ドラマでポン

2004年4月に始めたブログ、いつの間にやら10年を超えびっくりです
相も変わらずドラマとインパルス板倉&西村雅彦押しのじゃすみんをよろしく!

ドラマの☆は最高が5つ。
好き勝手な覚え書きですがお楽しみいただけたら幸いです(^^)

地域発ドラマ

「かんざらしに恋して」☆☆☆

長崎発地域ドラマ。
ヒロインが探し求めた幻のレシピを、作中で公開してくれていますよ。太っ腹~。白玉が浮くかんざらし、食べてみたいです(^^)

舞台は長崎県島原市。
地域おこし協力隊として、島原に越してきたヒロイン瑞樹(貫地谷しほり)は、島原の家庭の甘味「かんざらし」復興の担当に。
食べたこともないかんざらしの、それも幻の名店「銀流」の味を再現して◯日後に開店ね!と無茶なことを言う、市役所の八田さん(遠藤憲一)は
「意外といけっとさ!」
が口癖で、試食を頼んでも内装工事が遅れても適当なことばかり。挙句、当時の「銀流」を知るご近所からは、瑞樹のかんざらしはニセモノ呼ばわりをされてしまいます。

そもそも「銀流」を再現するなら、地元の人が作ればいいのに。

と思ったら、他所から協力隊に人がこないと助成金が出ないんですね(^^;;;;) 島原市に呼ばれて来たのに『よそ者は帰れ』と言われてしまう矛盾を、正面から描いています。
売り上げが懐に入るわけじゃないのに、土地の名産で金儲けと責められる。お役所仕事で、断水でも営業日は変えられない、味を研究する休日もなし。ラジオ出演で炎上、東京に残った夫(黄川田将也)との仲もこじれてしまった様で、つらいことばかりの瑞樹ですが、くじけません。この20年失われた「銀流」かんざらしの味を求めて、聞き込みに励み試作を続けます。
蜜がゴクゴク飲める
白玉が浮いていた
手がかりはたったこれだけ。そして押入れの大量の空き瓶……。

途中、店に顔を出さなくなった八田と溝ができ、粉をぶっかけあっての大げんかまでしてしまいますが(^^;;;;) その八田の人脈で「銀流」関係者にたどり着き、レシピを教わりながら、いつもヘラヘラ笑っている彼が普賢岳の噴火で友を亡くしていると知ります。あの「意外といけっとさ」は、地域活性化を語り明かした親友の口癖、八田にも島原への熱い想いがあったと知る瑞樹は、ついに再現できた「銀流」の味を、いの一番に八田へと届けるのでした。

白玉に少し砂糖を入れて捏ね、茹であがったら、30分も水につけるんだそうですよ。それで比重が変わるんですかね。空き瓶は名産ハゼの蜂蜜でした。そしてキザラも。熱心な研究と観察眼であと一歩まで迫っていた瑞樹でしたが、セオリー通り白玉はすぐ水から上げるものと思っていたら、永遠に正解には辿りつけませんって。そんな風に、自分一人ではわからないことがある。話あわなければ見えてこないことがある。そんなことも描かれていましたね。最後、ご近所の偏屈オヤジもやっと「また来る」と味を認めてくれて。旦那さんとの話し合いは、さて白玉のように丸く柔らかくまとまるのでしょうか(^^)

メインが貫地谷しほりと遠藤憲一、よく見る役者さんで見やすくもあり、地方らしさ薄くもあり。難しいところですね。それでも水路に人が集い野菜を洗う水の町島原や、そびえる雲仙が美しく郷愁をそそります。そうそう、白玉を茹でるのも晒すのも、シロップも、すべて湧水で作ってこそのかんざらしなんだとか。どんなに美味しい水なんでしょうね。

市長に前野朋哉。市役所職員の宮崎花蓮が、島原出身。


「進め!青函連絡船」☆☆☆

青森発地域ドラマ。

停泊する元青函連絡船、八甲田丸。カッコイイ~!でも今はプロペラを外し、もちろん燃料も入ってなくて動かせないんですね。乗客用の座席も外され、展示博物館の状態なんだとか。

主人公の徹(吉田栄作)は、かつてその連絡船名物だった「海峡ラーメン」を今も食べさせる店の店主。名物を途絶えさせまい、と店じまいする店主に頼み込んで後を継いだものの、今はやる気をなくしてオーナーのテル(木野花)に怒られっぱなし。ど田舎八甲田山の麓の店は閑古鳥が鳴いています。

でもその八甲田丸を、1日だけ運行当時に復元しようというイベントが!
最初は「なんで?」と言ってたお役所の人たちも、次第にスポンサー探しを手伝う人手が増え……という場面は胸熱なのですが。実はそのイベント、詐欺w どーしてw 連絡船復元の夢を掲げる市役所職員が主人公でも、全然イケたでしょうに! NHKらしからぬフザケタ感じ、地元の人気劇団の方が脚本なんだそうです(^^;;;;)

さておき仕切っているのはトレジャーハンター明(大西信満)、幼馴染のゆみ(田畑智子)から、施設の老人源太郎(平泉成)が伝説の「津軽海峡の宝」のありかを知っていると聞いて手に入れようとするのですが、急激にボケてしまい(^^;;;) ゆみの色仕掛けも効かず。
記憶を戻すため、在りし日のままに連絡船を復元し、人も集めて賑わせ、徹の「海峡ラーメン」も食べさせて記憶が戻ったところで、お宝のありかを聞きだせたらトンズラ、という手の込んだ算段なのですw

当日は見事な賑わいで、小学生団体やら、制服の元JR職員さんやら地元のじいちゃんばあちゃんやらがわいわい。なんたって「津軽海峡冬景色」を石川さゆりが歌う、とポスター貼られているからなのですが、来るわけない!

