ドラマでポン

2004年4月に始めたブログ、いつの間にやら10年を超えびっくりです
相も変わらずドラマとインパルス板倉&西村雅彦押しのじゃすみんをよろしく!

ドラマの☆は最高が5つ。
好き勝手な覚え書きですがお楽しみいただけたら幸いです(^^)

spドラマ

「BORDER 贖罪」☆☆☆

「正義のために人を殺した気分はどうですか」
……と、今自分が殺した悪党の霊にじっくり質問されちゃうって、それこそどんな気分なんでしょう。

衝撃のラストに視聴者置き去りにされた、連続ドラマ「BORDER」続編。
ついこの前、鑑識の比嘉ミカ(波瑠)を主人公にスピンオフ前後編が放映され、楽しんだものの違うコレジャナイ感でもやもやしたもので。あの音楽、あのオープニング、小栗旬、ウザい霊のつきまといとの再会が嬉しかったです。脳に銃弾が埋まって取り除けない、命の危険と引き換えに
『霊が、見えるようになった』
ジャーン!
しかし、始まった途端にピンチです。
連ドラ最終回、まさにあの場面から始まり、二人きりの屋上から被疑者(大森南朋)墜落死。目撃者なし。そもそも主人公石川安吾(小栗旬)ひとりが彼に容疑を抱いた、その根拠は『霊から聞いた』だと言えない以上訳がわからず、客観的に突き落とした疑い濃厚(本当にそうだしw)検察から精鋭チーム(國村隼他)が派遣されるも、黙秘を続ける安吾。課長(遠藤憲一)的には自分のいいつけを守り、記憶が整理されるまで黙っている作戦にも見えるでしょうがその実、安吾の隣にはその死んだ被疑者の霊がずーっと居て
『人を殺した感触を語り合おう』だの
『我々悪党と同じように、嘘で保身を図る様子を見せてくれ』だの
むかつくことをのべつ語りかけているのですから、何をどう答えていいのやら。

しかも、現場検証に向かう途中で目があった美女は……やはり霊です。殺されてますよ。
任意の事情聴衆を一旦投げ打ち、霊の乞うまま趣味の遺体捜索。いつもの裏社会メンバーも犯人の住所顔特定、解錠と全面バックアップ!なんだかんだの後、思いもかけない場所からみつかった遺体を、でも通報も回収もせず放置する安吾たち。
次の犠牲者だろう女性が、何も知らずに荷物を運ばされ。空のトランクを改める安吾を鼻で笑う殺人犯(満島真之介)しかし郊外のアジトに到着するやいなやの訪問者は、安吾……ではなく……。GPSつけたんだろうな、とは思って見てましたが、その顛末をこんな地元警察まかせにするとは!遺体運搬生中継、犯人逃走で終わらずにきちんと捕まって本当に良かったです。

そしてついに自らの犯行を自白する安吾。

とも、とれる発言で焦りましたが、聞き返せば『そう犯行を自白した犯人が自殺しました』と、ついに保身の嘘をついたのでした。それはそれで、霊の思う壺だったわけですが……。なんとその、偽証による後ろめたさこそが安吾をもっと強くするだとか。確かに、もうこの先は能力を最大限生かして犯人を挙げ続けて罪を償うしか道がない。降ってわいた超能力でカンニングのようにホンボシを上げ続けて来た、そんな正しくない自分への葛藤は吹っ切れて、今ここに!ダーク霊能力刑事、石川安吾が爆誕!

シーズン2があるわけですね?
観察からは絶対殺してると疑いを深められたまま、何も知らずに心配し続けた青木崇高刑事や、薄々知ってて何も言わない比嘉ミカ(波瑠)鑑識官が巻き込まれ、裏メンバーから見守られ、脳底の時限爆弾が火を噴くシーズン2が!
楽しみです。 

「BORDER 衝動 検死官比嘉ミカ」前後編 ☆☆

あれ、感情あるじゃん。
……って「異常犯罪捜査官」藤堂比奈子と混同してましたw

思えば初めて、おや綺麗な娘がいるなあと波瑠を意識したのは確かに「BORDER」でしたが、やっぱりあれは小栗旬のドラマ。彼抜きで、検死官になる前の波瑠を見て、ああ比嘉ミカだと思うほどのキャラ付けは特にないですよね。

物語は、大学助手比嘉ミカが、まだ検死官になる前の事件。
女子中学生惨殺事件の現場に駆けつけた法医学教授浅川(石丸幹二)は、プロファイリングをマスコミに披露して悦にいりますが、実際には助手の比嘉ミカ(波瑠)の受け売り。第二の殺人後も、犯人像が食い違い別行動をとるも、比嘉が学校で話を聞き始めたと知るや『犯人は生徒の可能性も』と言い始める浅川。
自分のサブでいないと潰す、と脅す浅川に
「私の方が優秀なんです」
と言い放つ比嘉でしたが、なんとその夜浅川が殺されます。
ずっと比嘉の執刀を許さなかった、その浅川の解剖を皮肉にも初めて担当しながら、指に残る噛み跡から教授の意図を見事に読み取った比嘉は、現場の刑事(工藤阿須加)協力のもと、意外な犯人を導き出すのでした。


