ドラマでポン

2004年4月に始めたブログ、いつの間にやら15年を超えびっくりです
相も変わらずドラマとインパルス板倉&西村まさ彦推しのじゃすみんをよろしく!

ドラマの☆は最高が5つ。
好き勝手な覚え書きですがお楽しみいただけたら幸いです(^^)

多部未華子

「私の家政夫ナギサさん」7,8 ☆☆☆

 えええ、それは本当に恋?専属家政夫さんが欲しいだけでは?

 ナギサさんの私生活と過去に盛大にクビをツッコんでいたメイ。 元部下嬢を退職に追い込み不幸にした……と、今も悔やむナギサさんを救え!とばかりに、部下まで使ってその女性を探し出し感動の再会。
『今は幸せ』で『ナギサさんに感謝している』
と明らかになって、鼻高々です。その分、デートに誘い告白を勢いこんだ田所くんが哀れほったらかしにw
挙げ句、ハグまで目撃。
さすがに父親のふりで誤魔化せず、家政夫さんと白状されてナギサさんの美味しい手料理を食べながら、彼氏じゃないんだったら!と改めて交際を申し込む田所くん。これを喜んでお受け出来れば、めでたしめでたしで終了なのにねえ……。

 ずっとライバルだと思ってたし。

 好き、ってどんな気持ちか分からないし。

と、アラサーとは思えないレベルで煮え切らないメイ。瀬戸康史なのにorz しかもメイの家事能力を理解し、有能な仕事っぷりも含めて好きでのアプローチなのに?

 そこで判明する、ナギサさんの異動。

 ピコーン! 失いたくない大切な人=ナギサさん と、ひらめいてしまうメイが、まさかのプロポーズ! もといお試し結婚のお誘い! いやそれって!単に家がきれいで夕飯が用意されている生活への想いでは?? 他の家政婦さんを雇ってみてから考えても遅く無いかもよ?
ここで田所くんが家事得意男子なら、それだけでなびきそうなのに。彼もメイ同様に激務で不器用、1話のメイそっくりの汚部屋暮らしをしていたのでした。残念! で、メイが速攻ナギサさんを呼び出して、丸っと片付けさせて、支払いはおいくら万円……。さすがに田所君が払ったのかどうだか……。 ねえ、田所君とメイが結婚して、ダブルインカムでサクッと家政婦二人依頼する方法もありましてよ?

 さすがにお試し結婚は、笑って流すナギサさんであって欲しいのですが。正直ナギサさんだってメイのこと憎からず、ですもんねえ。予告を見ると、どうやら、するんだ……お試し……(^^;;;;;)

「私の家政夫ナギサさん」5、6 ☆☆☆

 5話のホームパーティ&妹と母の仲直り、は全体からすると時間を割きすぎな気がしましたが、メイ(多部未華子)がよりナギサさん(大森南朋)を身近に感じ、ここまで家の事情を知っている人のことをこちらは何も知らない……と感じるには十分だったかと。そして、それって恋……?と視聴者も抱く疑問を、とりあえずはバッサリ否定しましたが。さて。

 ナギサさんのことを知りたい!と熱望するメイ。ですよね、と渡されたのは履歴書w
ここまではビジネスライクな対応で正解です。でもその履歴書で、元の仕事が自分と同じ製薬MRと知り益々興味がつのったメイは、尾行はする、体調不良の演技で自宅にまであがりこむorz

 そんなナギサさんとメイの関係が、気になって仕方が無い田所(瀬戸康史)くん。高橋メアリージュンとデート中にもメイの話しかしない様子に、はいはい、好きなのね、で終了なんですけども。
「これ、恋じゃないでしょうか?」
と、本人のメイに尋ねる部下くん(眞栄田郷敦)の方はw メイが医者と付き合うと思うと嫌で、メイを知りたくて仕方ないんですと言われて
「違うでしょ!」
と、上司として速攻切り捨てるメイ。同行時間が長いだけ、情報不均衡をただしたいだけ、と説き伏せつつも、ナギサさんを追う自分にちゃんと思い当たっていて、まるで自分に言い聞かせているかの様ですよ。

 さて、急にこられてもきちーんとしているナギサさん自宅に、ご母堂の遺影。そして、花柄の可愛い手帳……を手にするとひったくられて不穏な空気に。さすがに反省し、詮索を控えるようになったメイの中ではこれ無かったことになっている様ですが、ナギサさんは忘れないよね。空腹過ぎて倒れ、他人様の家で食べさせろとねだるほど自己管理が出来ない女、いや子供、は守らねば。 
 なのに、仕事が山場で残業が増えると共に、食事確認LINEだの、日付回って帰ったらまだ居て「まず食べて寝て」と口論だの。家政夫の一線を踏み越えたナギサのケアに嫌悪をあらわにするメイですが。いやいやー、最初に甘えて時間外ご自宅訪問までかましたのは自分なんだよ、メイ!
MR時代、オーバーワークで潰れた部下とメイを重ねてしまうのもナギサさん側からは仕方ないことでしょう。

 挙げ句、翌日の忘れ物を届けさせるとか……どれだけ都合良く使ってますかorz
そして目撃してしまう、いつになく動揺するナギサさんを。

 当初想像した以上に、ナギサさんとメイにフラグたってて当惑w 頑張れ田所くん。今は『メイの相手はナギサさんみたいな人が』とか言ってる母上も、いざ本当につきあい始めたらなんていうのか文句いうのでは。

「私の家政夫ナギサさん」~4 ☆☆

 まさかの、メイ母から完落ち!

