ドラマでポン

2004年4月に始めたブログ、いつの間にやら10年を超えびっくりです
相も変わらずドラマとインパルス板倉&西村雅彦押しのじゃすみんをよろしく!

ドラマの☆は最高が5つ。
好き勝手な覚え書きですがお楽しみいただけたら幸いです(^^)

spドラマ

「真夜中のスーパーカー」☆☆☆ 

さながら「ナイトミュージアム」w 愛知発地域ドラマです。

ヒロイン白雪(山本美月)は、ナゴヤ自動車の新米デザイナー。
理想は伝説のスーパーカー、ナゴヤ2000GTなのに、世の流行は家族向け。あげく自動運転車部門への異動に、辞職を決意した白雪は、ナゴヤ自動車博物館所蔵の2000GTに最後のお別れにきたのですが……閉館間際、泥棒リカルド(上遠野太洸)が侵入します。 2000GT盗難を阻止しつつ、ナゴヤ車の素晴らしさを熱く語る間にうっかり時間が閉館を過ぎると……。

展示車に灯がともりエンジンが唸りだし、古い車たちが動き出すのです! 
2000GTの運転席には、レーシングスーツの男(唐沢寿明) 彼にレースで勝たないと、ナゴヤミュージアムに囚われたまま戻れない?? 

明日ブラジルに経つはずのリカルド、飛行機に間に合うのか。いやそもそも、不思議な空間から二人は脱出できるのか?


なるほど愛知県ったらナゴヤ、もといトヨタ。自動車産業をささえてきた車愛を感動的に物語ってくれました。

『国産車は欧米に負けない』
戦後のそんな証明(時代の要請!)のため、わずか1年で作られた2000GT。
他社の設備や技術を借り、価格設定は度外視。壊れるギリギリでの72時間に及ぶテストドライブ。高級な木の内装も、ハマヤ(ヤマハw)のエンジンを使ったついでのピアノ関連技術で、芸術品を目指していたわけじゃなかったんですねえ。

憧れの車相手に萎縮する白雪でしたが、元テストドライバーだった守衛さんや精霊wから学び、闇雲な2000GT崇拝から逃れた2度目の挑戦でなんとか、2000GTを下して現世に戻ってくることができたのでしたw

その間に、もう
「どんな車でもいい、だれかの気持ちに届く仕事がしたい!」
と、辞職する気なんかなくなった白雪。
リカルドも、実は祖父も2000GTに関わり仕事を愛していたと知り、ただ腐っていた自分を反省。新天地ブラジルでの努力を誓います。そして白雪に頼むのです。現場の労働者が「作っていてハッピーな車」にしてくれ、と。

それってどんな車でしょう。
お年寄りでも怪我しても動かせる。自動運転車? 心拍数も血圧も把握、人と語り合えるパートナーな車?(「ナイトライダー」って海外ドラマがあったよねw)、それとも空を飛ぶんでしょうかw

いやもう、トヨタ丸儲けなドラマです。
そして豊田市にお越しの際は、寄らなきゃいけませんね。自動車博物館に!戦後すぐは、戦闘機の技術で自動車を作ってたとは知りませんでしたよ。
唐沢寿明はリアルに2000GTオーナーだそうで、この撮影に参加してて楽しかったでしょうね(^^) 塗り絵応募作をバックに水木一郎氏が歌うエンディングも楽しかったです。

その他の愛知、セントレア空港や名古屋城を巡りつつ、明治村できしめんや豪華なモーニングを食べたりするかもしれないドラマも、また期待していまーす!

「スニッファー 嗅覚捜査官」sp ☆☆☆

驚愕、カッコイイ鼻栓の外し方ってあるんだ!!
超人的な嗅覚で探偵業を営む偏屈男華岡を、阿部寛がスタイリッシュに好演です。

部屋の空気をひと嗅ぎするや、報酬の札束のありかを知りw 郵便物に残る昨夜の食事やワインの香りを手掛かりに、パーティの混雑の中から送り主を断定する華岡。いやはや、もの凄い。そりゃ鼻栓も必要ですね。
決め台詞が
『俺の鼻は間違えない!』
うわー連ドラ見ておくんでした。

今回の依頼は、花びらで飾られた遺体。
監禁され衰弱してから刺し殺された、その中年男の遺体を嗅いだ華岡は、遺体を運んだ男の年代や趣味までも鮮やかに推察するのですが……(そんなの証拠能力あるの?) なんとその匂いの主が次の遺体に。以後次々と、前の遺体を運んだ者が次の遺体となって発見されて連続殺人に。かすかに香る謎の化合物は?短くなる監禁時間の意味は?

