開けっ放しトートに黙って突っ込み、落として無くしたと知るや仏頂面って……。サプライズ場所を食卓の上かキッチン引き出しにしなかった自分も悪いんじゃん。
落とした川を浚って浚って、ついにプレゼントを見つけたお母さんは頑張りましたよ。よかったよ。でもだからって『普通に渡せ』と教えないまま大人にしては困ります。将来プロポーズの指輪も何かに仕込み、知らずに噛んで歯を折ったり間違って捨てたりした彼女が怒られるという理不尽野郎に育ってしまいますよ!
でもなあ、せっかく見つけた箱を川の上ですぐ開ける(中身落としたらとか考えない)母だもんなあ……

さておき、本筋?は連続幼児誘拐「ハーメルン」事件。
次々と行方不明になる幼児は、普段から虐待されていたり、親が浮気中の出来事だったりと、<愚かな母への断罪>かと刑事(え、母親だけ悪者?)
そんな中子育てに最適!と豪華タワーマンションに越してきた小市民家族(夫ココリコ田中:、妻:菅野美穂)は、その清潔な棟内に階層差別が渦巻き、行き届いた監視網は盗撮&盗聴の温床、背後に悪意が迫っていることをまだ知らずにいる ……。

幼稚園バスに子供を送るだけでも、化粧して巻き髪でブランドバッグを持って登場するセレブママw
普段着にエプロンで降りてきて、彼我の差にあわてて身繕いを直す菅野美穂が切ないです。高層階には住むものの、オーナーの急な都合で2000万円引き(!)というお買い得(実はほぼ事故物件)ですからね、周囲と年収に差があるのはありありでしょう。 娘が通う幼稚園なら制服も汚して良さそうなスモックで気軽そうなのにね、なぜか初めに間違えて声をかけた別の幼稚園のセレブママとの付き合いに巻き込まれる菅野美穂ママなのでした。

ケータリングランチで5400円!!昼から海が見えるテラスでのランチ合コンも高そうな上に、火遊び推奨ですよ。なにそれ。更に宅急便屋の二の腕くんや体操教室の先生(岩田剛典)に色目を使うって、金と性欲が余りすぎでしょ。

その中で凛と異彩を放つ松嶋菜々子は、フラワーアレンジメント講師。
穏やかで優しく、ターゲットにされた菅野ママを助けてゴージャスおもてなし料理をパパパっと準備してくれちゃったりする頼れる人なのですが……。なんとそのナイスタイミングな登場も、監視と盗聴の賜物! 皆さんにプレゼントしたプリザーブドフラワー鉢にはばっちり盗聴器、ぱっと見にはデイトレーダーかというモニター並ぶ盗聴システムの横には、そう、不明幼児の持ち物にささっていたのと同じ黄色のカーネーションが!

ここまで明らかにされては逆に、松嶋菜々子は笛吹きではないのかと。

正直、不倫や虐待している親をまず探してからその子供をさらわなくても、ひとりでうろうろしてる幼児をさらえばたいがい家庭に問題ありますよね。迷子じゃない限り。

すると彼女は単に、あちこち盗聴したり、不倫を盗撮して暴いたり、子供を尾行したりしているだけ……というのも十分怖いですけども(^^:::)  そのうち、松島菜々子を疑って避けたばかりに真犯人の罠にかかる菅野ママを、すんでのところで松嶋菜々子が助けられたのは盗聴のおかげ、だという展開が見えましたよー。

それに菅野ママのささいな内緒ごとを『嘘をついた』と決めつける松嶋菜々子でしたが、それをいうなら自分のしたおもてなしの手助けだって、大嘘。引っ越し段ボールをさらけ出して開き直ることだってできたのに、ピッカピカの室内を見せちゃったら今後、また来たいって言われる度に松嶋菜々子を頼らなきゃで……あ、それも狙いのうちかな。
ご主人は海外赴任で子供なし、との触れ込みですがそれもどこまで本当だか。冒頭で解体されてたのはご主人かも。

なんちゅーか、飽きずに見られてツッコめて、楽しかったのですが好きではないです。サスペンスとご近所づきあいの兼ね合いがこの先どうなるのか、もう少し様子を見ます。 

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