そこで明とゆみが見守る中、徹の「海峡ラーメン」を食べた源太郎さん……。
偽物だ!と叫ぶなりしゃっきり立ち上がり、徹のラーメンの味を直したのでした! そう、彼こそは伝説のラーメン職人!眺めていた紙は宝の地図じゃなくレシピ。うわごとで語った「黄金」は、黄金に輝くラーメンスープのことだったんですってよ〜(^^;;;;) えーっと。

源太郎に教えを請い、正しいレシピと新たな気持ちで「本物」の海峡ラーメンを作りだした徹の前に、昔の想い人、いえいえ当時の彼女にそっくりな女性が現れます。隣のお母さんがきっと当時の彼女。
「一緒にラーメン屋やろう!」
と言っていたのに徹が東京に就職して、別れてしまった人ですね。
『津軽海峡の海の幸、ワカメとかホタテとか……イカとか』
『イルカ?』
『イルカじゃなくて、イカ』
そんな何十年も前の、思い出の会話を再現して微笑みあうふたり。いつか店にも食べに来て、ときちんと言えた喜びを噛みしめる徹なのでした(大昔、徹が告白しそびれた現場録画を、今も再生しては騒いでるテルさん。彼女が来店したらきっと大喜びで撮影してくれますよ~)

そして石川さゆりはw 覚悟を決めて歌い出す偽物のゆみに、罵声が飛ぶかと思いきや、優しいお客さんは大合唱! 明も詐欺で追われるでもなく、イベントは普通に喜ばれて大盛況で終わる様です。もうトレジャーハンターやめて、この成功を売りにイベンターで生きていけるのではw
甲板で潮風に吹かれてふたりで食べる冷凍みかんは修学旅行の味。大団円の青森なのでした。

「いとの森の家」☆☆☆

福岡発地域ドラマ、樹木希林追悼で再放送。前後編。

ヒロイン加奈子(永作博美)は、小4の頃一時暮らした糸島を、同級生咲子(渡辺真起子)に呼ばれて再訪します。
転校生だからといじめられた訳じゃなかったけれど、土掘ってオケラ捕まえて戦わせるとかw もう都会っ子からは想像もつかない遊びばかりで、そりゃ馴染めませんよねえ(^^;;;;) それでも段々と輪に溶け込んでいった加奈子は、皆が出入りする森の可愛い家で、家主の おハルさん(樹木希林)と仲良くなります。
ニッキ(シナモン)の木の皮はいい香りがすること。でも悪戯に全部剥いではダメなこと、等々。自然や周囲の人との付き合いかたを、優しく教えてくれたハルさん。でもそのハルさんを大人は良く思っていなかったのでした。
死刑囚を慰問に行き、身寄りがなければ遺骨を引き取るんだと噂を聞いて子供心に怖くなり、酷い別れ方をしてしまったことを思い出した加奈子は、新聞社を訪ね当時のハルさんの想いや今の居場所を探してみるのですが。

糸島の自然が美しいですね!
ちょうど、風景に惹かれて糸島のシェアハウスSNSをフォローしたところだったりして。え、あの糸島?やっぱり素敵なところねえとドラマの背景に見入ったりしていました。そして樹木希林さんの存在感。森の魔女じゃないですかw 猫と子供は出入り自由って、それは猫と子供が怖いもの知らずだからじゃないのかとw
そして、実はアメリカに移民していたハルさんが「away,away」と痛みも不幸も飛んでいくおまじないをするところも、日系人収容所で見て見ぬ振りで罪に加担してしまったと海を見ながら後悔を語ったという場面も、どこか遠い国の物語の様。でも本当にあったこと。

実は病を得て、カフェを閉める前にと同級生を集めていた咲子。旦那と不仲になっていた加奈子。でもハルさんの願いを思い出すうち、生きている幸せと残された時間の大切さを改めて感じたふたりは、それぞれの幸せな暮らしへとまた戻っていくのでした。
(あ、小学校時代の習字の先生に中村蒼!)

「プラスチック・スマイル」☆☆☆

静岡発地域ドラマ。
え、静岡がコスプレの聖地?撮影スタジオばっちりな上に、コスプレのまま歩き回れる商店街がある?知りませんでしたわ。ガンプラ工場があるからって、いつの間にかそんなことに。

舞台は静岡、島田模型社。
二代目社長(武田真治w)は働き方改革だとノー残業を打ち出すが、クリエイタ系社員はありがたくない。特にモデルカー企画のトップ望月(青柳翔)は、気が向いたら徹夜したいし有給消化もまっぴらごめん。ついには、総務課でノー残業を推し進めるミスパーフェクト林田紬(百田夏菜子)と組まされて、興味のない『美少女フィギュア』の企画を定時でこなせと指導されるのですが……。

実は、彼女の裏の顔はコスプレーヤー!
仕事は定時帰りでも趣味は妥協なし!全て手作り、何度でもやり直し。愛する『リエゾン・ディアーヴォロ』の世界観に合わないと笑顔なし取材も拒否。それはもう友達を無くす完璧主義で「人はそれぞれ」とうそぶく紬を、望月は
『逃げているだけ』
と非難するのです。しかも、コスプレ撮影見学でひらめいた新企画『コスプレイヤーのフィギュア化』にあたり『リエゾン・ディアーヴォロ』原作者を取材することになったら、紬にとっては『神』な原作者先生、案外こだわりがありませんでした。ファンが流石、高尚、と褒め称えている設定も「間違えちゃったらさ、ファンが上手くフォロー思いついてくれて☆」と行き当たりばったり(^^;;;;) え、神の発信は全て金科玉条に受け取ってきたのに?? 