地味ながら効果的なダイイングメッセージでした。
そして、学生時代制服って汗かこうが地面に座ろうが、1シーズンにそんな何度も洗うもんじゃなかったなあと思い出したり(今と素材も洗剤も清潔への意識も違ってねえ……)まして、楽しい殺人の思い出いっぱいだったらそりゃ、洗わないわw
こんな風に殺人が楽しそうに描かれるのも、子供が無残に殺されるのも、その両方を年端のいかない子役に演じさせるのも、全部不愉快で趣味悪いと思いつつも見てしまいます。

で、月末には「BORDER」スペシャルドラマが。あの最終回の続きが見られるんだそうですよ!
また絶対胸糞悪いのに見ちゃいますよね。

「父、ノブナガ」☆☆

郷土愛に溢れる、CBC製作岐阜ドラマ。NHKの地域発ドラマと間違えそうですw

気弱なダメ社員小田(田辺誠一)が、接待の屋台船から転がり落ちて長良川へどぽーんw 川底の御朱印「天下布武」を拾ったせいで、なんと現代に生き返った織田信長(竹中直人)に乗り移られてしまうのでした。
家では妻子をおなご呼ばわり、会社でも気弱なプランを一蹴。諦めてはならん!下請けなど以ての外!と、地元ショッピングモールの建設受注をぐいぐい推し進めますが……その実『しょつぴんぐもおる』が何かは知らない信長さん。 街に出ては歴史映画を鑑賞、猿が天下を取ったと知って凹んだりしていますw
コンロやライターの火を見るとクラっときて(本能寺の焼打ち関連?)元の小田に戻るので、一致しない言動に周囲も本人も大弱りですが、そのうち鏡を通じて事情を把握。協力しあって、少しでも郷土のためになる施設を作ろうと頑張ることになるのでした。

小田が鏡を見ると信長が、信長が鏡をみると小田が映るのです。街でエスカレータに乗った時も、本体は小田だけど上のパネルや横のアクリルに映る姿は戦国武将という芸コマでしたよ。
もちろん傍目からはずっと小田は小田なのですが。認知症の母親だけが、意識が織田信長の時と息子の時をはっきり見分けるというミラクル!そのおばあちゃんの話し相手ロボット カイゴくんも有能で、現在の元号や小売店とモールの違いをわかりやすく教えてくれますよ。 未来にきたとすぐ把握する信長、戦国時代の人なのに適応力抜群。さすが新しいもの大好きな信長です。

そして信長は、岐阜が天下の中心と信じてますからw さびれた商店街を見ても、職人を集め地域の力で乗り込んでくる敵を討つべしと、勝つ気しかない。そのおかげで社内の士気は上がりますが、他社との会議ではやはりお前が仕切るなと揉めたり怒らせてしまったり。その辺の謝罪や交渉は温厚な小田が取りもち、歴女な娘からも楽市楽座について学んだりして、臨んだ最後のプレゼンは……。
ほぼ決定だった、大企業の画一的なプランをひっくり返します!

山を崩さずに作るので、景観を生かすだけでなく経費が半額に。するとテナント料も下がって、地域の商店がモールに参加できるのです。建築資材も冷暖房など諸設備も、地元の気候にマッチし長く使えるものをチョイス。お年寄りの話し相手にロボットも置いて、子供も大人も毎日通う、アットホームな地元のモールになりますように。
そんな小田のプランを見て、地元企業、地元商店のみんなが協力を申し出に駆けつけてくれたのです(だったら会議の最初からいればいいのに。ドラマらしくちょうど良く遅れて到着でしたw)

実はその間に介護問題もあってね。小田妻(森口瑤子)はキャリアを諦めて退職し、ワンオペ介護。旦那はのらくら逃げるし、中が信長の時は更に偉そうだしでついに失踪してしまうんですよ。会議はせまる、実母の世話はしなきゃならない……。ここには解決策ナッシングで、妻はただ羽を伸ばして帰ってきましたよ。えー。旦那ったら、ホンのちょっと世話しただけで会議案に老人問題盛り込んだりして、わかってますな態度なのよ。もっと困らせてもいいのに。娘だっていくら受験生だからって食事ぐらいつくればいいのに。
ただ、今まで県内限定だった娘の進路は、どこに行ってもいいぞと広がりました。岐阜の素晴らしい未来は次世代に託す模様です。

「眩(くらら) ~北斎の娘~」 ☆☆☆

北斎の娘の名が、時代を先取りでくららなのかとw 
娘はお栄。眩は自身も絵描きのお栄が焦がれても手の届かぬ、父親北斎の才能を表しているのですが……。お栄は気づいていません。自分もまた同業者から羨まれるほどの、眩く光を放つ存在であることを。