原因は薬害問題。
殺された中年男たちは皆、某新薬に関わった過去があり、その薬害で妻と胎児を亡くした夫=被害者の会代表佐伯が次々と誘拐していたと。更には新薬を未完成で世に出されてしまった開発者岩渕(松尾スズキ)も協力、被害者の体でテロに使える新炭疽菌を人体実験、ついに完成してしまっていたのでした~!
佐伯が射殺され、事件は解決に見えましたが……岩渕とは旧知の仲で、ありえない場所で彼の残り香を嗅いでしまった華岡が走る! 元凶の元厚生大臣への復讐&大規模テロを、やはり匂いから阻止して華麗に事件は幕を下ろしたのでした。ふぉー。

とても1時間ちょっととは思えない中身の濃さでしたよ。というか、普段の民放2時間ドラマが薄すぎるのね。

香川照之の、捜査運だけはあるらしいダメ刑事小向は可愛かったですね。拘束監禁され、菌も打たれ衰弱、死を覚悟して想い人に電話で告白、のハズが通話相手が母で怒られるわw それで電池切れ、GPS探知ができなくなるわw(犯人も携帯をとりあげないの今時ミラクルよね)それでも被害者の共通点を薬害と見抜いたのは唯一小向(香川照之)だけで、華岡にはそれを告げていたのに、犯人が監禁動画を警察に送るまですっかり忘れられていて
「だって事件に興味ないし」
華岡ひどい(^^;;;)

西村まさ彦氏は、悪の元厚生大臣藤森。
なのにしれっと、飼い殺していた岩渕を事件解決に協力したと表彰して、新開発菌を注射されて七転八倒という見せ場ありありのいい役です。華岡の活躍で命の危機は救われましたが……政治生命の方は絶たれちゃいましたねー。
冒頭の浮気現場写真、奥さんから送られたと華岡につきとめてもらっていたのも藤森だったのですが。なんとその浮気相手が、よーく見ると小向の後任プロファイラ七条刑事(波瑠)!
ずーっと挙動不審だった七条、捜査の漏洩相手は藤森大臣だったんですね。でもビデオ流出も七条のしわざ。出世のためならヒヒ親爺とだって寝てやる、という彼女の覚悟を表現する、その相手に西村さんとは微妙な気持ちになりつつも、波瑠に抱きつかれて写真撮影だなんて役得、ご本人喜んでいそうなのでまあいっか(^^;;;)

嗅覚で捜査といえば「デカワンコ」、でもヒロイン日常生活にはちっとも困っていない都合の良い嗅覚でしたよね。 那州雪絵「超嗅覚探偵NEZ」の主人公は、すぐ犯人扱いされ不遇。 一方の華岡は、どうしてこうも不遜に生きてこられたのでしょうねえ

「越谷サイコー!」☆☆☆

埼玉発地域ドラマ。
「越谷には何もない!」と嘆いていたヒロインが、最後には「何もないけど、あるんです」と自信たっぷりに我が街を推すようになる。セオリー通りの展開とはいえ、楽しい1時間でした。

雑貨屋を営む祖母(竹下景子)と二人暮らしのヒロイン加奈子(佐久間由衣)は、母の離婚で9歳から越谷住まい。職場の住宅展示場では「のどかで便利で住みやすい街」と繰り返すものの、都会と比べたメリットは……安いことぐらい?
日光街道沿いの実家は蔵付きで大きいけれど住みづらく、なんとトイレは外! そんなある日、物音がする蔵で鉢合わせたのは……泥棒?いいえ、ご先祖の伝蔵さん(佐藤二朗)だったのです!幽霊かーいw

もうそこからは佐藤二朗が大活躍で飽きませんね。
なんと祖母も子供の頃から見えていて、馴染みだという伝助さん。お殿様から預かった櫛を失くしてお手打ちにあい、幽霊になって蔵で櫛を探し続けているという悲しい来歴の割にご陽気で、参覲交代で越谷が栄えた仕組みを紙芝居(祖母作?)で説明してくれたり、蔵を離れてお出かけも出来ちゃいます。

伝助さんに今の越谷を見せようと回る、レイクタウンのショッピングモール、カフェ、高層マンション。家康御殿跡ほか史跡、イチゴ狩りw 
初めは、蔵を売り飛ばしてのカフェ改造狙い。伝助さんに引越しを承諾させようと連れまわしていたのですが、後半祖母の余命がわずかとわかってからは、伝助さんを連れてのおばあちゃんが行きたいところツアーに(涙) 地域発ドラマの影の見どころ、名所名産紹介がどストレートに盛り込まれておりました!
食事は取らない伝助さんですが、仏壇に供える高杯に乗せると味はわかるんだとかw スタバの抹茶パフェ的なものに感激して叫びます。
「越谷、サイコー!」
って甘味が1番でいいんですかw レイクタウン前でヨットにも乗っちゃいますよ、幽霊がちゃんとライフジャケット着込んでw 