何やら肩の力が抜けた紬。新企画発売日には商店街で、仲間と並んで笑顔でコスプレを披露するのでした(^^)


ドラマ内のコスプレデザイン協力に桂正和、着用するのは顔良しスタイル良しの可愛子ちゃん!クオリティ高いコスプレみるだけでも楽しめました。
コスプレを打ち明け、長い長い家族とのわだかまりが解けた紬。望月も、出て行った奥さんと和解した……様な(^^;;;;;) 社長にも社員から口々に要望を寄せ、時には残業させろとはっきり言い合える様になってめでたし。黙って諦めてしまわずに、話し合うことが大切ですね!
なので、紬が喧嘩別れした元コスプレ仲間とも、いつか何があったのか語り合うことができたらいいなと思います。でなかったら、仕事でコスプレ利用した挙句に急に笑顔で肩組んでくるように変節した嫌な奴ってことにされてしまいそうで心配〜。

「恐竜せんせい」☆☆☆

福井発地域ドラマ。
福井恐竜博物館、大好き~!子供連れて行くたび、私の方がわくわくしたものです。今年友達と訪ねた娘が、かなりリニューアルしてたと教えてくれました。また行きたい。座布団あげやソーツカツ丼にカニと食べ物も美味しいよね福井。
そして「ちりとてちん」といい、何度もモチーフになる第一発見者小学生女子。本当に衝撃の大ニュースだったのは良くわかりますが、ウソを絡めてドラマにされては、嫌な想いをされていないか心配になりますわ(^^;;;;)

さておき、しがないフードライター汐崎野子(マイコ)は『夢を売れ』と提灯記事を書かされるばかりの日々に疲れて、勝山市の発掘調査に参加……のはずが。うっかりミスで、子供向けの遊び場『ジュラチックパーク』のバイトに応募してました。ひと夏、親子連れの世話をして恐竜バーガーを売ることに(^^;;;;) いや、仕事を辞めてまで化石を掘りに来たのに……と頼みこむも、元同級生だった発掘リーダー大地(高橋光臣)は絶対拒否の構えです。しかも
『秘密をばらすぞ!』
と脅されて弱腰のヒロイン。なにしろフクイサウルス第一発見者!という華々しい過去の大元はウソ。転校生で友達がいなくて一人で化石を探していたのは本当でしたが、大発見は、下駄箱に誰かが入れた石をつい、自分でみつけたと言ってしまった苦い思い出なのです。のちに打ち明けた偉い先生(長塚京三)は
『焦らなくていい、恐竜たちは土の中で待ってくれています』
と、いつか自分の手で本当に恐竜を掘ればいいから、今は君がみつけたことにしておこうと慰め励ましてくれました。野子は17年も経ってからそれを実行しにきたわけだったのですが……。先生が大地にバラしたの?

仕方なく子供向け施設の発掘遊び監視員となった野子でしたが、だんだん子供達の相手が楽しくなっていきます。知識が豊富で説明上手、どんな種類の化石でも
『恐竜がいた時代の、枝だよ?』
と素敵にもちあげてくれる野子を子供達も慕い、「恐竜せんせい」と人気になって日々ミニ講座を開くまでに。するとTVの取材はくるし、子供にも憧れの眼差しで囲まれて質問攻めに。
「どこで、恐竜の化石をみつけたの?」
「その時のお気持ちは?」

野子が取材から逃げている間に、子供達が行方不明に!でもみんな、河原で化石を探していたのでした。そこは野子が、恐竜化石をみつけたと言ってしまった場所。ついに耐えきれず嘘を告白し、ごめんなさい、と子供達に頭を下げ続けた野子は、恐竜せんせいを辞めて東京に戻ってしまうのですが……。

いつも穏やかで丁寧、子供相手にも敬語のヒロインに好感がもてます。
野子のウソに重ねるように、ウソ自慢ばかりの男の子が登場。家庭も複雑で周囲に当たり散らしますが。『ウソって辛いよね』と、穏やかな野子が叱るでなく共感を示したことで懐き、きちんと謝って友達を作ることができました。でも、その子を励ますために『わたしだって化石をみつけた』とウソを重ね、余計に苦しくなってしまったジレンマ。
そうそう、同級生の『秘密をばらす』はセオリー通りにどうでもいいことでしたw でも下駄箱に化石を入れたのもやっぱり大地くん! お前がさっさと俺がみつけたーって口を出してくれれば17年もこじらせなかったのに(^^;;;;)  

後日、その大地くんと子供達から届いた重い荷物が、野子をまた勝山に呼び戻してくれます。そしてお返しに今度は、野子が大地くんの背中を留学へと押してあげるのです。人生はこれからだよ、若者よ!

