ドラマでポン

2004年4月に始めたブログ、いつの間にやら15年を超えびっくりです
相も変わらずドラマとインパルス板倉&西村まさ彦推しのじゃすみんをよろしく!

ドラマの☆は最高が5つ。
好き勝手な覚え書きですがお楽しみいただけたら幸いです(^^)

らーめん才遊記

「行列の女神 らーめん才遊記」~最終回 ☆☆☆☆

 えー、もっと見たかった! 続編希望です。
毎回毎回、出てくるラーメンは美味しそう。そして、とある店が売れない原因も納得なら、清流企画が提示する解決策にもこれまた納得でした!

 ☆つけ麺激戦区で伸び悩むつけ麺屋(窪塚俊介)から依頼。
依頼通り斬新メニューを作るゆとり(黒島結菜) でもライバルコンサル社員難波(松井玲奈)が勧めたのは、豚骨ラーメンへの鞍替えでした。 美味しい=売れる、わけじゃないのが商売なんですよね。ライバルの切り口は正しい。でも芹沢社長は更にその上、なんと豚骨ラーメン激戦区で同様に悩む店にはつけ麺をすすめ、両店レシピ交換を提案!一石二鳥でがっぽりです!
 ☆引退老店主に、跡継ぎ候補を紹介。
らオタ(=らーめんオタク)社員(前野朋哉)や高橋メアリージュンが連れてくる候補は優秀に見えて難あり。勝手に立候補してきた客は、さぼりに見えてその実、ご近所他店への根回しもビラで客寄せもばっちり!実は業界の実力者でしたよーん落選した候補も雇って鍛えてくれるよーんって、いい人みつかって良かった様だけれど、今後清流企画がアドバイスして稼ぎ続ける予定は水泡に帰するのでしたw
(実は彼、バイトテロで自分が立ち上げた店を潰され、人材育成の大切さを知る男。冒頭、あのゆとりちゃんすら困惑するバイト志願者のレベルの低さが伏線だったという。そんな社会問題もバイト側のせいだけにせず取り込みましたよ)
 ☆絶対店長になるマンをサポート!

金も経験もないけど、ラーメン屋を始めたい青年(堀井新太) らオタ社員は相手にせずにいたら、部長(杉本哲太)が昼だけ間借りの店舗を紹介したり、レシピ開発の材料と本を渡してみたりと不思議に協力的。応えて青年も値段なりのものを1日で作りましたよ。無知によるトラブルもがっつりサポート。変にらーめん偏愛おたくより指導しやすいのかもしれません(って、その後判明していく芹沢社長の過去のもめ事や現ラーメン店の採算問題が、味へのこだわりのせいなのが好対照w)
 ☆売れる店にすれば幸せなのか?
とにかくすぐに売れる店に! 自棄を起こした店長(金井勇太)の頼みで、いわゆる『流行の』スタイルを提案して売れていた担当店が、消えていた。ショックを受けるイケメン社員(小関裕太) 結局は売れなくても好きな様に、新メニューを毎週開発するマニアックな店に戻って別の場所でひっそり営業していたのでした。真に親身なサポート、大事。
 ☆らーめん博物館の出店に閑古鳥
街の本店支店は人気店。なのに、ラーメン博物館での出店に客が来ないのは何故なのか? まずは一目で解決、能書きがないw 街の店舗は、ファンやその店を目指してくるらオタで十分回転しても、らーめんばかりひしめく博物館に、どれでもいいから食べに来た観光客には分かりやすい特徴の説明や、食べてみたくなる売り文句が必要。なるほどです。後半はその上で更に、常にブラッシュアップする必要を説くのでした。
 ☆学生街にぴったりの新メニュー開発
某チェーン店の新メニューコンペ。腹にたまるものを、とラーメンライスを参考に出汁入りお焦げを乗せて食感も楽しく味の変化もあるゆとり案に対し、ドンと唐揚げ乗せただけのライバルコンサル。しかも口汚く、学生に味なんか分からんと言い放ち清流企画劣勢かと思いきや、案外ゆとり案が採用に。今時は若者も舌が肥えてるし、客を馬鹿にする姿勢はいただけないですよね。ふむふむ。