市内ツアーの足は、加奈子の幼馴染でタクシー運転手の三ノ宮くん(飯島寛騎)
見えない伝蔵を紹介されて怖がりはするものの、空間に語りかける加奈子や祖母を全く否定しない優しい人です。彼も史跡に同じ名字があったりと、ご先祖様をなんとなく受け入れる土壌があるものなのかも。それに……大好きだから! って、あの古い家が?それとも加奈子が?w
いわくの櫛も見つかって、さあ伝助さんも成仏ですかね。

祖母亡き後も、ご近所さんがたむろして店番してくれて雑貨屋は続いていきます。「なんで越谷?」と詰問してきた若夫婦(今野浩喜&吉澤ひとみ)もどうやら市民に加わる予定。何もない街越谷に、新しい歴史を加えるのは貴方!だそうで、見たら住みたくなる……かもw

☆加奈子のコートが可愛かった……! グレイ地に白い鳥と黄色の。 haupiaとsanpoコラボ、カモメと松ぼっくりのコートだそうですよ。再注文あるみたい、欲しい(><)


「あったまるユートピア」☆

兵庫発地域ドラマ。
概ねの舞台は城崎温泉です。でもまさかのシリアと兎w

かばん職人のヒロイン伊織(倉科カナ)が、温泉に浸かってぼやく冒頭。かばんの街豊岡で修行の日々の疲れを、城崎温泉での出会いが癒してくれるのかなーと思っていたら物語は思わぬ方向に右往左往していきます。
☆ネット小説をパクる女子高生
☆ヒロインの兎、逃亡死亡
☆ダンサーの妻はシリア人
正直、詰め込みすぎでわかりにくくなりましたかね。

実は神戸の震災で両親を亡くしている伊織。
「死にたい」と口に出来ずに小説に思いをこめ、ネットにあげたまま忘れていつの間にか10年。訪ねる予定の城崎で、その『死んだらやりたい放題で、案外楽しいじゃん!』という小説「楽園に行こう!」が高校演劇になっているとはなんの偶然なんでしょう。 でも脚本に困ってネット小説にアイディアを借りた女子高生蓮(堀春菜)の方は、仲間に脚本を褒められ困り、代役で出演を迫られてまた困りで、なんと当日逃亡。上演は中止にorz
一方、城崎でひとり所在なさげだった外国人ララ(アヤカ・ウィルソン)は、遊人(渡辺豪太)に城崎が甚大な被害を受けた90年前の震災を教えられ、内戦で荒廃した出身地シリアに重ねて復興を願います。

女子高生と、大人たちと、外国からのお客様と。接点がなさすぎる人たちがすれ違う鄙びた城崎w
かの有名な志賀直哉「城崎にて」にもちなんだ生と死/居場所/生きているうちに、と段々と重なりが出てくるまでいろいろ戸惑います。
ララの夫(アンドリュー・エルフィンストン)がダンサーなことで城崎国際アートセンターも紹介でき、さらっと英語で道案内する遊人は世界を巡って地元に戻ってきた魚屋(と、ここでも生と死) 神戸だけでなく城崎も世界から人が集まる街だと印象付けられる……のかな。分かるような分からないようなw あ、でもダンスは素敵でした。
妄想の舞台は楽しくて、亡き兎とも再会!そんな皆が「死んでよかった~」と口々に叫ぶ物語に、蓮が現実に戻ってくる場面を付け足してくれたことで、伊織は生への肯定を強く受け取ります。もうこれは蓮の作品。そして、逃げたことを謝るなら
「生きているうちに」
と若者の背中を押すのでした。←と、なるための中止だったんですねえ。でも無事上演させてあげて欲しかったです。


そして亡き兎の毛皮付きの手製カバンを、ララに託す伊織。世界をめぐるダンス公演と共に、兎も世界を飛び回ってくれますように(って、実は兎生きてたので、あの毛皮主はいったいw)

風情ある城崎の橋や町並みと同じぐらい、カニの爪オブジェもインパクトありましたね!

「黒い十人の秋山」 www

そういえば見たんでした。

嵐の中、離島のホテルで客(滝藤賢一)が殺された!

親戚(堀内敬子)が働くホテルに滞在中だった刑事(仲里依紗、満島真之介)捜査するなか、明らかになる驚くべき真相とは。

ってもタイトル通り、十人いる容疑者がどいつもこいつもロバート秋山なんですよw
尋問しても尋問しても、出て来るの秋山w オペラ歌手やサーファー、女子でもプロゴルファーならまだしも体型を気にするモデルまでいるw 子役も秋山w 遠近法で小さくみせようと無駄な努力してて笑えます。 トリックは古典的なあれでして、推理や伏線などに気を使わずにただただ秋山みて笑えばいい作りは親切ですね。
そんなわけで、☆はつけるまでもないけど笑ったから「w」をみっつ!