「あなたなら出来る」
と、娘に贈るエールを『呪い』とまで言われているメイ母(草刈民代) てっきりパーフェクト主婦かと思いきや、掃除も料理もダメダメなんですってよw 確かに今時、ドラマ見ている主婦もそこそこの腕前なので、その方が視聴者の共感も呼べるでしょうw
2話で母が来てのバタバタ、戸棚押し込め~の男靴を玄関から投げ出し~のを当分続けるかと思いきや、3話で早速母とナギサさん(大森南朋)遭遇。
「家政夫です」
と聞かされて(転んだメイを助けて抱き合っていましたからね。家政夫がその姿勢な方が、問題な気がしますが……)一旦は反対したものの。無理をしすぎいたメイが高熱で倒れるにあたってもう降参。家政夫との生活は母公認となったのでした。
 だからって、心の支えまで家政夫になったわけじゃない。メイさんにとってお母さんが大事なことに変わりなし、と言ってくれるナギサさん。母の、女の、後ろめたさを解消させてくれるこんな後押し、大事なのかもしれません。

 そこからは、仕事に恋に全力投球!といいますか、仕事に絡んで医師(宮尾俊太郎)にプロポーズされたり同僚(高橋メアリージュン)の告白に巻き込まれたりw 仕事には全力でも、まだ恋も結婚も自分からは欲しがっていないメイちゃんは、
「どう思います?」
とナギサさんに軽くもちかけていなされて。ナギサさんは秘密主義で何も語らない……と、家政夫の私生活どうでも良いはずなのに思ったり。やっぱりナギサさん相手にもフラグは立っているのでしょうか(原作コミックのナギサさんは西島秀俊か上川隆也かというイケメン系ですが、ドラマは大森南朋で年の差ロマンスには不向きかと)

 隣人の好青年田所さん(瀬戸康史)とも急接近。

ついに隣に住んでいることもバレ、ナギサさんを目撃されて「父です」ってorz  今までメイ(多部未華子)が、住居をごまかすためについた自転車の嘘もパンクの嘘もちゃーんと覚えていて「修理しますよ!」と言ってくれる好青年なだけに、いつかつじつま合わなくなるよ(^^::::)

 メイがプロポーズされた横のテーブルで、田所も「私とつきあってください!」と高橋メアリージュンから告白されていた夜。ディナー食べた気がしなかった……と寄ったコンビニで鉢合わせする田所とメイ。そのまま公園のベンチで談笑しながら惣菜食べて。10年以上ぶりのブランコ乗って。
「私の方が先に結婚出来る気がする!」
「いや、僕の方が先でしょ」
は、微笑ましすぎて気持ち良かったですよ~。いや2人で結婚したら同時よ~! 

 さて、そこにナギサさん要素を足したらどうなるのかな(^^)

「私の家政夫ナギサさん」1 ☆☆

 ああ~私もOL時代頼みたかったよ、ナギサさん。

 ヒロイン相原メイ(多部未華子)は製薬会社のMR。
営業トップで表彰され、先輩を差し置いてリーダー職にも抜擢されてと仕事は順調ですがその分、家はぐちゃぐちゃ。ひとり暮らしのマンションは引っ越し段ボールが何年もそのまま、床が見えず服が山積みのベッドも使えずソファや床で眠る日々……。そんなある日、帰宅するとメイの下着を手にしたおっさんが!痴漢~強盗~?? いえいえ、メイの身体を心配した妹(趣里)が、勝手にスーパー家政夫ナギサさん(大森南朋)に家事全般を依頼していたのでした(家政夫はサプライズプレゼントにしろ、訪問予告はしましょうよw)

 要りません、といくら言っても依頼主の妹が支払い済みでメイに拒否権がない罠w
それでも家が片付き、準備された夕飯、朝食、弁当が美味しくてほだされていくメイさん。なにしろバリキャリで徹夜も辞さない暮らし、リモコンやリップが行方不明なら何個でも買って解決だったんです。同様に掃除洗濯夕飯の支度、そんなことだって金=家政夫で解決したっていいですよね? でも女がそれじゃ恥ずかしいとすり込まれた日本女性、しかもおばちゃんや猫(猫村さんw)ならともかくおっさんじゃ抵抗あるのは分からなくもないですが。
「お母さんになりたかった」
と、家政夫として働く動機を語るナギサさん。うなされて母を求めるメイの手を握り返してくれて朝まで……って、えええ、それはプロとして駄目なのではw 目覚めたメイ仰天、しかもそこにメイ母(草刈民代)がやってきて(だから母も訪問予告をしてw)、まずはバレるバレないってドタバタするんでしょうか(^^;;;;)