強烈な我を通し、どれだけ名が売れても鍛錬を怠らずにひたすら絵の上達を願った男、葛飾北斎(長塚京三)
その才を受け継いだお栄(宮崎あおい)は、嫁いでも出戻って北斎の傍で絵を描き続けます。これが息子なら、料理がどうこう言われずに普通に期待されて跡を継いだでしょうにね。それとも親の名に潰されたかな。北斎が中気=脳梗塞で倒れても、お栄がまず考えるのは絵筆を握らせるリハビリ。とんだ父子鷹です。
兄弟弟子だった善次郎(松田龍平)に惹かれつつも、洋画に気付かされた光と影、新しい色を追い続け生涯絵を描き続けるお栄なのでした。

今年大英博物館で開催される北斎展にちなんだという、NHKらしいドラマ化。
日本でも北斎展が各地で開かれるそうで、劇中で感動的に描かれた「富士越龍図」も大阪はあべのハルカスで見られるそうですよ! 善次郎が、お栄と北斎の合作と見抜いた「菊とアブ」「花と蝶」も見られるんでしょうか。

男勝り、身なりもそこそこに絵に没頭するお栄を宮崎あおいが好演しています。まとめ髮から常にほつれ毛がぷらーん、着物も帯も男物みたい……、でも小花柄の襟が覗いていたりと色合わせが素敵で、胡座をかいても大丈夫な股引は今でいうスパッツですから逆に違和感なく、ちょっと真似したい着こなしです。
「お前の絵には色気がない」

が口癖の善次郎は、松田龍平ですからもう色気がだだ漏れでw英泉としてどんな絵を描いたんでしょうね。 他には、北斎とは妙な友情で結ばれ、倒れれば見舞いにきて暴言で励ます滝沢馬琴(野田秀樹)もいい役でしたね

西村さんは、かの代表作「富嶽三十六景」の版元西村屋を演じるというダジャレのようなキャスティングw 出番はほんの一瞬なのですが、売れに売れた「富嶽三十六景」でさぞ儲けただろうなあ、とか。スイカ持たせてくれたりマメねえと、出番はなくとも存在を勝手に感じたりしておりました(^^)


「警視庁機動捜査隊216」8 傷痕 ☆☆

やったー土居さん報われましたね(><)8作目にして初めての、食事のお誘い承諾ですよ!

物語の方も、シリーズ8作目にしての斬新な新視点。加害者のその後の更生、加害者家族の苦悩に焦点があたります。出所者を受け入れる工場での殺人事件、犯人は殺人で服役した男なのか。疑われる男の元妻の行動は?
世間の反応が云々描かれますけどね、正直クリーニング屋の店員なら仕事さえきちんとしてたら私生活なんてどうでもよくない?『あの店のの従業員は殺人犯の元妻』と聞いて店を替えたりしないのですが。少数派なのかなあ。 殺人犯本人となれば、まあ警戒レベル上がるかなあ、タガが外れるときがある人ということですから。でも事故ってこともあるわけで……。
過去をネタに恐喝を繰り返す男と、息子への恐喝を止めさせたかった母親がいて。保険外交員のお母さん(大島蓉子)がいい味出してました!

リンクして土居さんも、あの因縁の<逃走犯威嚇の発砲が遅れ、通りすがりの母親が殺された事件>の加害者遺族を取材。
『刑事に射殺されたことに恨みはない。ただ、せめて殺人犯になる前に殺して欲しかった』
との壮絶なコメントを舞子に伝えるのでした。
うーん、結果論なので早めに撃って亡くなってたら「人殺し~」ぐらい言われていそう。でも終盤に映る記事に書かれた、犯人姉妹の自死は『殺人犯』でなければ起きなかったのかも。そして土居も、11年もかけて落ち着いてきた舞子をこの記事が改めて傷つける可能性を知りながら、それでも世に出すと仁義を切りにきたわけですが。
大丈夫、今夜も銃を構える舞子の脳裏にあの事件がよぎりましたが、職務は無事全うできましたよ。そして30分、引き継ぎの時間を待ってくれたら、朝ごはん一緒に食べてくれるんだそうですよ!
「待つよー!」
シリーズ1が事件4年後だったんだから最低7年越しのお誘い、もう30分ぐらい待ちますよね!

さーてシリーズ次作ではどうでしょう、すっかりいい仲だったりしないかな。塩対応に戻っているのが一番ありそうですw

「警視庁機動捜査隊216」7  悪意の果て ☆☆☆

シーズン7作目にして、西村さん改名後「西村まさ彦」名義で放映される、多分第1作目。 例によって、機動捜査隊が朝から出会うあんな事件こんな事件錯綜する24時間を追います。
駐車場でネイリストが殺され、またその近所で酔っ払いが鉄パイプを振り回す。逃げ惑う母娘連れの、出稼ぎ中の旦那は傷害事件を起こし逃走。家族に会いに来るはずと新潟から追ってきた刑事が管内をうろうろし、駐車場警備員は痴呆の妻を病院から連れ出し、ネイリストに予約を入れていたモデル真奈美(矢田亜希子)の夫は浮気していて……。