メイクのやり直しで、秋山だけ拘束時間も長かったことでしょう!お疲れさまでしたー(ほんと誰がこんな企画通したんだかw)


「たからのとき」☆☆

福岡発地域ドラマ。

舞台は博多から2時間の山あいにある東峰村。『とうほう村テレビ』が村の紹介番組をつくることになり、普通のお母さんたから(寺島しのぶ)が住民代表ディレクターに。慣れない取材や撮影に奔走し、生放送のスタジオで大失敗をしながらも仕事の楽しさにのめり込んでいくたから。遂には、娘みのりの大学受験懇談をすっぽかしてしまい……。

と、働く女性と家族の問題でいくのかと思いきや話はちょっと違う方向に。たからは懇談のやりとりを全く覚えておらず、みのりの勘違いとまで言いながらカレンダーを見ると、自分の字で予定の書き込みが。なんと若年性健忘症と診断されてしまうのでした。
えー、盛り込みすぎではw

家のことがおろそかになったり、学校でからかわれたと反発する娘。番組で家族の思い出を語ったことも、プライバシーの侵害だなんて小難しく怒るわけですが、父親の助言できちんと見返した母の番組は優しさと村への愛で満ち溢れていて……。
生本番に現れない母を、村じゅう総出で探し回るなか、みのりの足は自然と家族の思い出の場所へ向かうのでした。

ほら健忘症に触れずともドラマチックなあらすじじゃないですか(^^;;;) 
もちろん家族のことをやたら語ったり、思い出の地に取材に行く動機は『覚えておきたいから』ですし、いい大人が本番に来ないからと即大騒ぎしたのは家族に病識があるせいでもありますが。東峰村の自然と寺島しのぶの貫禄で、別に大きな病気を絡めなくても十分に行けましたよね。 それとも、失われていく記憶を絡めたら、若年性でない健忘症を抱えるご本人やご家族にと、より広い共感を得られるだろうマーケティングだったり?
濱田貴司氏の音楽も良かったです。

また撮影直後の豪雨で東峰村もひどく被災され、このドラマが貴重な記録になったそうです。復興のドキュメントが併映されていました。

「ショートショート 木皿泉劇場 道草」1 ☆☆

ひふみんがお散歩するコーナー挟みます。マジかw

元々はエネオスがスポンサーの、月~土連続ミニラジオドラマでした。舞台は必ず車の中。選挙カーだったり子供を送る親だったり、初デートだったり。顔を見合わせないけれど距離が近い、車の中だから言える言葉で紡がれるちょっと不思議なお話を西村雅彦(当時の表記)主演で楽しんでいたものです。おまけに木皿泉脚本だったんですよねえ。

と、元がミニドラマですから今回もてっきり、NHKお得意ショートドラマ(「高梨さん」みたいな)になるものだとばかり思ってましたら、30分枠でお話は2つ。狂言回しの神様(マキタスポーツ)を入れ、間にひふみん散歩を挟んでもかなりゆったりした作りでした。
<さよなら不思議ちゃん>
タクシー運転手(皆川猿時)が深夜に乗せた女性は、電話を受けると話し方が一転! 今をときめく不思議アイドルぴゅあこ(門脇麦)だと浮き足立つ運転手にもローテンションな彼女は、もう辞めたいと言い出して……。
<バンパイアはつらいよ>
河川敷の献血車、実はバンパイアが自分たちのために血を集める手立てだったのでした。人間の恋人が出来たという甥バンパイア(荒川良々)の背中を押す叔父バンパイア(鹿賀丈史)だったのですが……。

ぴゅあこちゃんの不思議っぷり「蛇苺食べたーい☆」と、本当の自分とはを語る冷めっぷりの対比がナイスでした。

木皿さんお得意のバンパイアは、献血募集中ってところでもう笑わせてくれます(^^;;;)
西洋かぶれの弟を『顔が日本人なんだから無理』って、息子の荒川良々で想像するとまた可笑しw(スタイルはいいよね良々) でも老いていく人間の恋人への変わらぬ愛情は切なくて。


実は、世間が存在を信じなくなったら「死」もとい消滅してしまうらしいバンパイア。 世間が信心を無くしたら見目が落ちぶれてきた神様。これ根っこは同じって言ってますか? さすが和風バンパイアですw
 