 医師を訪問し、薬を営業するMR。目新しいお仕事で興味深いです。 
話題づくりに「北斗の拳」をドカ買い(また部屋が散らかる〜)笑顔を絶やさず、徹夜で自社製品アピールを作成し……。そんなメイだって十分有能で成果をあげていたものの、契約をさらった同業他社ライバル田所(瀬戸康史)は
『患者さんに会社員が多い医院では、即効性が重要では』
と、全く違う視点で仕事をしていた衝撃。お仕事ドラマとしても、メイの成長を応援できそうです。 その田所がなんと隣宅。出入りするナギサさんを見かけて誤解するのかなー。そんなラブコメだけならお気楽ですが。
新所長(富田靖子)がメイをリーダーにしつつ、新人教育係にも。これが本当に期待しての行動か、何か腹黒くはないのか、ちょっと心配です。

 ちょうど胸キュン再放送で「逃げるは恥だが役に立つ」見ていたところ。家政婦って流行なのかと旦那に聞かれましたよ。「家政婦のミタゾノ」もいれば「きょうの猫村さん」もいて、本当に流行ってるのかも??

「これは経費で落ちません」~最終回 ☆☆☆☆

 恋も仕事もきっちり描いて大団円!いいドラマでした!
奥手の沙名子(多部未華子)に惚れた営業太陽(重岡大毅)、付かず離れずで視聴者を焦らすかと思いきや、トントンと交際は進展。プロポーズに「養う」と言われてモヤモヤしてしまう沙名子、でも太陽くんも失態に気づいてくれてよかった☆
かと思うと田倉さん(平山浩行)と織子さん(片瀬那奈)が不倫! 恋愛じゃないけど社長秘書マリナ(ベッキー)は副業でキャバ嬢w  大人の関係入れてきながらも、やはり生真面目でなるほどNHKなドラマのヒロインに多部未華子がはまり役でしたね(結婚おめでとう〜)

 ドラマ終盤は御曹司専務(橋本淳)の業務改革。経理を外部委託=経理部解散?
そして沙名子のIDで決算報告が流出!背任を疑われながらも、弁解を一切しない沙名子さん。その時間はデートでした、と太陽君は言いたいのにねw
独身同士の両思い、ここは別にオープンでも良くない? 親友のリケジョにまで内緒だなんてー と思ったら(相手が太陽なのバレてたけどw)、最終回で専務と交際中と判明しびっくりw 学生時代からの彼氏が自社の御曹司、そりゃ言いにくいかもだけど。世間的にはそこまで厳しいのか社内恋愛?
 さておき。秘書ベッキーの犯行か。業務の傍ら探偵ごっこに勤しむ真夕ちゃん(伊藤沙莉)と美華さん(江口のりこ)コンビが楽しそう&沙名子への絶対の信頼がベースにあって嬉しいです。二人はまだ知らない、経理部の危機。案外流出も、経理部を悪者にしたい専務の意向かと疑っちゃったのですが、リケジョな彼女によれば腹黒くはないと。全ては、合併を有利にしたい相手企業ライフコスメの企みで、ベッキーは利用されただけ……てなことを、経理に持ち込まれた数々の領収証から突き止めていく展開はサスペンスです☆

 で、本来なら速攻処分なところを頼まれるまま、1日待ってあげる新発田部長(吹越満) その1日でサンライフコスメに乗り込み、相手に悪事を喋らせるマリナさん、さすがでしたが。多少は打ち合わせないと!経理部への盗聴電話、もう少しでイタ電扱いで切られるところでしたよ!

 そして合併で発展の目は無くなりましたが…代わりに続々と入ってくる朗報。
世界チェーンのホテルが天天の石鹸をアメニティに採用。昔ながらのレトロが好評、となると老職人(でんでん)と後継者の回を思い出しますね~。彼女の新作石けんも好評な模様。また山崎さん(桐山漣)がスーパー営業マンなのは既知w  来年の天天祭り試算も、ノベルティデザイナーが大人気で昨年比350パーセントが見込めます。それも知ってた~!
そして何より、それぞれの立場で職務を果たす社員がいて。コーヒーもお茶も美味しいw 天天コーポレーションの未来は明るいね!

 ラストは太陽くんの香港赴任。
付いて…来ないでくれ! と新手のプロポーズw 見合う男になって戻ってくるから! 他の女になんか目もくれないから! だよね、沙名子さんみたいな人二人といませんw
そして出立当日も、壮行に沸く営業部を尻目に業務に専念する沙名子さん。事情を知る田倉さんがいくら勧めても、「付き合ってるんだから!」とまで公にしても(知らずにいた経理部メンバードン引きw)頑なに席を立たない彼女を走らせたのは…、そう不備な領収証w
「これは、経費で落ちません!」
と見送りの輪のど真ん中で突き返して、なんだ森若はとなりましたけど(^^;;;;)  経費と同行者でなく愛のメッセージが裏書きされた領収書には、ちゃんと「待っています」と付箋が付いていましたよ。うーん正しいオフィスラブ?

 こちらもお似合い、と思わせた山崎さんとはその後何もなし。原作ではどうなのかな?太陽くんが香港にいる間に、何かある?続編あったら喜んで観ますね。
それと壮行会で誰かが言ってた香港の亀ゼリーに興味津々w

「これは経費で落ちません」2~4☆☆☆

 毎回確実に面白い!