そんな今回の合言葉は「ネットの闇」。
冒頭から街角でおばあさんが倒れ、ヒロイン舞子(沢口靖子)が介抱しても周囲は
『倒れたよ』
『大丈夫かな』
とツイートするのに忙しく、救急車さえ言われてやっと呼ぶ始末。これ、ちょっと前なら誰も立ち止まらずに亡くなったりする無関心の方を問題視されたでしょうに、今時はこうですか。
更に、殺されたネイリスト瑠璃子(冨樫真)は人気ブロガーで、優雅な嘘セレブライフを発信しながら現実には、せちがらいクレームや恐喝を繰り返していた事実が浮かび上がります。こっちで居酒屋を潰し、あっちで小金をせしめ……。そのうち全能感を持ってしまったのでしょうか、借金を申し込んできた真犯人への罵りがエスカレート、殺されるに至るわけですよ。キチガイ演技が凄すぎてあまり可哀想に思えなかったのですが、たった半年前までは優しい普通の人だったそうですから……舞子が最後看破するように、夫の不貞が彼女を変えてしまったのでしょうね。
瑠璃子の夫(林泰文)、実は酔っ払いが暴れたきっかけがこいつのタバコポイ捨てだと何度も回想され、大人しそうだけどいい人ではなさげに印象つく演出がナイスでした。また、逃げ惑う間に幼女が証拠品を拾うのですが、その品が子供が持っていればおもちゃに見え、大人が持てば高価な可能性もなくはないというギリギリなデザインで、選んできた持ち道具さんGJ。
他にも、瑠璃子の偽セレブライフのネタ元は真奈美なわけですが、真奈美のSNSは海外旅行も高級店もでてこない地味なもの。本物の金持ちは妬まれないように庶民的にしてる…とあってナルホドw 老夫婦を追う時も、車椅子は舗装してない道は行かれない、とネコさん(赤井英和)の介護体験が生きるセリフが良かったです。
また、逃亡旦那の事件は最終的にはネイリスト殺しから浮いていましたが、それでも追う刑事が実は『逃亡先で捕まるより、地元で自主の方が罪が軽い』と、事情ある加害者の方に思いやりを見せていたり。強面警察官が奥さん働くパン屋に現れ、ああ旦那の事件で聞き込みが……と思わせておいて、事情を聞かれるのはパン屋の主人(住田隆)、実は瑠璃子に恐喝されていて……という場面もちょっと笑えて、今回なかなか良い翻弄され具合の一作でした。
しかし『ネットの悪評で客足が落ちる』ってドラマでよくありますけど、ひとりの書き込みでそこまでの力ありませんよね。

捜査一課の若造がやたら嫌な奴に描かれていますが、その上は好人物。例の<舞子のミスで通行人死亡>事件の時に舞子の上司だった人物で、舞子に捜査一課復帰を誘いますが……
『わたしは、街を守ります』
まだまだこのシリーズ続きそうですね。

コミックリリーフ土居さん(西村まさ彦)は、今回も舞子のための便利屋さんw 人気ブログ取材で知った瑠璃子の情報も提供したし、真奈美のブログも見せてヒントあげたのに、冷たくあしらわれて「ちぇー」と可愛く拗ねてましたよ。 待ち伏せられて出くわすたび、ネコさんが気を使ってそっと席を外すのがもう笑いどころです。 そして事件解決の朝、ネットも文字も道具で使い方次第、といい感じにまとめておいて、じゃあ朝食食べに行こう! 近くに良い店が…とネットで検索w  さっそくネット功罪の功の方を披露なのでした。
お後がよろしいようで……(^^)


「アオゾラカット」

大阪発地域ドラマ。

ラピート(急行電車)からスーツケースを引いて降り立つ青年。外人観光客わんさかの街に
「ここはホントに西成か……」
と呟く彼、翔太(林遣都)は母親の訃報にフランスから帰国したのですが、何故か急かされて着いた葬儀場からは喪主の父吾郎(吉田鋼太郎)は消えており……。 バーで飲んだくれていた父をみつけた翔太は激昂、ぶちのめしてしまいます。
指折れた!責任とれ!と騒がれ、仕方なく帰国を伸ばして実家の美容院を手伝うものの、一切の会話を拒み勝手な髪にしてしまう翔太は、常連さんを怒らせてばかり。それでも無愛想なりに馴染んできたところで、親父の借金がとんでもない額と判明し……。

私も美容院ではあまり話したくない派、フランスで翔太が担当してるというノースピーキング席あったら選びます。
そして最近の西成の外人さん率は確かに半端ないですね。息子の職場に来るおフランス貴族さんもいつの間にか、定宿を梅田の高級ホテルから西成の激安宿に変えていて『道端でカップ酒おごられた』と喜んでましたよ。腕のロレックスは外した方が…と危険を一応忠告しましたが、老人ホームレスが大阪流に声かけてくるのは怖くないんでしょうねえ。銃も持ってないでしょうし。

そんなわけで作中でも、たまたま来店した外人さんのSNSをきっかけに、日本で散髪したい外人さんが集まって店は超繁盛。その金を親父が持ち出してひと揉めありましたが、それも母の墓のため、長年の誤解も闘病する母が望んだことだった等々と父子のわだかまりも超解けていくハートフルな物語となりました。