優しいいいお話でした。白衣の恐竜が座るベンチ、あちこちにあるそうで是非また福井を訪れて座ってみたいです(^^) 地域発ドラマあるあるのお祭りも、はやし込み行列の復活が取り上げられていて興味深かったですね。


「ワンダーウォール」 ☆☆☆

京都発地域ドラマ。
とはいっても、観光客を呼ぶ京都らしさなどどこにもない、ヒリヒリと痛い青い物語でした。

ここに住みたい
と、寮で志望校を決めるなんてことがあるんですね。築100年を超えるオンボロもボロボロの近衛寮。もうどっからどう見ても京都大学の吉田寮ですw そして本家同様に、取り壊したい大学側と、補強で乗り切りたい学生側とが延々と折衝を続けているという図式。
自治を標榜し、なんでも話し合いで決める寮生たち。学校側とも延々と話し合い、良い返事をもらったと思えば撤回され、詰め寄れば責任者が倒れ。それでも、話し合いとは真摯に行われるものでその先には相互理解があると思っていた学生側はやはり無邪気だったのでしょう。時間も予算も有限なのですよ……。

学生の要望を受け取る、学生課。ある日そこに文字通り壁が築かれ、職員とのやりとりはガラスの壁越しに行われるように。そして、寮生の要望を受け流していたいつもの事務員さん(山村紅葉)ではなく、美女(成海璃子)が現れて応対します。すると言葉につまり、無言で立ち去る代表三船(中崎敏)動揺する生徒群の中、志村(岡山天音)だけが気づくのです。恋が始まった!……のではないことにw

廃寮の危機感に焦れ、寮の活動に不満爆発のマサラ(三村和敬)が1回生。記録係のキューピー(須藤蓮)が3回三船志村が4回? 学年が違ってもタメ口なので混乱します。しかしその、年齢や学年で上下を決めない『敬語禁止』が寮のモットーなんだとか。廃墟寸前の寮のボロボロ具合、その中でのやりたい放題には本当に驚かされます。き、汚い……。女生徒もいるとかマジか。私も寮暮らしはしましたが、さすがに個室に鍵はあったし、共有スペースにこたつも万年床もありませんでしたわ~。積んだままの本が旧字体、さすが築100年(^^;;;)いつからあるのw ゴキブリどころかネズミもいそうですよ。

でもそれぞれの理由で寮に惹かれ、集まってきている生徒たちはもちまえの小賢しさで自分たちの城を守りたいのです。
なのに代打の美女をきっかけに、『いつかラスボスと対決だと思っていたのに、最前列の小物が入れ替わるだけと気づいてしまった』という志村。その美女が、突然寮に現れたと思ったら、なんと三船姉だったそうですよ。美女の胸、でなく名札を見ていた志村だけは気づいてましたけど。そしてなんと卒業生。大学院まで行きながら、学問は諦めて派遣で事務員ですか……。そして裏事情を告げることには、寮の建替理由は安全などではなく跡地利用で。補助金を目当てに講義棟が建つことがほぼ決定、なんだそうですよ。結局金なのかー!
酔いつぶれたマサラは、寮を守れと誰かれ絞めあげては騒ぎ
『ここが無くなったら、行くところがない』
と泣くのですが……。金も力もない若造たちに、一体なにができるでしょう。
本の山が崩れて現れたのは、床の間と掛け軸。まさかのドレッド(若葉竜也)が慣れた手つきで茶をたてて、せめてもの一服です。全国から集まったか、京都弁など誰も話さない学生たちが見せた、京都らしさったらこの暁の茶事ぐらいだったでしょうか。

えええ、そのまま解決ゼロで終わっちゃいましたよ!
近衛寮はそれぞれの心の中に息づいて、9月には解体されて永遠にさようならですか。ラストシーンのごった煮楽団、三味線とトランペットとほうきとチリトリが合奏しカエルが合いの手を入れる楽しいイベントは一体なんだったのでしょうw いつもの地域発ドラマらしさはゼロでしたが、引き込まれて緊張感に息を飲みました。脚本は朝ドラ「カーネーション」の人だったとか、なるほど。
彼らのその後が見たいです。

「独眼竜 花嫁道中」☆☆☆

宮城発地域ドラマ。

仙台を舞台に独眼竜政宗を推すのは当然ですが。渡辺謙主演の大河ドラマ映像を何度も流し、主演は息子の渡辺大って反則ですw 顔だちより声が似てますねー。そして女装したところは杏に激似w そう、女装なんですよ。脚本協力サンドウイッチマン、盛大にふざけつつ震災復興も勿論とりいれてのいい話です。 麿赤兒の女装は、身のこなしがさすが! ヒロイン栗山千明も豪華ですね。

主人公は、街の酒屋の藤次郎(渡辺大)
伊達政宗公の大ファン。眼帯をつけて大河ドラマを真似れば、別人の様にシャキッと出来るのですが普段は内気で弱気です(^^;;;;)

町おこし会議でも眼帯パワーで、他所もしている武者行列でなく政宗の正室愛(めご)姫の嫁入り行列イベントを思いつきます。しかも自分が政宗、幼馴染ミキ(栗山千明)を愛姫にして、イベントの勢いでプロポーズしちゃおう(注:つきあってもいません)という迷案込み。そのせいの失言で女性陣が去り一般参加者もゼロに。仕方ない、とノリノリで女装を始める町長(麿赤兒)と町内会メンバーについていけず、もじもじ隠れるばかりの藤次郎に『堂々と女装の方がまだ男らしい』と呆れるミキ。でも実は、ミキに守られてばかりだった子供時代にも、一度だけ藤次郎がミキのために戦ってくれたことがあって……それを忘れずにいるミキだって、憎からず思っているようなのですが。急接近の大手酒屋イケメン店長(狩野英孝)になびいちゃうの?
アレコレ乗り越えての本番当日。何故か愛姫は藤次郎w 眼帯で気合を入れて行列を終えれば、迎えた政宗はこれまた何故かミキ!愛姫の扮装で政宗公になりきって求婚というダブル眼帯のややこしい状況ながら、うなずく政宗=ミキを赤い傘の下抱きしめる愛姫=藤次郎なのでした。そう、あの思い出の雨の日と同じ赤い傘の下で。