 有耶無耶にしがちな点をズバッと切ってくれるのもスッとしますが、その時のヒロインのスタンスがいいんですよね。お金の使い方だけが問題なのであって、大勢の前で貶めたり人格を否定するわけじゃない。岡田体育の嘘つき野郎の時はさすがに、大勢の前で言ってやれ~と思いましたがその回で責められたのそいつじゃなかったw

 というわけで2話、広報課の広告塔お姉さん織子(片瀬那奈)がばんばん請求する高額なお洋服は、ちゃんとお仕事で着用してるからオッケー(全部のイベント録画チェックw)、逆に派遣嬢が気に入られたくて私費で買っちゃってるスイーツや季節の飾り付けはアウト~、ちゃんと経費として請求されなければ困ります。だって、売上向上の原因がわからなくなるから。いやあ勉強になります。
そして、特に必要もなく織子が買わせてた高機能カメラ。織子の売れない俳優カレシの映画撮影に、無料で貸し出しされていましたよ。

現場を訪れた沙名子に「あれは備品ですね?」とだけ確認されて、使わない日だもん、と悪びれない態度でしたけど。後に、撮影費が『自社カメラ使用分』と割引されるように。広報の沙名子インタビューを経て、会社の財産として意識するようになった模様です。

 そう、大金を動かす人には、20円合わなくて騒ぐ経理の仕事は小さく思われがちですが、守っているのは会社の財産。ある日デザイン料の二重請求を修正しても、更に計算が合わずに経理部総出で早出に残業の3話。その人件費だって会社に与える損害なんですよね。

結局数字は、営業馬垣(岡田体育)が別の請求書をわざと捨て、ごまかしたい二重請求から目を逸らそうとしたせいと判明。「親が倒れた」「足折って松葉杖」も全部嘘というトンデモ野郎でしたが、沙名子が責めるのは、知りつつ黙っていた先輩(桐山漣)です。捨てられた請求書を拾い、発見される様に隠すんじゃなく報告していたら発生しなかった損失はむしろ先輩のせい、早出残業人件費の上に相手先への謝罪の往復交通費&手土産代まで含むんですかー!
 他で稼いでとりかえせばいい、と目をつぶる営業体質に気付かされた先輩。諦めていた開発への異動をまた出したのは、沙名子の指摘のおかげですよねえ(馬垣は一週間の出勤停止!クビじゃないの?)

 4話では少し会社の外の話に。
総務女子が手ずから淹れて配るコーヒーがいいか、サーバー導入で各自勝手にするのか。ぬくもり派窓花(伊藤麻実子)vsサーバー派由香利(平岩紙)のコーヒー戦争は、女子社員覇権争いにw 派閥には興味ゼロの沙名子さんですが、サーバー企業と由香利の間に金が動いてると知っては黙っておけない!
実際は賄賂でなく、そこの啓発セミナーにはまった由香利が入会金だカウンセリング代だと言われるままに支払う、ちょろい客だっただけでした。それでもセミナーが煽る輝かしい未来には沙名子も心動かされ、「副社長になれる」と夢見る由香利に気圧されてしまうのですが……。相手の社長(須藤理彩)に、経理としてなら言える! 入会金50万円×会員200人だけでも一億円あるはずの収入と利益報告が合っていない。セミナーで販売する本やDVDの収益も未計上etc、そんな怪しい会社とはお取引はいたしかねます! 
そして由香利さんは、貯金をドブに捨てたことに気づいてしまうのですが……、起業精神まで捨てなくってもいいのでは。そして天天コーポレーションの正社員、その信用でできることもあるかも。

 未来じゃなく、今が一番輝いてる!と、いつも前向き太陽くんと沙名子の距離が、だんだんと近づいてるのもいとおかし。


「これは経費で落ちません!」1 ☆☆☆

 それが不倫旅行でも構わない、業務に関わるのなら!どーん!

 収支がきちんと整う=イーブンことが、なにより大事な主人公森若沙名子(多部未華子)勤め先の経理部で、今日もばりばり領収書にダメだしをしています。
そこに、笑顔で遅めの精算申請をしてくる営業部のエース太陽(重岡大毅)書式はきちんと整っているものの、領収書はテーマパークのチケットにたこ焼き……。セレブデザイナーミレイ(藤原紀香)の接待にたこ焼き?更には、SNSに上がった太陽のデート写真がそのパーク。 さては私的流用か……?と、何故か部長(吹越満)の命を受け、オフの日に太陽を見張りに行かされる沙名子なのでした。

 今回はクールな多部未華子! 数独好きそう!
あれ、これって……と使途に疑問を抱いても、深入りは避けるか、度重なってもまず別の角度で調査(社用車利用申請w) 使い込みだー!と決め付けで騒がないので安心して観ていられます。
不倫を疑われた太陽とミレイ。まあその点は沙名子は構いはしないのですがw 行き先がどうだ問題は、激務でミレイと娘が触れ合う時間が減らない様、娘同伴でたこ焼き食べつつ打ち合わせしたりと、家庭にも配慮する太陽をミレイが信頼した結果の受注ってことで結果オーライでした。そうそう、不倫の噂も元カノのガセでしたよー。

 尾行を、ポケットマネーで支払おうとカッコつける部長!
しかし一万円では足りなかった上に、休日出勤と代休に関わるのでちゃんと経費で落としてくれないと困ると主張する沙名子です!なるほどね!