いくら母本人の希望とはいえ、嘘をついてまで姿をくらますことはないと思いますが……。そもそも真面目そうな母方と、あの父が反りが悪かったんでしょうねえ。息子翔太も愛想なく育っちゃったのは母方の血か、オヤジへの反発か。親子ゲンカすら笑わせてくるところ、大阪らしいんでしょうか。大阪住まいですがネイティヴでないので戸惑いました(^^;;;) 
大ファンの阪神金本監督が来店し翔太が喜ぶくだりも……う、うん。そうなると思ってましたよ。
融資先「あべの銀行」にも小笑いw

タイトルは両親がしていたボランティア青空美容院から。そこもこれからは翔太と父で切るようになり、西成におしゃれなホームレスが闊歩するのです。

「俺のセンセイ」 ☆☆☆

フジテレビヤングシナリオ大賞。

ア、アナログ……!
今どき若手の売れっ子作家がすべて手書きで、スクリーントーンも手で貼ってるとか。作中でもフォロー入るとはいえびっくりですよ。アシストに入るオヤジ作家も驚けよってぐらい。NHK「漫勉」見ましょうよ! 更には原稿をお届けの途中で雨が降って、うっかり濡らしちゃったよーってorz 安全でない場所で生原稿広げるなんて新米編集者ならともかく自分も漫画描く人間のすることじゃないし、バイク便ぐらい頼めってんです。
ピンチのためにピンチ作っちゃだめですよー!
それでも、持たせたのはフェイクの原稿だった……なんて強がって独りで原稿を書き直す売れっ子作家の意地と、翌朝にそれを知って駆けつけるオヤジ作家の心意気とで終盤いい感じに盛り上がったかとは思います。BGMはエレカシなんですから、やっぱり走ってもらわなくちゃ!  

<物語> ーーーーーーー
元・売れっ子漫画家にしの西男(エレファントカシマシ宮本浩次)は、長いスランプで連載どころかしばらくペンを握っておらず、TVに呼ばれればヘタウマ呼ばわりに激昂する始末。離婚でたまに会う娘(小野花梨)にもいい顔したいが懐は苦しい。そこに編集内村(小山恵介)からきた仕事が、気難しい売れっ子作家墨田スミロウのアシスタント。普段はすべて独りで仕上げるが、TVドラマ化の影響で今月だけ間に合いそうにないから……と、1ヶ月限定で30万円!
墨田センセイのゴージャスな仕事場には、かわいこちゃんが。センセイの娘か、はたまた恋人か?とニヤつくも、なんとその娘こそが『極道ドクター』を描く墨田スミロウ本人(石橋杏奈)だった! しかも毒舌w
自信満々の背景とモブをゴミ以下と貶された虎太郎(西男の本名)は、積まれた入門書を手本にひたすら絵を勉強する傍ら、罵詈雑言に耐えながら料理ゴミ出し運転手と月給分の雑用をこなすことに。 
取材、脚本チェック、スピンオフ執筆と多忙を極めるセンセイの、今月号の原稿は無事に上がるのか? おばあちゃん子だったと吐露するセンセイ、大事な祖母の手術に立ち会い、無事に来月からのドラマを見てもらうことはできるのかー?
     ーーーーーーー

不器用で偉そうで、頭をかきむしって苦しむ姿が似合う、でもちゃんと頑張れるかわいいオヤジな主人公、誰この俳優さんと思っていたらエレファントカシマシ宮本浩次さんだったんですねー。この配役には好感もてました。また、冒頭でにしの西男としてTV出演した時の番組名『真夜中のヒーロー』もちゃんとエレカシの曲名だったと知って細かいこだわりにクスクス。

『極道ドクター』の作者墨田スミロウが女性、というのもベタですけどw

だったら世間にも内緒でいいのに。早熟の美少女作家として有名で、虎太郎だけがそれを知らないって設定はどうなんですか。生着替えでパンツ見えちゃった~☆のためには必須ですか、そうですかw でも、仕事場の合鍵を渡す編集さんは「手を出すなよ」女性なんだから……と釘をさし、言われた虎太郎は「手を出すなよ」=殴るなよの意で聞くという言葉遊びは自然でうまかったです。


男女だけれどプロフェッショナル二人。
売れっ子センセイの上手さと頑張りは歴然ですが、売れない虎太郎のことも『墨田スミロウが漫画家を志したきっかけは、にしの西男』とバラしてくすぐり、喧嘩では『こんな下手くそが漫画家なら自分もできると思った』と罵らせて落とし、でも後には『絵の上手さでは太刀打ちできない何かがある』と持ち上げさせ、一筋縄ではいかない認め合いがいいですね。そして、スランプの遠因だった娘さんの似顔絵も、ちゃんと最後に見れますよー。確かにへた……ですが、娘さん本人が喜んでくれてるなら良かったじゃないですか!
そう、娘がいたから小遣いを稼ぎたくてアシを引き受けたのだし。娘がいるオヤジだから、娘みたいな年齢のセンセイの体調を気にかけて世話をやき、全く異性を思わせない関係だったのだし。そして家族にこそ認められたい!という物語の落としどころとしても娘大活躍で、人物配置ミニマム大成功では。