めでたしめでたし。

美容師ミキちゃん、趣味は剣道。美剣士栗山千明とは、高嶺の花感ハンパないナイス配役でした。でもせめて、普通にデートに誘えればいいのに。ミキの仕事中に美容院の入り口でプロポーズ始めようとするとか、内気以前の問題な気がします(^^;;;) その他ほんとダメなのに、政宗の様に眼帯をすれば途端に堂々とする藤次郎w イベント反対運動にも、甲冑兜をつけて大河ドラマのセリフ真似でなら立派に応対できましたけど。もう一歩、子供時代の思い出以上に、今好きになれるいいところを見せて欲しかったんですけどねえ。ミキちゃん本当にこいつでいいのw
サンドウイッチマンはノリノリで、伊達は町のパティシエさん。町内会会員で女装もするけど振袖にパティシエ帽w 富澤は女装の指導に来たオネエさん。ボケまくりツッコみまくりです。伊達が似顔絵ケーキ作ってきちゃ、落としたり顔つっこんだりで力作台無しですし。オネエを笑うのも今時どうよ感もありますが、やっぱり賑わいますよねえ。狩野英孝も含め楽しいゲストでした(そして、伊達のパティシエ姿。何かに似てると思ったら…そうだ「こぐまのケーキ屋さん」店長さんw)

花嫁行列に使う馬を探して、馬場もあの津波で流されていたと知る場面。政宗公の時代にも震災があり、見事な復興指揮をとったと語られる場面など、震災の記憶も描きながら、華やかな武者行列や記念館、蝋人形の紹介も忘れません。青葉城から政宗公がから見下ろす街並みも美しく、訪れてみたくなりますねえ仙台。
花嫁行列も、本当にどこかしたらいいかも(^^)


「R134 湘南の約束」 ☆☆☆

神奈川発地域ドラマ。
R(ルート)134は国道134号線のこと。横須賀から逗子、鎌倉、大磯、茅ヶ崎とサーフィンのできる浜をつないでいるような道路です。漁師もいるけどサーファーもいる。米兵さんに会いに来た恋人もいて……。

主人公のコータ(宮沢氷魚)は無気力で、仕事のミスもきちんと謝れずにクビになるような青年。
ひょんなことから、英語しか話せない老婦人マリア(ニーナ・ムラーノ)に借りができ
「この場所に連れて行って」
と、海岸に米兵が立つ古い写真を見せられます。

とりあえず連れ立って江ノ電に乗るも、着いたのは江ノ島の見え方が全く違う場所。帰りたがるコータを余所に、マダムマリアは誰彼かまわず写真を見せては、言葉が通じないなりに逗子だ葉山かもと、情報を集めてきます。
翻訳アプリを教えれば
“It’s like a magic! “
とはしゃぎ、写真の男はときかれれば、恋人ジャックと再会を約束したのだと頬を染めるマダムマリアの可愛いこと。でも「約束」が嫌いなコータはイラつき、ジャックは死んでる、Jack is DEAD! と声を荒げてしまうのですが、結局おんぶまでして探索につきあってくれる優しい子じゃないですか。

そして、竜宮城みたいなラブホテルに同宿w
歌いながらシャワーを浴びるマリアのシルエットに、必死に
『いや、まさか、ないない』
と何かを否定している様子はさすがに振り回されすぎで可哀想でした。大丈夫、マリアおばあちゃんすぐ寝ちゃうから(^^;;;)

実は葉山出身のコータ。
冒頭、連れ立っていた弟はその後コータのせいで磯で大怪我を負い車椅子に。負い目を感じたコータはもうずっと実家に帰れずにいて、浜で再会するもろくに話もせずに立ち去ってしまいます。
『壊れたら、戻らない』
と彼が約束を妙に嫌うのもそのせいですが……。ヨットも楽しんでいる弟さんは、もう前を向いてコータにも声をかけてくれたのに。

そして、マリアさんが事故で運ばれてご家族登場。
聞けば、写真のジャックとは無事再会し幸せな結婚生活を送るも、彼の死後記憶が混乱しがち。家族が住む日本に引き取られてからは特に、ジャックを探しに出て行ってしまうというのです。

何事かを決心したコータは、お孫さん(池田エライザ)の力を借りてなんとジャックに変身!髪も服も米兵スタイルにキメて、病室のマリアをバイク観光デートにエスコートするのでした。いやいや、夢うつつではコータとジャック間違えましたけど、同じ格好では逆に似てなさが際立つw でもでも、背中からなら。バイクに二人乗りの場面には納得でした。しがみつく暖かさは本当にジャックが戻ってきた様だったんじゃないでしょうか、メットや革ジャン(ジャックの遺品!)を撫でるマリアの表情が胸に染みました(やだ、書いてて涙が……)

そして、最後にコータが連れてきたのはまさに写真のあの場所。
風景に写真を重ね、大喜びのマリア。コータがいなければ多分たどり着けなかったことでしょう。でもコータにとっても『やり直せる』とマリアが思わせてくれなければ、二度と来られなかった場所。……弟が怪我をした場所。 
「連れてきてくれて、ありがとう」
と、コータから礼を言えば、マリアもまた “Thank you, Kota” と、ジャックにでなくコータに礼を言ってくれたのでした。借りを作った時の記憶も戻り、シャキッとしたようで良かったです(^^)

そして弟を訪ね、事故以来の何年越しだかで果たす約束のキャッチボール。
海風が爽やかに吹いていました。

リーゼントのバーテン三浦大輔、サーファーにベッキー。


「真夜中のスーパーカー」☆☆☆ 

さながら「ナイトミュージアム」w 愛知発地域ドラマです。

ヒロイン白雪(山本美月)は、ナゴヤ自動車の新米デザイナー。
理想は伝説のスーパーカー、ナゴヤ2000GTなのに、世の流行は家族向け。あげく自動運転車部門への異動に、辞職を決意した白雪は、ナゴヤ自動車博物館所蔵の2000GTに最後のお別れにきたのですが……閉館間際、泥棒リカルド(上遠野太洸)が侵入します。 2000GT盗難を阻止しつつ、ナゴヤ車の素晴らしさを熱く語る間にうっかり時間が閉館を過ぎると……。

展示車に灯がともりエンジンが唸りだし、古い車たちが動き出すのです! 
2000GTの運転席には、レーシングスーツの男(唐沢寿明) 彼にレースで勝たないと、ナゴヤミュージアムに囚われたまま戻れない?? 