予定では2回だけなんですよ。また続きを是非。そしてやっぱり、西村さんをどこかで出して欲しいでーす。

「BORDER 贖罪」☆☆☆

「正義のために人を殺した気分はどうですか」
……と、今自分が殺した悪党の霊にじっくり質問されちゃうって、それこそどんな気分なんでしょう。

衝撃のラストに視聴者置き去りにされた、連続ドラマ「BORDER」続編。
ついこの前、鑑識の比嘉ミカ(波瑠)を主人公にスピンオフ前後編が放映され、楽しんだものの違うコレジャナイ感でもやもやしたもので。あの音楽、あのオープニング、小栗旬、ウザい霊のつきまといとの再会が嬉しかったです。脳に銃弾が埋まって取り除けない、命の危険と引き換えに
『霊が、見えるようになった』
ジャーン!
しかし、始まった途端にピンチです。
連ドラ最終回、まさにあの場面から始まり、二人きりの屋上から被疑者(大森南朋)墜落死。目撃者なし。そもそも主人公石川安吾(小栗旬)ひとりが彼に容疑を抱いた、その根拠は『霊から聞いた』だと言えない以上訳がわからず、客観的に突き落とした疑い濃厚(本当にそうだしw)検察から精鋭チーム(國村隼他)が派遣されるも、黙秘を続ける安吾。課長(遠藤憲一)的には自分のいいつけを守り、記憶が整理されるまで黙っている作戦にも見えるでしょうがその実、安吾の隣にはその死んだ被疑者の霊がずーっと居て
『人を殺した感触を語り合おう』だの
『我々悪党と同じように、嘘で保身を図る様子を見せてくれ』だの
むかつくことをのべつ語りかけているのですから、何をどう答えていいのやら。

しかも、現場検証に向かう途中で目があった美女は……やはり霊です。殺されてますよ。
任意の事情聴衆を一旦投げ打ち、霊の乞うまま趣味の遺体捜索。いつもの裏社会メンバーも犯人の住所顔特定、解錠と全面バックアップ!なんだかんだの後、思いもかけない場所からみつかった遺体を、でも通報も回収もせず放置する安吾たち。
次の犠牲者だろう女性が、何も知らずに荷物を運ばされ。空のトランクを改める安吾を鼻で笑う殺人犯(満島真之介)しかし郊外のアジトに到着するやいなやの訪問者は、安吾……ではなく……。GPSつけたんだろうな、とは思って見てましたが、その顛末をこんな地元警察まかせにするとは!遺体運搬生中継、犯人逃走で終わらずにきちんと捕まって本当に良かったです。

そしてついに自らの犯行を自白する安吾。

とも、とれる発言で焦りましたが、聞き返せば『そう犯行を自白した犯人が自殺しました』と、ついに保身の嘘をついたのでした。それはそれで、霊の思う壺だったわけですが……。なんとその、偽証による後ろめたさこそが安吾をもっと強くするだとか。確かに、もうこの先は能力を最大限生かして犯人を挙げ続けて罪を償うしか道がない。降ってわいた超能力でカンニングのようにホンボシを上げ続けて来た、そんな正しくない自分への葛藤は吹っ切れて、今ここに!ダーク霊能力刑事、石川安吾が爆誕!

シーズン2があるわけですね?
観察からは絶対殺してると疑いを深められたまま、何も知らずに心配し続けた青木崇高刑事や、薄々知ってて何も言わない比嘉ミカ(波瑠)鑑識官が巻き込まれ、裏メンバーから見守られ、脳底の時限爆弾が火を噴くシーズン2が!
楽しみです。 

「BORDER 衝動 検死官比嘉ミカ」前後編 ☆☆

あれ、感情あるじゃん。
……って「異常犯罪捜査官」藤堂比奈子と混同してましたw

思えば初めて、おや綺麗な娘がいるなあと波瑠を意識したのは確かに「BORDER」でしたが、やっぱりあれは小栗旬のドラマ。彼抜きで、検死官になる前の波瑠を見て、ああ比嘉ミカだと思うほどのキャラ付けは特にないですよね。

物語は、大学助手比嘉ミカが、まだ検死官になる前の事件。
女子中学生惨殺事件の現場に駆けつけた法医学教授浅川(石丸幹二)は、プロファイリングをマスコミに披露して悦にいりますが、実際には助手の比嘉ミカ(波瑠)の受け売り。第二の殺人後も、犯人像が食い違い別行動をとるも、比嘉が学校で話を聞き始めたと知るや『犯人は生徒の可能性も』と言い始める浅川。
自分のサブでいないと潰す、と脅す浅川に
「私の方が優秀なんです」
と言い放つ比嘉でしたが、なんとその夜浅川が殺されます。
ずっと比嘉の執刀を許さなかった、その浅川の解剖を皮肉にも初めて担当しながら、指に残る噛み跡から教授の意図を見事に読み取った比嘉は、現場の刑事(工藤阿須加)協力のもと、意外な犯人を導き出すのでした。


地味ながら効果的なダイイングメッセージでした。
そして、学生時代制服って汗かこうが地面に座ろうが、1シーズンにそんな何度も洗うもんじゃなかったなあと思い出したり(今と素材も洗剤も清潔への意識も違ってねえ……)まして、楽しい殺人の思い出いっぱいだったらそりゃ、洗わないわw
こんな風に殺人が楽しそうに描かれるのも、子供が無残に殺されるのも、その両方を年端のいかない子役に演じさせるのも、全部不愉快で趣味悪いと思いつつも見てしまいます。