アシスタント依頼の黒幕が、実は編集長(佐藤二朗)だったのもナイス。おばあちゃんの入院も、そのままお涙頂戴にも出来たのにあっさり肩すかしにしたところも好みです。
脚本小島総一郎氏、なんと26才!本当にヤング!これからのご活躍に期待します(^^)


「農業女子はらぺ娘(はらぺこ)」 ☆☆

北海道発地域ドラマ。

農家に生まれ、トラクターを乗りこなし経営を学び、婿に来てくれる人材を求めてお見合いパーティも企画しちゃう後継志望の女子たちの奮闘が、実在するグループ『はらぺ娘』の活動を通じて描かれます。
広い北海道、農地の経営規模が大きく扱う機械も大きいために女子には向かないと言われがちなのだとか。グループ活動も富良野十勝とめちゃ離れていたりして普段はスカイプで連絡取り合っていてなるほどでした。また婚活は切実、大地に癒しなど求めてる軟弱な奴はお呼びじゃないのだー!

主人公は『はらぺ娘』リーダーの菜摘(前田亜希)
通販の整備や食育を考える親子会などアイディアを出し運営し、メンバーの相談に乗ったりと活躍するも、肝心の親には後継として認められない苦しさを抱えています。同じく農家に生まれて絶対跡取りと決められて育つ男子もキツイでしょうけど、やる気はあるのに無理ダメ、継がせないぞと言われ続ける女子もまた辛そうです。悩みに気を取られ、ほんの何時間かのうっかりで苗を枯らしてしまうエピソードは、頑張っているだけに可哀想ですが取り返しがつかない。自然を相手だとそういうことも多く、だからこそ親御さんは継がせたくないんでしょうし。  
酪農家の一人娘由佳(芹那)も、うっかり酪農家の一人息子と恋をしてしまい、好きでも結婚は無理という特殊な状況。その中で、運命の恋を求めて西に東に大騒ぎのバービーがコミックリリーフでいい味だしてました。


「千住クレイジーボーイズ」 ☆☆

東京発地域ドラマ。
千住って「必ず選挙に行く~♪」と兄弟芸人かしおペアがお笑いソングにしている足立区ですよね、ならず者が多めw 主人公も殴られて裸でダンボールだけ被されて土手で目覚めるとは、いくらそこがかの有名な『金八先生のオープニングを撮影した土手』だとしても自虐がキツイ。しかし、いかついおっさん達が寄ってたかって手を差し伸べてくれるところはさすが下町、情に熱い! 銭湯のコミュニティ素敵でした。
心配だったツッコミ漫才のクオリティもなかなかGOOD。俳優さんって声でるし勘がいいですよね。

<物語>
千住クレイジーボーイズを解散し、売れないピン芸人になった主人公ケイゴ(塚本高史)は女の家から無一文で追い出され、元相方ゆき(小池徹平)の伝手で銭湯住込で使われることに。
ガラは悪いが情には熱いお土地柄。行方不明になった小学生をみんなで探し、気を張って生きるシングルマザーのばら(比嘉愛未)に銭湯の爺婆 は、親子でいつでもおいで、と野菜や菓子を山ほど持たせてくれるのです。

そんな地元のイベントに、ゲスト出演をさせられることになった限定復活クレイジーボーイズ。今は栄養士で素人のゆきよりも、実はケイゴの方がびびって逃げ出してしまい、追ってきたゆきと乱闘に。
やっと本音をぶっつけあった二人はクレイジーに血まみれで舞台にあがるのでした(><)


「がんこちゃんは大学生」1~4 ☆

こんなのがんこちゃんじゃないやーい!

お正月に、まさかの鬱展開SF「ざわざわ森のがんこちゃん エピソードゼロ」を見てしまい気になっていたがんこちゃん。このタイミングで大学生編をやるだと?どんな諷刺になるのか?と勢い込んでみたのにがっかりです。
4話あるといっても、それぞれは3分程度。がんこちゃん(二階堂ふみ)は、ナレーションで実は恐竜とちょろっと解説され牙が生えてるぐらいで、パッと見ただの女の子。世間知らずでピンク服黄色いリボン緑のポシェットなファッションが特異なだけですw
 

そしてネタくれくん、検索くん、主張くん、無難くんと、名が体を……もとい生き方を表すような、ネット依存も激しいステレオタイプとばかり知り合っては翻弄されてるって全然がんこじゃないじゃんw お友達のしかりちゃんだけがまともな子です。
これはがんこちゃんとは切り離して勝手にやって欲しかったな。


「深層審査 ドクター大嶋二郎の事件日誌」 ☆☆

フグを持ち帰った=テトロドトキシン抽出って、そんな簡単なものなんでしょうかw

タイトル通り、警察の捜査よりドクター大嶋(長塚京三)がメインの事件捜査ものです。
なので医学解説や治療の場面も多く、真相のためなら患者の故郷函館まで観光旅行(それも北海道新幹線を使ってw)その大嶋医師が目の前で妻を殺された過去も含めて『ザ・2時間ドラマ』でしたよね。