明日ブラジルに経つはずのリカルド、飛行機に間に合うのか。いやそもそも、不思議な空間から二人は脱出できるのか?


なるほど愛知県ったらナゴヤ、もといトヨタ。自動車産業をささえてきた車愛を感動的に物語ってくれました。

『国産車は欧米に負けない』
戦後のそんな証明(時代の要請!)のため、わずか1年で作られた2000GT。
他社の設備や技術を借り、価格設定は度外視。壊れるギリギリでの72時間に及ぶテストドライブ。高級な木の内装も、ハマヤ(ヤマハw)のエンジンを使ったついでのピアノ関連技術で、芸術品を目指していたわけじゃなかったんですねえ。

憧れの車相手に萎縮する白雪でしたが、元テストドライバーだった守衛さんや精霊wから学び、闇雲な2000GT崇拝から逃れた2度目の挑戦でなんとか、2000GTを下して現世に戻ってくることができたのでしたw

その間に、もう
「どんな車でもいい、だれかの気持ちに届く仕事がしたい!」
と、辞職する気なんかなくなった白雪。
リカルドも、実は祖父も2000GTに関わり仕事を愛していたと知り、ただ腐っていた自分を反省。新天地ブラジルでの努力を誓います。そして白雪に頼むのです。現場の労働者が「作っていてハッピーな車」にしてくれ、と。

それってどんな車でしょう。
お年寄りでも怪我しても動かせる。自動運転車? 心拍数も血圧も把握、人と語り合えるパートナーな車?(「ナイトライダー」って海外ドラマがあったよねw)、それとも空を飛ぶんでしょうかw

いやもう、トヨタ丸儲けなドラマです。
そして豊田市にお越しの際は、寄らなきゃいけませんね。自動車博物館に!戦後すぐは、戦闘機の技術で自動車を作ってたとは知りませんでしたよ。
唐沢寿明はリアルに2000GTオーナーだそうで、この撮影に参加してて楽しかったでしょうね(^^) 塗り絵応募作をバックに水木一郎氏が歌うエンディングも楽しかったです。

その他の愛知、セントレア空港や名古屋城を巡りつつ、明治村できしめんや豪華なモーニングを食べたりするかもしれないドラマも、また期待していまーす!

「越谷サイコー!」☆☆☆

埼玉発地域ドラマ。
「越谷には何もない!」と嘆いていたヒロインが、最後には「何もないけど、あるんです」と自信たっぷりに我が街を推すようになる。セオリー通りの展開とはいえ、楽しい1時間でした。

雑貨屋を営む祖母(竹下景子)と二人暮らしのヒロイン加奈子(佐久間由衣)は、母の離婚で9歳から越谷住まい。職場の住宅展示場では「のどかで便利で住みやすい街」と繰り返すものの、都会と比べたメリットは……安いことぐらい?
日光街道沿いの実家は蔵付きで大きいけれど住みづらく、なんとトイレは外! そんなある日、物音がする蔵で鉢合わせたのは……泥棒?いいえ、ご先祖の伝蔵さん(佐藤二朗)だったのです!幽霊かーいw

もうそこからは佐藤二朗が大活躍で飽きませんね。
なんと祖母も子供の頃から見えていて、馴染みだという伝助さん。お殿様から預かった櫛を失くしてお手打ちにあい、幽霊になって蔵で櫛を探し続けているという悲しい来歴の割にご陽気で、参覲交代で越谷が栄えた仕組みを紙芝居(祖母作?)で説明してくれたり、蔵を離れてお出かけも出来ちゃいます。

伝助さんに今の越谷を見せようと回る、レイクタウンのショッピングモール、カフェ、高層マンション。家康御殿跡ほか史跡、イチゴ狩りw 
初めは、蔵を売り飛ばしてのカフェ改造狙い。伝助さんに引越しを承諾させようと連れまわしていたのですが、後半祖母の余命がわずかとわかってからは、伝助さんを連れてのおばあちゃんが行きたいところツアーに(涙) 地域発ドラマの影の見どころ、名所名産紹介がどストレートに盛り込まれておりました!
食事は取らない伝助さんですが、仏壇に供える高杯に乗せると味はわかるんだとかw スタバの抹茶パフェ的なものに感激して叫びます。
「越谷、サイコー!」
って甘味が1番でいいんですかw レイクタウン前でヨットにも乗っちゃいますよ、幽霊がちゃんとライフジャケット着込んでw 

市内ツアーの足は、加奈子の幼馴染でタクシー運転手の三ノ宮くん(飯島寛騎)
見えない伝蔵を紹介されて怖がりはするものの、空間に語りかける加奈子や祖母を全く否定しない優しい人です。彼も史跡に同じ名字があったりと、ご先祖様をなんとなく受け入れる土壌があるものなのかも。それに……大好きだから! って、あの古い家が?それとも加奈子が?w
いわくの櫛も見つかって、さあ伝助さんも成仏ですかね。