「先に生まれただけの僕」~最終回 ☆☆☆

学校に残るのなら、企業から籍を抜け。
そんな加賀屋の嫌がらせに、一度は『会社に戻る』と婚約者聡子に告げ、結婚話を進めようとする鳴海でしたが、それじゃドラマになりませんよねえ。最後はやはり、学校の校長先生でいることを選ぶ鳴海と、そんな彼を受け入れてプロポーズにイエスの返事をする聡子。思わず抱きしめちゃったりして、陽が高い時間の社内ですよ、大胆な~ひゅーひゅー。
そして春、卒業生は受験で最高実績を上げるわ新入生は優秀だわ。愛妻弁当は美味しいわ。もう上手く行きすぎで鳴海校長の世界は輝いているのでした。

そうそう、早速モンペになった加賀屋はしげしげ高校にクレームをいれにくるも「校長先生」と言いたくなさすぎて変顔オンパレード! ←ここにカットが入るメタな締めくくりw 
……やっぱり教育ドラマというよりファンタジーだったんですねえ。

だって『外から来た』というアドバンスはすり減って行きますよね。校長にしては若いというギャップもしかり。いつか会社に戻る、外の知恵をもたらす来訪者だから出来た革命は、ずーーーっといる人になっちゃったら終わりをつげるのでは。
また、人事を私物化し放題の加賀屋へのペナルティが、ただ悔しいだけだなんて。
鳴海にしてきた仕打ちが明るみに出て降格されるなり、そんなに学校経営に興味があったなんてと加賀屋が校長にされちゃうなり(それは生徒も可哀想かな)何か加賀屋に対して溜飲が下がるようなこと、欲しかったです。

そんな終わり方への不満を除けば、毎回考えさせられて、毎回なにかしら回答があって、輝かしい未来に向かって皆で成長していくいいドラマでした。。生徒だけでなく先生も変わらなきゃ、という鳴海の激励に、観ている誰もが前向きになれることでしょう。櫻井くんのダンスでプロポーズ(注*妄想)まで見られてね。
楽しかったんですけどね。
現実にはどこにもあんな先生も、あんな素直に影響を受ける生徒達もいないんだと、我に帰るとちょっと悲しくなりました。

「先に生まれただけの僕」6、7 ☆☆☆

なんと加賀屋部長の娘さんが京明館高校志望にw

それも納得のオープンスクールでしたからね!
自分たちの企画で中学生と父兄をもてなした、その自信が制服の着方に現れる。集団としてみられている意識や、母校愛が芽生えつつんですね、素敵です。
そこに続く説明会では、キリッとお若い鳴海校長が「ゆくゆくは進学校に」なんてぶち上げちゃうw まだアクティブラーニングだのペップトークを導入したってだけじゃないですか。しかもいままでと同じ指導陣で、そんなに変われますか? 部活指導に外部プロを雇うなら、教師も入れ替えるべきでは.……という保護者からのごもっともなご指摘ですが。リストラを嫌う鳴海は否定します。
辞めさせたのは、生徒と向き合えなかった教師だけ。今の教師は熱意を持って生徒を指導するでしょう……!
それを聞いた生徒が
「僕、ここを受けるよ!」
と即決、確かに先生を切り捨てない学校は、生徒も最後までめんどうみてくれるでしょうw 中学生以上に現場の先生たちが、この発言には胸を熱くしたんじゃないでしょうか。自分たちは認められている。

加賀屋に呼び出されていた良々先生なんて、自信がない、京明館がレベルアップしたら自分は捨てられると泣いてましたもんね。それが、保護者に向けて太鼓判を押されたら、ずっと反抗的だった3人組が変わりました。個別相談ではそれぞれしっかりと、指導します、君ならできる、と希望に満ちたサービストーク、できてるじゃないですか!
嘘から出た誠、じゃないですが。やれる、できる、変わる、とはっきり口に出すことで、生徒たち以上に先生たちが変わってきているのがわかって、なんだかこちらも元気になります(^^)

一方で、先生方の恋の行方はね。
鳴海を好きな蒼井優先生なのに、英語の先生から好かれちゃう。もんじゃ焼きを一緒に食べていただけで、デートだと囃す生徒たち(^^) 高校生ってそうだよねー。かわいいやらうざいやら。

と思ったら、その囃してたクラスから「進学せずに結婚する」なんて生徒が。
お相手は30歳って、どんなクズがJK騙しているのかと思いきやきちんとした人じゃないですか.……。それでもね、妊娠して子育て待ったなしならともかく、ただ結婚するだけなら奥様が女子大生でもOLになっても、全然問題ありませんよね。恋に恋するJKが結婚結婚騒ぐならまだしも、それに乗っかって進学放棄をよしとする30歳ってなんなんだか。老親の介護でもさせる気なのかと邪推してしまいましたよ。
単に、俺は学歴関係なしに今の職でやれてるよってかー。

それでも不測の事態は誰にでも起こり得る。
貰い事故にでもあって彼女が未亡人になったら、高卒無資格じゃ路頭に迷うでしょ。その辺、先生も同様の意見を(死ぬ、でなく失職の場合に支える方向でw)きちんと主張してくれてホッとしました。少なくともJKの方には届いたようで、母娘の仲がこじれ無くて良かったです。