で、月末には「BORDER」スペシャルドラマが。あの最終回の続きが見られるんだそうですよ!
また絶対胸糞悪いのに見ちゃいますよね。

「父、ノブナガ」☆☆

郷土愛に溢れる、CBC製作岐阜ドラマ。NHKの地域発ドラマと間違えそうですw

気弱なダメ社員小田(田辺誠一)が、接待の屋台船から転がり落ちて長良川へどぽーんw 川底の御朱印「天下布武」を拾ったせいで、なんと現代に生き返った織田信長(竹中直人)に乗り移られてしまうのでした。
家では妻子をおなご呼ばわり、会社でも気弱なプランを一蹴。諦めてはならん!下請けなど以ての外!と、地元ショッピングモールの建設受注をぐいぐい推し進めますが……その実『しょつぴんぐもおる』が何かは知らない信長さん。 街に出ては歴史映画を鑑賞、猿が天下を取ったと知って凹んだりしていますw
コンロやライターの火を見るとクラっときて(本能寺の焼打ち関連?)元の小田に戻るので、一致しない言動に周囲も本人も大弱りですが、そのうち鏡を通じて事情を把握。協力しあって、少しでも郷土のためになる施設を作ろうと頑張ることになるのでした。

小田が鏡を見ると信長が、信長が鏡をみると小田が映るのです。街でエスカレータに乗った時も、本体は小田だけど上のパネルや横のアクリルに映る姿は戦国武将という芸コマでしたよ。
もちろん傍目からはずっと小田は小田なのですが。認知症の母親だけが、意識が織田信長の時と息子の時をはっきり見分けるというミラクル!そのおばあちゃんの話し相手ロボット カイゴくんも有能で、現在の元号や小売店とモールの違いをわかりやすく教えてくれますよ。 未来にきたとすぐ把握する信長、戦国時代の人なのに適応力抜群。さすが新しいもの大好きな信長です。

そして信長は、岐阜が天下の中心と信じてますからw さびれた商店街を見ても、職人を集め地域の力で乗り込んでくる敵を討つべしと、勝つ気しかない。そのおかげで社内の士気は上がりますが、他社との会議ではやはりお前が仕切るなと揉めたり怒らせてしまったり。その辺の謝罪や交渉は温厚な小田が取りもち、歴女な娘からも楽市楽座について学んだりして、臨んだ最後のプレゼンは……。
ほぼ決定だった、大企業の画一的なプランをひっくり返します!

山を崩さずに作るので、景観を生かすだけでなく経費が半額に。するとテナント料も下がって、地域の商店がモールに参加できるのです。建築資材も冷暖房など諸設備も、地元の気候にマッチし長く使えるものをチョイス。お年寄りの話し相手にロボットも置いて、子供も大人も毎日通う、アットホームな地元のモールになりますように。
そんな小田のプランを見て、地元企業、地元商店のみんなが協力を申し出に駆けつけてくれたのです(だったら会議の最初からいればいいのに。ドラマらしくちょうど良く遅れて到着でしたw)

実はその間に介護問題もあってね。小田妻(森口瑤子)はキャリアを諦めて退職し、ワンオペ介護。旦那はのらくら逃げるし、中が信長の時は更に偉そうだしでついに失踪してしまうんですよ。会議はせまる、実母の世話はしなきゃならない……。ここには解決策ナッシングで、妻はただ羽を伸ばして帰ってきましたよ。えー。旦那ったら、ホンのちょっと世話しただけで会議案に老人問題盛り込んだりして、わかってますな態度なのよ。もっと困らせてもいいのに。娘だっていくら受験生だからって食事ぐらいつくればいいのに。
ただ、今まで県内限定だった娘の進路は、どこに行ってもいいぞと広がりました。岐阜の素晴らしい未来は次世代に託す模様です。

「眩(くらら) ~北斎の娘~」 ☆☆☆

北斎の娘の名が、時代を先取りでくららなのかとw 
娘はお栄。眩は自身も絵描きのお栄が焦がれても手の届かぬ、父親北斎の才能を表しているのですが……。お栄は気づいていません。自分もまた同業者から羨まれるほどの、眩く光を放つ存在であることを。

強烈な我を通し、どれだけ名が売れても鍛錬を怠らずにひたすら絵の上達を願った男、葛飾北斎(長塚京三)
その才を受け継いだお栄(宮崎あおい)は、嫁いでも出戻って北斎の傍で絵を描き続けます。これが息子なら、料理がどうこう言われずに普通に期待されて跡を継いだでしょうにね。それとも親の名に潰されたかな。北斎が中気=脳梗塞で倒れても、お栄がまず考えるのは絵筆を握らせるリハビリ。とんだ父子鷹です。
兄弟弟子だった善次郎(松田龍平)に惹かれつつも、洋画に気付かされた光と影、新しい色を追い続け生涯絵を描き続けるお栄なのでした。