祖母亡き後も、ご近所さんがたむろして店番してくれて雑貨屋は続いていきます。「なんで越谷?」と詰問してきた若夫婦(今野浩喜&吉澤ひとみ)もどうやら市民に加わる予定。何もない街越谷に、新しい歴史を加えるのは貴方!だそうで、見たら住みたくなる……かもw

☆加奈子のコートが可愛かった……! グレイ地に白い鳥と黄色の。 haupiaとsanpoコラボ、カモメと松ぼっくりのコートだそうですよ。再注文あるみたい、欲しい(><)


「あったまるユートピア」☆

兵庫発地域ドラマ。
概ねの舞台は城崎温泉です。でもまさかのシリアと兎w

かばん職人のヒロイン伊織(倉科カナ)が、温泉に浸かってぼやく冒頭。かばんの街豊岡で修行の日々の疲れを、城崎温泉での出会いが癒してくれるのかなーと思っていたら物語は思わぬ方向に右往左往していきます。
☆ネット小説をパクる女子高生
☆ヒロインの兎、逃亡死亡
☆ダンサーの妻はシリア人
正直、詰め込みすぎでわかりにくくなりましたかね。

実は神戸の震災で両親を亡くしている伊織。
「死にたい」と口に出来ずに小説に思いをこめ、ネットにあげたまま忘れていつの間にか10年。訪ねる予定の城崎で、その『死んだらやりたい放題で、案外楽しいじゃん!』という小説「楽園に行こう!」が高校演劇になっているとはなんの偶然なんでしょう。 でも脚本に困ってネット小説にアイディアを借りた女子高生蓮(堀春菜)の方は、仲間に脚本を褒められ困り、代役で出演を迫られてまた困りで、なんと当日逃亡。上演は中止にorz
一方、城崎でひとり所在なさげだった外国人ララ(アヤカ・ウィルソン)は、遊人(渡辺豪太)に城崎が甚大な被害を受けた90年前の震災を教えられ、内戦で荒廃した出身地シリアに重ねて復興を願います。

女子高生と、大人たちと、外国からのお客様と。接点がなさすぎる人たちがすれ違う鄙びた城崎w
かの有名な志賀直哉「城崎にて」にもちなんだ生と死/居場所/生きているうちに、と段々と重なりが出てくるまでいろいろ戸惑います。
ララの夫(アンドリュー・エルフィンストン)がダンサーなことで城崎国際アートセンターも紹介でき、さらっと英語で道案内する遊人は世界を巡って地元に戻ってきた魚屋(と、ここでも生と死) 神戸だけでなく城崎も世界から人が集まる街だと印象付けられる……のかな。分かるような分からないようなw あ、でもダンスは素敵でした。
妄想の舞台は楽しくて、亡き兎とも再会!そんな皆が「死んでよかった~」と口々に叫ぶ物語に、蓮が現実に戻ってくる場面を付け足してくれたことで、伊織は生への肯定を強く受け取ります。もうこれは蓮の作品。そして、逃げたことを謝るなら
「生きているうちに」
と若者の背中を押すのでした。←と、なるための中止だったんですねえ。でも無事上演させてあげて欲しかったです。


そして亡き兎の毛皮付きの手製カバンを、ララに託す伊織。世界をめぐるダンス公演と共に、兎も世界を飛び回ってくれますように(って、実は兎生きてたので、あの毛皮主はいったいw)

風情ある城崎の橋や町並みと同じぐらい、カニの爪オブジェもインパクトありましたね!

「たからのとき」☆☆

福岡発地域ドラマ。

舞台は博多から2時間の山あいにある東峰村。『とうほう村テレビ』が村の紹介番組をつくることになり、普通のお母さんたから(寺島しのぶ)が住民代表ディレクターに。慣れない取材や撮影に奔走し、生放送のスタジオで大失敗をしながらも仕事の楽しさにのめり込んでいくたから。遂には、娘みのりの大学受験懇談をすっぽかしてしまい……。

と、働く女性と家族の問題でいくのかと思いきや話はちょっと違う方向に。たからは懇談のやりとりを全く覚えておらず、みのりの勘違いとまで言いながらカレンダーを見ると、自分の字で予定の書き込みが。なんと若年性健忘症と診断されてしまうのでした。
えー、盛り込みすぎではw

家のことがおろそかになったり、学校でからかわれたと反発する娘。番組で家族の思い出を語ったことも、プライバシーの侵害だなんて小難しく怒るわけですが、父親の助言できちんと見返した母の番組は優しさと村への愛で満ち溢れていて……。
生本番に現れない母を、村じゅう総出で探し回るなか、みのりの足は自然と家族の思い出の場所へ向かうのでした。

ほら健忘症に触れずともドラマチックなあらすじじゃないですか(^^;;;) 
もちろん家族のことをやたら語ったり、思い出の地に取材に行く動機は『覚えておきたいから』ですし、いい大人が本番に来ないからと即大騒ぎしたのは家族に病識があるせいでもありますが。東峰村の自然と寺島しのぶの貫禄で、別に大きな病気を絡めなくても十分に行けましたよね。 それとも、失われていく記憶を絡めたら、若年性でない健忘症を抱えるご本人やご家族にと、より広い共感を得られるだろうマーケティングだったり?
濱田貴司氏の音楽も良かったです。