「先に生まれただけの僕」5 ☆☆☆

ペップトークとな。

学校説明会や授業見学を、企業でのコンペやプレゼンにあたると捉えて俄然やる気の鳴海校長。もう済みましたと言われても、アクティヴラーニングで盛り上がる今の啓明館高校を見たわけじゃないでしょとグイグイ。両方を一緒にした、オープンスクールを提案します。
でも、教師主導じゃ面白くない。生徒から学校紹介の企画が上がるといいんだけどなあ……という校長に応じて、クラスの生徒をつついてみる真柴先生(蒼井優) すると案外、みんなやる気になったじゃないですか。
この時の、特進クラスの君達になら出来る、やり遂げたらきっと気持ちいいぞー!的な真柴先生の話しかけ方、褒めてもちあげやる気を引き出す方法を『ペップトーク』と言うのだとか。
「そうかー真柴先生、ペップトーカーだったのかー」
と感心しきりな鳴海校長。まあ君も大概そうですよw 

その後、企画は生徒に丸投げして介入せず、本社の社長を呼んだり中学校を回ったりと人集めの方に奔走する校長。
『頭越しに』と激怒した専務、校内事情を密偵の上、反抗3人組から荒川良々先生を呼び出して<ありのままの学校>を社長に……と言いくるめるのですが。蓋を開けたら良々以外はちゃっかりパフォーマンス授業になってて大受けw 今まで、受験生や保護者につまらない授業見せてきたのは平気でも、社長に無能と思われるのはイヤって……。しかも真柴先生が置き忘れた(w)ペップトークの本をがっつり参考にって、素直というか。生徒もさぞ戸惑ったでしょうに、反応してあげてて偉いなあ。

そして、生徒手作りの学校紹介ですよ。
こういう『若者が力を合わせて頑張ってる』のには近年めっきり涙腺が弱くてねえ。パフォーマンス書道に、くす玉を矢で割って(危険w)、堂々と校歌斉唱のあたりではもう涙が……。
弓道も、アーチェリーや射撃と同じで本来、射手と的の間に人がいる状態で構えたりしないでしょうから経験者どっかで怒ってそうですが、さておき、割れたくす玉から散るキラキラ紙吹雪が、書道の墨について字がキラキラ光るのは素敵でした。
その書道でも実は、墨が客席まで飛びそうでハラハラしましたよ。墨はついたら落ちませんからねえ……。

と、まさに心配の先回りが企画をつまらなくする実例のようなツッコミ入れつつw 見学の受験生&保護者が楽しみ、社長が喜び、鳴海が褒められ、専務が歯噛みする展開に溜飲が下がりましたよ。生徒もやり遂げて嬉しかろうねえ。

なのに、鳴海の恋人登場に動揺しまくりの真柴先生。うわーそうくるのか。


「先に生まれただけの僕」4 ☆☆☆

体育の先生がいない……!!

学園モノといえばつきものの、ジャージかランニングの呑気な兄貴が!そういえば京明館高校には居ませんよ。竹刀持った強面や笛下げた短髪ジャージ女史も。部活は野球や弓道の描写があるのに、体育ないんだ……。それともオール非常勤講師なのかw とにかく、体育教員である旦那が気づいて騒いでおります。

アクティヴラーニングの輪は順調に広がり、1年2年には大好評。混乱させないようにと従来通りの3年生は、見捨てられたと拗ねまくります。どんだけ授業好きなんですかw
仕方なく3年だけ集めて、これからの心得を指導する鳴海校長。
曰く、就職組には<理不尽な奴は山ほどいる、スルーも大事だけど嫌なら辞めていいんだよ>
専門学校組には<即戦力じゃない>うわー身も蓋もないw 
大学組には<君達が行く程度の学校はブランド力ないから、各自頑張れ> 更に身も蓋もないww

大人としては、常識も常識なことばかり。でもね、高3生が相手と思えば、誰もまとめては言ってくれなかったことかも。
「この勉強が何の役に立つんですか」
なんて言ってる奴、大学ではもっと狭い役に立たないことを沢山教えられるんですよ、だってそれが大学だもん。それでも、自分を磨いて人とのつながりを大事にすれば、仕事とめぐり合う……のかもしれない、のね。

『黒字にしろとは言ったが、改革しろとは言っていない』
と、鳴海の試みを全否定し罵倒する商社の上司(高嶋政伸) 社会に出ればいる、と生徒に語った理不尽の象徴な様な上司が、講話の途中に現れてまた不機嫌に去っていき……(何がしたかったんだい)これからまた、揉めそうです。
学校では慕われても商社での居場所は無くなっていくんでしょうか。

校長として赴任した時につけたままだった社章を、校内で外したと思ったら今度は社に報告に行く時に外しててネチネチ言われてしまう鳴海さんw TPOに合わせて着脱できない不器用さが嫌われているのか、秘書が言うように能力を認めたからこその圧迫なのか。

「先に生まれただけの僕」~3 ☆☆

ついに社員章を襟から外した新校長!(いや、最初から外して行きましょうよw)