今年大英博物館で開催される北斎展にちなんだという、NHKらしいドラマ化。
日本でも北斎展が各地で開かれるそうで、劇中で感動的に描かれた「富士越龍図」も大阪はあべのハルカスで見られるそうですよ! 善次郎が、お栄と北斎の合作と見抜いた「菊とアブ」「花と蝶」も見られるんでしょうか。

男勝り、身なりもそこそこに絵に没頭するお栄を宮崎あおいが好演しています。まとめ髮から常にほつれ毛がぷらーん、着物も帯も男物みたい……、でも小花柄の襟が覗いていたりと色合わせが素敵で、胡座をかいても大丈夫な股引は今でいうスパッツですから逆に違和感なく、ちょっと真似したい着こなしです。
「お前の絵には色気がない」

が口癖の善次郎は、松田龍平ですからもう色気がだだ漏れでw英泉としてどんな絵を描いたんでしょうね。 他には、北斎とは妙な友情で結ばれ、倒れれば見舞いにきて暴言で励ます滝沢馬琴(野田秀樹)もいい役でしたね

西村さんは、かの代表作「富嶽三十六景」の版元西村屋を演じるというダジャレのようなキャスティングw 出番はほんの一瞬なのですが、売れに売れた「富嶽三十六景」でさぞ儲けただろうなあ、とか。スイカ持たせてくれたりマメねえと、出番はなくとも存在を勝手に感じたりしておりました(^^)


「警視庁機動捜査隊216」8 傷痕 ☆☆

やったー土居さん報われましたね(><)8作目にして初めての、食事のお誘い承諾ですよ!

物語の方も、シリーズ8作目にしての斬新な新視点。加害者のその後の更生、加害者家族の苦悩に焦点があたります。出所者を受け入れる工場での殺人事件、犯人は殺人で服役した男なのか。疑われる男の元妻の行動は?
世間の反応が云々描かれますけどね、正直クリーニング屋の店員なら仕事さえきちんとしてたら私生活なんてどうでもよくない?『あの店のの従業員は殺人犯の元妻』と聞いて店を替えたりしないのですが。少数派なのかなあ。 殺人犯本人となれば、まあ警戒レベル上がるかなあ、タガが外れるときがある人ということですから。でも事故ってこともあるわけで……。
過去をネタに恐喝を繰り返す男と、息子への恐喝を止めさせたかった母親がいて。保険外交員のお母さん(大島蓉子)がいい味出してました!

リンクして土居さんも、あの因縁の<逃走犯威嚇の発砲が遅れ、通りすがりの母親が殺された事件>の加害者遺族を取材。
『刑事に射殺されたことに恨みはない。ただ、せめて殺人犯になる前に殺して欲しかった』
との壮絶なコメントを舞子に伝えるのでした。
うーん、結果論なので早めに撃って亡くなってたら「人殺し~」ぐらい言われていそう。でも終盤に映る記事に書かれた、犯人姉妹の自死は『殺人犯』でなければ起きなかったのかも。そして土居も、11年もかけて落ち着いてきた舞子をこの記事が改めて傷つける可能性を知りながら、それでも世に出すと仁義を切りにきたわけですが。
大丈夫、今夜も銃を構える舞子の脳裏にあの事件がよぎりましたが、職務は無事全うできましたよ。そして30分、引き継ぎの時間を待ってくれたら、朝ごはん一緒に食べてくれるんだそうですよ!
「待つよー!」
シリーズ1が事件4年後だったんだから最低7年越しのお誘い、もう30分ぐらい待ちますよね!

さーてシリーズ次作ではどうでしょう、すっかりいい仲だったりしないかな。塩対応に戻っているのが一番ありそうですw

「警視庁機動捜査隊216」7  悪意の果て ☆☆☆

シーズン7作目にして、西村さん改名後「西村まさ彦」名義で放映される、多分第1作目。 例によって、機動捜査隊が朝から出会うあんな事件こんな事件錯綜する24時間を追います。
駐車場でネイリストが殺され、またその近所で酔っ払いが鉄パイプを振り回す。逃げ惑う母娘連れの、出稼ぎ中の旦那は傷害事件を起こし逃走。家族に会いに来るはずと新潟から追ってきた刑事が管内をうろうろし、駐車場警備員は痴呆の妻を病院から連れ出し、ネイリストに予約を入れていたモデル真奈美(矢田亜希子)の夫は浮気していて……。