また撮影直後の豪雨で東峰村もひどく被災され、このドラマが貴重な記録になったそうです。復興のドキュメントが併映されていました。

「アオゾラカット」☆☆

大阪発地域ドラマ。

ラピート(急行電車)からスーツケースを引いて降り立つ青年。外人観光客わんさかの街に
「ここはホントに西成か……」
と呟く彼、翔太(林遣都)は母親の訃報にフランスから帰国したのですが、何故か急かされて着いた葬儀場からは喪主の父吾郎(吉田鋼太郎)は消えており……。 バーで飲んだくれていた父をみつけた翔太は激昂、ぶちのめしてしまいます。
指折れた!責任とれ!と騒がれ、仕方なく帰国を伸ばして実家の美容院を手伝うものの、一切の会話を拒み勝手な髪にしてしまう翔太は、常連さん(山崎静代 他)を怒らせてばかり。それでも無愛想なりに馴染んできたところで、親父の借金がとんでもない額と判明し……。

私も美容院ではあまり話したくない派、フランスで翔太が担当してるというノースピーキング席あったら選びます。
そして最近の西成の外人さん率は確かに半端ないですね。息子の職場に来るおフランス貴族さんもいつの間にか、定宿を梅田の高級ホテルから西成の激安宿に変えていて『道端でカップ酒おごられた』と喜んでましたよ。腕のロレックスは外した方が…と危険を一応忠告しましたが、体格もいい男性外国人には老人ホームレスが大阪流に声かけてくるのは怖くないんでしょうねえ。日本は銃の危険もないし。

そんなわけで作中でも、たまたま来店した外人さんのSNSをきっかけに、日本で散髪したい外人さんが集まって店は超繁盛。その金を親父が持ち出してひと揉めありましたが、それも母の墓のため、長年の誤解も闘病する母(床嶋佳子)が望んだことだった等々と父子のわだかまりも超解けていくハートフルな物語となりました。

しかし、いくら母本人の希望とはいえ、嘘をついてまで姿をくらますことはないと思いますが……。そもそも真面目そうな母方と、あの父が反りが悪かったんでしょうねえ。息子翔太も愛想なく育っちゃったのは母方の血か、オヤジへの反発か。親子ゲンカすら笑わせてくるところ、大阪らしいんでしょうか。大阪在住ですがネイティヴでないので戸惑いました(^^;;;) 
大ファンの阪神金本監督が来店し翔太が喜ぶくだりも……う、うん。そうなると思ってましたよ。
融資先「あべの銀行」にも小笑いw あ、美容院の手伝いに、川栄李奈。

タイトルは両親がしていたボランティア青空美容院から。そこもこれからは翔太と父で切るようになり、西成におしゃれなホームレスが闊歩するのです。

「農業女子はらぺ娘(はらぺこ)」 ☆☆

北海道発地域ドラマ。

農家に生まれ、トラクターを乗りこなし経営を学び、婿に来てくれる人材を求めてお見合いパーティも企画しちゃう後継志望の女子たちの奮闘が、実在するグループ『はらぺ娘』の活動を通じて描かれます。
広い北海道、農地の経営規模が大きく扱う機械も大きいために女子には向かないと言われがちなのだとか。グループ活動も富良野十勝とめちゃ離れていたりして普段はスカイプで連絡取り合っていてなるほどでした。また婚活は切実、大地に癒しなど求めてる軟弱な奴はお呼びじゃないのだー!

主人公は『はらぺ娘』リーダーの菜摘(前田亜希)
通販の整備や食育を考える親子会などアイディアを出し運営し、メンバーの相談に乗ったりと活躍するも、肝心の親には後継として認められない苦しさを抱えています。同じく農家に生まれて絶対跡取りと決められて育つ男子もキツイでしょうけど、やる気はあるのに無理ダメ、継がせないぞと言われ続ける女子もまた辛そうです。悩みに気を取られ、ほんの何時間かのうっかりで苗を枯らしてしまうエピソードは、頑張っているだけに可哀想ですが取り返しがつかない。自然を相手だとそういうことも多く、だからこそ親御さんは継がせたくないんでしょうし。  
酪農家の一人娘由佳(芹那)も、うっかり酪農家の一人息子と恋をしてしまい、好きでも結婚は無理という特殊な状況。その中で、運命の恋を求めて西に東に大騒ぎのバービーがコミックリリーフでいい味だしてました。


「千住クレイジーボーイズ」 ☆☆

東京発地域ドラマ。
千住って「必ず選挙に行く~♪」と兄弟芸人かしおペアがお笑いソングにしている足立区ですよね、ならず者が多めw 主人公も殴られて裸でダンボールだけ被されて土手で目覚めるとは、いくらそこがかの有名な『金八先生のオープニングを撮影した土手』だとしても自虐がキツイ。しかし、いかついおっさん達が寄ってたかって手を差し伸べてくれるところはさすが下町、情に熱い! 銭湯のコミュニティ素敵でした。
心配だったツッコミ漫才のクオリティもなかなかGOOD。俳優さんって声でるし勘がいいですよね。

<物語>
千住クレイジーボーイズを解散し、売れないピン芸人になった主人公ケイゴ(塚本高史)は女の家から無一文で追い出され、元相方ゆき(小池徹平)の伝手で銭湯住込で使われることに。
ガラは悪いが情には熱いお土地柄。行方不明になった小学生をみんなで探し、気を張って生きるシングルマザーのばら(比嘉愛未)に銭湯の爺婆 は、親子でいつでもおいで、と野菜や菓子を山ほど持たせてくれるのです。

そんな地元のイベントに、ゲスト出演をさせられることになった限定復活クレイジーボーイズ。今は栄養士で一般人のゆきよりも、プロ芸人ケイゴの方がびびって逃げ出してしまい、追ってきたゆきと乱闘に。
やっと本音をぶっつけあった二人はクレイジーに血まみれで舞台にあがるのでした(><)


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