 と、毎回そんなこんなの裏で、和食の権威であるゆとり母(高畑淳子)が暗躍w
清流企画を辞めて!ラーメンなんて毒よ~と、ことあるごとに愛娘ゆとりを拉致するわ説得するわ。先の店長探しに業界人候補を送り込んできたのも実はゆとり母なら、清流企画が協力していたJAPAN FOOD SUMMIT 2020からラーメンを閉め出すと喧嘩を売ってくるのもまた、母。実は以前から因縁があった芹沢社長とゆとり母の舌戦は、竜虎相まみえる大迫力のハラハラでした。お互い笑顔で言葉丁寧なのに、怖い~(^^llllll)
 てなわけで、FOOD SUMMIT出店とゆとりの進退をかけてらーめんプレゼンがあったり。芹沢社長こだわりの薄口醤油ラーメンは、かつてその鮎出汁の原価率悪さを原因に恋人だった社員に使い込みまでされても変えずにいた味だったのに、その男がライバル社長として現れたらカタクチイワシに変えてもっと美味しくてもっと安いラーメンをガツンとぶつけてたたきのめしたりとw いやあ、飽きなかったですよ。
 ほんと文句なさすぎで毎回何も書いてませんでしたけど、楽しかったんです。

 ヒロインゆとり(黒島結菜)の舌は確かでも、美味しい=売れるラーメンじゃないんですねえ。だからって理詰めのマーケティングだけでもだめで、ラーメンへの情熱や店主が店を我が子の様に思う愛情も大事。そこを塩梅よく救った上で、ただ働きはしないぞーという経営の心得もがっつり描いて、ああラーメンってなんて素晴らしいんでしょう!
脇の社員もライター石塚もコンサルもきちんとキャラがあってぶれず、要所要所できっちりひと働きしてくれました。ああ、なんてよく出来た脚本だったんでしょう!
ゆとりちゃん流に言うなら
「このラーメン(&ドラマ)わくわくしました!」

 ただ歌は、ね。
毎回毎回、メロウなLOVE PSYCHEDELICOが始まると漂う『え、もう終わり?』感w 逆に終盤で元気に始まる「WABISABIの唄」でもそっちが主題歌で、LOVE PSYCHEDELICOはオープニングテーマ? 流すタイミングは逆が自然だったと思います。

「行列の女神 ラーメン才遊記」1、2 ☆☆☆

 え、鈴木京香の役って原作では男性なの?
この枠いつも興味深い実話が元なのに、手堅すぎて先が見えるわ初回2時間で後回しになるわで縁がなかったのですが。今作は思い切りマンガチックな人間関係の中でラーメン部分だけが地道でリアル。ギャップが面白くてワクワクしちゃってます。 オープニングのナレーションがかの美食戦闘アニメ「トリコ」なのも、遊んでますよね。

「ここで働かせてください!」
と、ラーメンコンサルティング「清流企画」社長芹澤(鈴木京香)のもとに押しかけてきた少女ゆとり(黒島結菜)は、正直すぎて失礼だけれど舌は確か。先輩ラーメン職人夏川(高橋メアリージュン)の嫌がらせにも負けず、もとい気づかずw 入社テストのラーメンアレンジをこなし、仮採用されたのみならず帰り道で勝手にコンサル案件を拾ってくる逞しさですw
 老夫婦が営む、がっかりラーメン屋の客足は戻るのか?しかも格安で?

 ドラマ予告のメインは鈴木京香ですが、物語を引っ張るのは大騒ぎで破天荒なゆとりちゃん。
「トボトボした味」
その心は、おじいちゃんが散歩しているような味、いやご臨終間近?いやお葬式? などと、独特なワードで不味さを表現しw  こうすれば美味しくなる!と改善策をあっという間に出してくるのですが芹沢社長は秒で却下。ずっとあのクソまずいラーメンを作ってきた店主(泉谷しげる)が、そんなもの習った通り続けられるわけがないそうですよ。確かにそんな顛末、お助けTV番組の後日談spで何回も見た見た!しかし、物事にはやり方があるのです。
ゆとりにはひたすら店の掃除をさせている間、社長が店長夫婦に授けた秘策とは。

 ラーメンをもやしめん1点に絞り今までと同じ味のまま、乗せる炒め肉もやしをどーんと増し増し! 
掃除の行き届いた古い店の、イチ押しラーメン。それなら美味しいはずという期待のみならず、その倍増の具の油で味にコクが出るわ、火の通りすぎも防げてもやしがシャキシャキ。簡単に良いことづくしですよw 結果客足は上々。結構な人気店になりました。まじか~!