レストランチェーンの社長(本田博太郎)が毒殺され、社長夫人(賀来千香子)はショックで声を失い記憶もあいまいに。犯罪被害者対策室長柏木(かたせ梨乃)の仲介でドクター大嶋が治療にあたり、過去の痛みと事件の真相が明らかになります。
夫人だけでなく、死亡現場に居合わせた人たちは、死因や犯罪とは無関係でも激しいショックを受けていて駆けつけた医療チームの語りかけで徐々に落ち着きを取り戻していきます。殺人が日常な刑事ドラマではさらっと流されがちな部分に着目したのは興味深く、シリーズ化したら色々な心理療法が紹介されそうですね。
ちなみに今回は『HTPテスト』House(家)Tree(木)Person(人)を描かせることで人格や心的状態を把握するテストや、子供時代の写真を見ながら患者自身が語る手法が使われました。

犯人は工場長で、動機は社長に横領がばれた逆恨み。
ドラマ的には、彼が社長夫人と幼馴染の野球少年で、幼き日の夫人を助けてプロへの道が絶たれ……って思い出と心の傷の方を時間をかけて紹介していましたが、実状はギャンブルに溺れた自業自得w むしろ無職から工場に世話してもらった恩を仇で返しやがってと怒って欲しいですよね。また、夫人が幼馴染告発を迷っている間にもう2人、口封じに殺されてます。夫人はこっちの人の死にこそ責任感じて泣かなくてはいけないのでは……(^^;;;)

おめあてはもちろん、谷本係長(西村雅彦)w 受け答えが何やらフェミニンでキュートです(^^)
そして妙にかたせ梨乃が絡んで距離が近いですよ! 元捜査一課にいたとはいえ、捜査会議に入り込んだり勝手に捜査指示をしたり、その度怒るでなく「どうしてお前が……」とぼやくだけ。元夫婦でしょうか。 
自宅にも出入りし酒を酌み交わす大嶋医師との関係は『精神科医だった父の元患者』と明らかにしているのに、係長との仲が不明なのは、シリーズ次作で明らかになる予定なのかも……?
警察部下の袴田吉彦も好演。かたせ梨乃が演じるざっくばらんは鼻に付くのですが西村さんが出るなら次作も見ますよ。


「銭形警部」金曜ロードショー ☆☆

銭形だ!銭形警部だ!
あのダミ声を見事にものにし、体格俳優鈴木亮平が今度は銭形のとっつぁんを見事に演じてくれました。惚れる。洗濯物たたんだり机拭いたりしながTVついてるお茶の間で、声が似てたらもう銭形ですよね。
じゃあ映画「ルパン三世」での小栗旬もアニメの声を真似て『ふぅじこちゃぁぁぁん』とやらかせば満足だった……かと言われると分かりませんが。事件そのものを作り出すルパンにはスタイリッシュやらルパンらしさを過剰に期待するものでしょうが、事件をうけて捜査に走る警部は受け身なものですし、だいたい今回ルパン偽物ですしね!

そんなわけで、まずは美術館から絵画が消えます。爆破予告や花火で警備の気をそらしての手口が怪盗ルパン三世と思われましたが、警備員が死んだという一点で
『犯人はルパンではありますぇん!』
と断じる大きな影。そうインターポール所属、銭形警部(鈴木亮平)の登場です!

絵を盗むなら枠から外して丸めて運ぶのが普通でしょ。美術品をよく狙うルパン三世担当の捜査員が枠ごと持って逃げると思ってちゃ困ったものですが、今回は犯人本当にそのまま担いでたんだから困ったもの。靴もあんなピッカピカじゃなく履きつぶしててほしいなあとかとか思いつつも。細かいことと『刑事のカン』に拘る銭形の捜査は、見事警備員の犯行を暴き、マスコミの寵児に。
それを見た小津(上川隆也)は、クイズ形式で銭形に爆破予告をよこすのだが……。

スタイリッシュ知能犯vs絶対に諦めない銭形。
ダメな部下国木田(三浦貴大)も、優秀な部下桜庭(前田敦子)も、それぞれに銭形に影響を受けて刑事として成長しているという展開にはベタながらすっきりしましたよ。ただ、これが連ドラの1話だったとして2話3話に超期待できるかとなると自信ありません(^^;;;) 全4話のwowow版はどうなるのか、お手並み拝見です。  
今回の決めは背負い投げ! 鈴木亮平って元から柔道の心得あったんでしょうか。それとも俳優になってからそういう役どころが多くて上手くなっていたりしてw あと爆弾魔の山寺宏一がおいしい役でしたね

「ラジカセ」 ☆☆

 三重発地域ドラマ。
昭和家電おたく有山(滝藤賢一)と寂しい少年将太との魂のふれあいを描きます。ゴミのような古い家電だって、求めている人がいる。人間にだって要らない人間なんていないよ、というストレートなメッセージは胸に響きました。