会社員の正義と教師の日常をぶつけて問題を提起しつつ、物語的にはどちらも花をもたせているところがいいですね。

奨学金は借金だ、という校長の説明で怯えた生徒が欠席。
すわ不登校だ、あんなこと言ったから……と担任が駆け付けるも、実は生徒は校長の熱い説得を思い返してはいろいろ考えていたり。
デジタル万引き。
監視カメラ映像もあるのに、頭ごなしに叱ることはしない教師。生徒が撮った写真を消す猶予を与えてまで、生徒が口にした
「やってません」
が優先、「疑ってごめんなさい」と謝るパフォーマンスまでして! その結果、もう繰り返さなければそれでいいんですって。校長びっくり、見てる私もびっくりでしたよ。

副業に塾講師をする教師。生徒指導に消極的だと退職勧告!
これは……学校で最もされては困ることなのでは(^^;;;) 上から言われて辞めるなら学期の区切りも後任の手配も気にせず、しかも転職先も世話され給料アップなら万々歳ですよねえ……。授業の穴はどうすると皆に叱られるまで、校長そんなこと気づいてませんでしたよねえ。追い詰められて
「僕がやります!」
とはドラマ的にも美味しい展開。そしてニヤニヤと見守る教師がいる前で、生徒に丸投げの『相談しあって結果を出す授業』アクティヴラーニングが展開されて……案外いい線いっちゃいました。そしてまた、前校長には却下されていたと、他にもアクティヴラーニングを専門に学んだことのある若い教師(瀬戸康史の英語が見事)がいたりして。
「学校で◯◯を学んで、将来役に立つんですか?」
という生徒からの質問にもすらっといい回答。早くも、外からの新しい風が学校を良くした感じになって来ましたよ。早すぎて、すぐまた壁にぶちあたるんでしょうねえw

大体何が役に立つかは一人ずつ違うのだから。物理が、英語が役に立つんですかと聞くのは、私は何になるんでしょうと他人に聞くようなものでしょ、知るかいボケぇ~! アクティブラーニングへの本当に答えに困る疑問は
「これが受験の役に立つんですか」
なんじゃないでしょうかw 合格率も上げたいところですしね。

元々いた企業の方でも、新校長の活躍に難癖をつける上司がいて揉めそう。実は嫌われてたのかな、校長……。分かる気はするw
木南晴夏、荒川良々、森川葵、ら癖のある先生方がまだ全然そんなのもいたっけ状態なので早く見せ場が欲しいですねえ。 

「ツバキ文具店 ~鎌倉代書屋物語~」1 ☆☆

右筆の家系がそんなに偉いのかー!
とばかりに、修行漬けの日々に耐えかね逃げ出した鳩子(多部未華子)が、祖母(倍賞美津子)の死をきっかけに実家「ツバキ文具店」に戻ってきます。実母の記憶はなく、育ててくれる祖母はとにかく書の練習が第一で鳩子の青春には配慮してくれませんでした。これはツラい。 家業の代書屋を「ニセモノ」としか思えないなら、友達付き合いを犠牲にしてまで目指す意味がないですもんね。

なので、葬儀後も長居をするつもりもなく実家は売却予定の鳩子だったのですが、ポツリポツリと訪ねてくる祖母を知る人々。
特に、水玉ワンピの老婦人マダムサイダー(富士眞奈美)の迫力に負けて祖母が遺した仕事を一件、了承。死んだのは猿だからと、ペットの死を悼む内容でささっと書いて激昂されます。飼い主を訪ねて納得。家族同然、我が子同然に育てられていた猿で飼い主夫妻は本当に気落ちしてしまっていたんですから。
改めて家族を見送ったお悔やみの手紙を代書した鳩子は、一通の手紙が誰かを助け人生を変えてしまうこともあると知り、文具店を、代書業を継ぐと心に決めたのでした。

ジリジリとねじ巻きでなる目覚ましも、古い造りの実家も、墨をする仕草もどれも懐かしい。鎌倉のちょっと変わった隣人たちが鳩子を暖かく迎え入れてくれます。2話以降も心温まる話があれこれ紡がれるのでしょう。NHKらしい仕上がりに期待します。同時に手紙の作法も学べて一粒でに度美味しい予定。
しかし、反抗する鳩子と祖母の取っ組み合いは壮絶でした。倍賞さんが危険w 


「視覚探偵日暮旅人」1 ☆

厨2病重症w そしてOP桃李くんの肌荒れが気になります。

探偵日暮旅人(松坂桃李)の目が青く光る時、ヒトの感情がキノコやシダの様な形で目に見えるんですって。でも失明寸前なんですって。それどころか既に聴覚も味覚も嗅覚触覚も失っていて、ほぼ動く死体なんですってよ。
味覚だ視覚だと最近こだわりすぎが鼻に付く堤監督。温泉旅とロマンスを絡めた失敗に懲りず今度は、記憶や親子愛を絡めて泣かせにきましたね。桃李ファンはのってくれるのか?