 すると当初の値切ったコンサル料3万円じゃ申し訳ない…となる老店長でしたが、社長はその3万円も受け取りをお断り。新人研修をさせてもらったのと相殺ですって。看板や幟も無料で(倉庫にあった品だけど)プレゼント!なんて心温まる交流でしょう~。
 ところがその後、店長夫婦を「怠け者」とこき下ろし、コンサルの顧客は気軽に他人に頼る無能が多いとゆとりに釘を刺す芹澤社長。無料サービスも、はした金を受け取るより美談にした方が宣伝になるからよと悦に入ります。黒い! とはいえ店長夫婦がきいたメニューを絞る理由「店が忙しくなっても体が辛くないように』も嘘ではないでしょう。女神のよう、と顧客に喜ばれる芹澤社長のやり手っぷりが堂に行っています。さて、裏表なさすぎヒロインは、海千山千社長の片腕になれるのか? それともいつか決別して対決するのか?

 面接で「生まれて初めてラーメンを食べて感激して」と、聞き捨てならないことを口走っていたゆとりちゃんw 今時。帰国子女でもそれはない。どんな育ちなのかと思いきや2話で、母(高畑淳子)は著名料理研究家だと明らかになります。なるほどそれで美味しさに敏感、そしてラーメンはジャンクだと食べさせてもらっていなかったのねー。更にはその料理研究家と社長は因縁ある仲なんだとか。そっちの対決も派手にありそうですね。

 で、2話のコンサルタントは先輩担当案件。
せっかくのセレブエリアで普通の豚骨ラーメン屋を開き繁盛していなかった店を、おしゃれに改装してパスタ風メニューを提案。見学で試食したゆとりは、これまた正直に眉根を寄せて、うーんパラパラ、スカスカ、
「ガラガラの予感…」
と不吉な発言連続。再オープン当初は賑わった店も、あっという間に予言通りになってしまうのですが、この店は味は問題なく、フードライターさんも「3杯食べちゃった!」とまで言っていたのに何故? ←これがしっかり伏線でw 要は満腹感がないよーの意だったんですね。

セレブマダムだって実はがっつり食べたい。でもそれってギルティ。 社長の助言バーニャカウダをヒントに、野菜たっぷり、これならヘルシーで大丈夫!と言い訳できるようにしてあげました、って分かるわー。それに子供連れで来て人数分頼むのは、高いし余ると勿体無い。つけ麺タイプにしてシェアしやすいのもナイスです。

 実際を考えると、改装フェアからほぼ間のない再度の路線変更。それって人集まらない気もするんですけど、まあいいや…。またも締めは社長とゆとりちゃんとのやり取りで『計算通り』と種明かしをしてくれますよ。ゆとりが手柄を独り占めしても、先輩と新メニューを協力開発しても良し。どちらも会社には益になり、先輩は発奮するでしょ。それが蓋を開けたら第3案、2人の力ではダメで助言を求められた社長が力量の違いを見せつけられていい気分~ってw  そんな手の内を新入社員に隠さず披露してる時点で、やっぱりいい人かなとも思えてきましたよ! そして先輩、若くして苦労しているとのエピソードが最近知った高橋メアリージュンのリアル出自と重なって感慨深いです。
店が繁盛すれば店主も食べに来るお客さんも、報酬をもらえるコンサルも、全方位に嬉しい。いいお仕事ですねえ。そのうち失敗案件も出てきそうですが、それだってどうにか成功にこぎつけるでしょう? 飯テロ部分も、調理法や成分の解説だけでなく、ゆとりが繰り出す変な擬音説明が加わることでより納得感があっていいですね。

 フードライター有栖(石塚英彦)が「まいうー」でなく普通に「うまい!」と言うのが新鮮w

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