しかし伊賀市を舞台になぜ忍者でなくレトロ家電。
堅焼き食べるでなく、昭和の家電が残る田舎町ってだけでいいの?と思っていたら、なるほど伊賀の名所は伊賀上野城や忍者屋敷だけじゃなく『昭和ハウス』というレトロ家電を集めた博物館があるわけですね。その館長さんをモデルにしたと。ふむふむ。

有山の、レトロ家電にかける熱意と知識が半端じゃありません。
所蔵品をドラマ撮影に貸すこともあるのですが、設定年度が1年違えば機種が違うのに!と震えるw 演技や役者よりもちろん家電が大事ですw 
扇風機の羽が透明じゃなかった時代が、そういえばありましたねえ〜。TVのチャンネルを「回す」というのもアラフォー以上かなw 技術の進歩ってすごいや。そして録音機器も変貌を遂げ、いまやカセットデッキ、テープを見ても小学生は何をするものか分からないんですね……。 有山の倉庫に遊びで侵入した将太は、並んだテープを見てびっくり。別れた両親の名がかかれた謎のお宝と同じ!
有山は有山で、写真の将太の父……の足元にあるラジオがカッコイイ、持ってきてくれと大興奮。母(安藤玉恵)は捨てろという古ラジオでも有山には憧れの名品で、面倒なはずのチューニングにすら将太と父の懐かしい思い出が蘇るのでした。
そしてやっと聞けたテープには、幼い頃の母の声。いっぱいいっぱい可愛がるから!とまだ見ぬ当時は心に決めていたはずの息子を、新しい恋に生きる今は邪魔者扱いしてしまっていたけれど……テープの残りには将太から母への感謝のメッセージが入っていたのでした。こ、こんなの絶対泣くでしょ(><)そしてCDではできない芸当なんだな、これが!
壊れかけた親子の絆を、ゴミ寸前の家電が繋ぐのでした。使えるものは大事にしなくちゃですね。

言いたいことが言えずにクシャミが出てしまう、口下手(レトロ家電を語る時だけ別)で変わり者な男を滝藤が好演していました。

「私の青おに」 ☆☆☆

山形発地域ドラマ。
誰もが知る名作「泣いた赤鬼」と主人公の学生時代をリンクさせて描く再会と再生。
田園の美しさ、人々の暮らしの豊かさの描写の中に、さりげなく名産のぶどうデラウェアやワイン、更に貴腐ワインを作る苦労も織り込み「飲んでみたいなあ」と思わせるとはニクい脚本です。トンネルを抜けると広がる不思議空間も、採石所かなあと調べたらなるほど、高畠石が有名なんですね。実際コンサートや芋煮会wに使われているそうで、ドラマ内でもトランペットの練習にワイン蔵にと印象的な場所。作者浜田廣介の記念館と合わせて『瓜破石庭公園』是非訪れてみたくなります。そしてお土産は貴腐ワインw 
作中イベントで出版されていた中学生作の「続・泣いた赤鬼」も購入できたら完璧ですね

<物語>
東京の出版社で働く主人公辻村莉子(村川絵梨)は、故郷の高畠町に呼ばれ町おこしイベントに協力することに。地元の名士浜田広介作「泣いた赤おに」の続編を募集、絵本を出版しようというのだ。
しかしすっかり東京弁で喋るようになった莉子は、熱心な担当者にも同級生の集いにも心開かず、特に「変わり者」と評される夏目(木南晴夏)の話題になると表情を硬くする。
その昔、いじめから助けてくれた夏目を裏切り、自分は元通りの女子グループに戻れた代わり彼女は学校に来なくなってしまったのだ。今はひとり家業を継いだ彼女と「泣いた赤鬼」の青おにを重ね、自分のせいで夢を諦め不幸に暮らしているのかと、後ろめたく思う莉子。また出版も当初の理想では売れないと、公募作品でなく有名作家を強引に登用するのだが……。
思い出の場所で再会した夏目は目を輝かせてワイン造りを語る。
恨まれていると思い込み、いつまでも時を止めて昔のことばかり考えていたのは自分だったと泣く莉子に夏目は、それも必要な時間だったんだよと、ゆっくりと美味しさを増す貴腐ワインを差し出すのだった。
「辻村さんの時間は、止まっていたんじゃなくて、熟成してたんじゃないかな」


賑わうイベント当日、出版されたのは中学生が描いた公募作。東京へ戻る莉子は、旅人のために置かれた「休め石」に腰を下ろして喧嘩別れした恋人に電話をかける。土産のワインを一緒に飲もうと。

そういえば、地元出身でもないのに妙に熱心な担当さんとは恋でも始まるかと思ったらサラッと別れましたねw 
いじめてたことなんて忘れて夏目のワインを飲んでいる同級生(馬場園梓 他)にはちょっと腹たちましたけど、そんなものかも。かえって、ひとりそこにこだわっていた莉子が前を向けばすべて過去のことになるのかも。なにしろ夏目本人がもう歩き出しているのですから。
高校時代の夏目を演じた上白石萌歌も良かったです。



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