視覚がもうじき失われる、というだけでも悲惨だというのに、既に他4つは失われ済みだとか。だんだんと麻痺していく過程には葛藤もあったのかもしれませんが、ドラマでは既に本人も周囲も淡々と受け入れていて、あれだめこれだめと世話して回る同居人雪路(濱田岳)の叱責が
『兄貴は味覚がないんだからー』
『兄貴は口の動き見れば(TVの音声なくても)いいんだからー』
といちいち説明台詞で苦笑。そこをエピソードでみせる気はないのね。……スペシャルが放映済みだそうで、そっちで披露済みなんでしょうか。だとしてももうちょっと、手を握っても気づかない、腐っててもわからない等の描写あっていいんじゃないかと。

もう一人の同居人は、旅人の血の繋がらない娘で保育園児。
その通園先から20年前だかのタイムカプセルを探して欲しいと依頼され、すったもんだの末にみつかったカプセルから出てきたのは、当時ここの園児だった陽子先生(多部未華子)が映ったテープと……『ひぐらしたびと』と書かれた家族の絵。旅人もここの園児だったのね!

しかしその絵も、当時の名簿の旅人のページもこっそり隠されて旅人の自室に収納。なぜ隠すのか、当時あったという誘拐事件のせい?そんな大事件をなぜ陽子先生は覚えていないの?
あらすじだけ書いてたらなんか面白そうな気がしてきましたが、実際はすったもんだがつまらなすぎてホントどうでもいいです。

女刑事(シシド・カフカ)の暴力は不愉快。
『目』を使うな使うなと言うだけの主治医と雪路は小うるさい。探偵やめさせるか『目』が不要なぐらいサポートしてください。
「パパを守らなきゃ!」

と頑張る幼女は健気でしたが、それを枯れ井戸の底で言うに至る状況がね。弁当を持って走り去る男を追いました、それですぽーんと落ちるならまだしも、なぜ追いついて返せとひっぱっても男は渡さない。さらに陽子先生も来たのに男と別の話をするばかりで弁当は取らないでしょ。あまりにその後3人で井戸に落ちるスタンバイすぎて興ざめでしたよ。

残り少ない時間、娘の笑顔を見るために『目』を使いたいんだそうで最終回は幸せに死んでいくんでしょうか。その時目はまだ見えるんでしょうか(「愛し君へ」を彷彿)そりゃ泣けるでしょうけども。

「仰げば尊し」1 ☆☆☆☆

熱血アウトソーシング!
久々の正統派教育ドラマで、なんと実話だそうですよ。つまり結果大成功ってことですねw でもその中心の指導者が教師でなく、民間校長でもなく、ポッと来たミュージシャン。なのに朝の校門に立って挨拶、走るなら校則違反のバイクじゃなく陸上部はどうだ、と生徒に声をかける姿を、本職教師たちは遠くから見守るだけとは、皮肉なものです。

まずは未来、立派な会場でさあ演奏という場面から始め
『聞こえていますか、先生』
と当の指導者がいない状態で回想に突入です。その後も時折挟まる体調の心配や『最期の時』なんてフレーズ。え、なに、この先生死ぬの?それともミスリードですか?さてさて。

荒れた学校の校長(石坂浩二)から、音楽指導に是非と請われ、見学にやってきた元プロサックス奏者の樋熊(寺尾聡)
喫煙を注意に行ってボッコボコにされ、逃げ出すどころか逆にムキになり指導を引き受けると決めるところなど、穏やかな物腰に似つかない、実は熱い男のようですね。そして荒れた学校の中でひっそりと活動する吹奏楽部の顧問になりついでに、不良たちも部員にしようと勧誘し始めるのでした。


不良グループ、実は元バンドメン!

荒れ始めて日も浅いのに、よくもあれだけ躊躇なく暴力ふるえてしまうものです。それでも引かない樋熊は、君の口はトランペット向き、ベースは低音だからこの楽器、ドラムの君は打楽器のティンパニーが出来る……とそれぞれ楽器も決め、全員の名前を覚えてて呼びかけながら誘うんです。すると現代っ子、自分にと言われた楽器を早速ネットで画像検索動画視聴。手の怪我で音楽を辞めたリーダーに遠慮しているだけで、皆もう結構やる気なのになあ。


樋熊のコネで、吹奏楽部も参加することになった立派なホールでの発表会。来ない部員たち。
不良たちの差し金で、樋熊自身の不名誉な過去=演奏会のドタキャンを知らされ&行ったらぶっ殺す!と脅されていたから…と泣いて謝る部長さんですが、どっちも、揃って当日現れない理由には弱すぎますよね。当日、集合場所で脅して追い返すとか、ホールの前に立ってて近寄れないならともかく。前日の脅しなんて家に帰ったら落ち着きませんか。
とにかく大舞台にあがるだけの自信がまだなかったんですね。

めげないジジイ樋熊は、またぞろ即座に猛反省。
交通事故以来、持っていなかったというサックスを吹いて見せ、さあ僕も吹いたんだ君も…とリーダーくんを誘いますが……失敗。まあ懐柔までに2、3話はかかるでしょう。連ドラですから!

樋熊の娘役に多部未華子。綺麗なお姉さんになっちゃってて驚きです。
不良は若い子がぞろぞろ、全然見分けられていませんが『〜だし!』『〜するし!』と語尾に特徴のある高杢君が太賀でした。えー「ゆとりですがなにか」での山岸の面影ないわーw(褒めてます) あとキノコ頭の吹奏楽部員に、矢本悠馬。

日曜の夜にまったり見られそうです。 

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