そんな今回の合言葉は「ネットの闇」。
冒頭から街角でおばあさんが倒れ、ヒロイン舞子(沢口靖子)が介抱しても周囲は
『倒れたよ』
『大丈夫かな』
とツイートするのに忙しく、救急車さえ言われてやっと呼ぶ始末。これ、ちょっと前なら誰も立ち止まらずに亡くなったりする無関心の方を問題視されたでしょうに、今時はこうですか。
更に、殺されたネイリスト瑠璃子(冨樫真)は人気ブロガーで、優雅な嘘セレブライフを発信しながら現実には、せちがらいクレームや恐喝を繰り返していた事実が浮かび上がります。こっちで居酒屋を潰し、あっちで小金をせしめ……。そのうち全能感を持ってしまったのでしょうか、借金を申し込んできた真犯人への罵りがエスカレート、殺されるに至るわけですよ。キチガイ演技が凄すぎてあまり可哀想に思えなかったのですが、たった半年前までは優しい普通の人だったそうですから……舞子が最後看破するように、夫の不貞が彼女を変えてしまったのでしょうね。
瑠璃子の夫(林泰文)、実は酔っ払いが暴れたきっかけがこいつのタバコポイ捨てだと何度も回想され、大人しそうだけどいい人ではなさげに印象つく演出がナイスでした。また、逃げ惑う間に幼女が証拠品を拾うのですが、その品が子供が持っていればおもちゃに見え、大人が持てば高価な可能性もなくはないというギリギリなデザインで、選んできた持ち道具さんGJ。
他にも、瑠璃子の偽セレブライフのネタ元は真奈美なわけですが、真奈美のSNSは海外旅行も高級店もでてこない地味なもの。本物の金持ちは妬まれないように庶民的にしてる…とあってナルホドw 老夫婦を追う時も、車椅子は舗装してない道は行かれない、とネコさん(赤井英和)の介護体験が生きるセリフが良かったです。
また、逃亡旦那の事件は最終的にはネイリスト殺しから浮いていましたが、それでも追う刑事が実は『逃亡先で捕まるより、地元で自主の方が罪が軽い』と、事情ある加害者の方に思いやりを見せていたり。強面警察官が奥さん働くパン屋に現れ、ああ旦那の事件で聞き込みが……と思わせておいて、事情を聞かれるのはパン屋の主人(住田隆)、実は瑠璃子に恐喝されていて……という場面もちょっと笑えて、今回なかなか良い翻弄され具合の一作でした。
しかし『ネットの悪評で客足が落ちる』ってドラマでよくありますけど、ひとりの書き込みでそこまでの力ありませんよね。

捜査一課の若造がやたら嫌な奴に描かれていますが、その上は好人物。例の<舞子のミスで通行人死亡>事件の時に舞子の上司だった人物で、舞子に捜査一課復帰を誘いますが……
『わたしは、街を守ります』
まだまだこのシリーズ続きそうですね。

コミックリリーフ土居さん(西村まさ彦)は、今回も舞子のための便利屋さんw 人気ブログ取材で知った瑠璃子の情報も提供したし、真奈美のブログも見せてヒントあげたのに、冷たくあしらわれて「ちぇー」と可愛く拗ねてましたよ。 待ち伏せられて出くわすたび、ネコさんが気を使ってそっと席を外すのがもう笑いどころです。 そして事件解決の朝、ネットも文字も道具で使い方次第、といい感じにまとめておいて、じゃあ朝食食べに行こう! 近くに良い店が…とネットで検索w  さっそくネット功罪の功の方を披露なのでした。
お後がよろしいようで……(^^)


「アオゾラカット」☆☆

大阪発地域ドラマ。

ラピート(急行電車)からスーツケースを引いて降り立つ青年。外人観光客わんさかの街に
「ここはホントに西成か……」
と呟く彼、翔太(林遣都)は母親の訃報にフランスから帰国したのですが、何故か急かされて着いた葬儀場からは喪主の父吾郎(吉田鋼太郎)は消えており……。 バーで飲んだくれていた父をみつけた翔太は激昂、ぶちのめしてしまいます。
指折れた!責任とれ!と騒がれ、仕方なく帰国を伸ばして実家の美容院を手伝うものの、一切の会話を拒み勝手な髪にしてしまう翔太は、常連さんを怒らせてばかり。それでも無愛想なりに馴染んできたところで、親父の借金がとんでもない額と判明し……。

私も美容院ではあまり話したくない派、フランスで翔太が担当してるというノースピーキング席あったら選びます。
そして最近の西成の外人さん率は確かに半端ないですね。息子の職場に来るおフランス貴族さんもいつの間にか、定宿を梅田の高級ホテルから西成の激安宿に変えていて『道端でカップ酒おごられた』と喜んでましたよ。腕のロレックスは外した方が…と危険を一応忠告しましたが、老人ホームレスが大阪流に声かけてくるのは怖くないんでしょうねえ。銃も持ってないでしょうし。

そんなわけで作中でも、たまたま来店した外人さんのSNSをきっかけに、日本で散髪したい外人さんが集まって店は超繁盛。その金を親父が持ち出してひと揉めありましたが、それも母の墓のため、長年の誤解も闘病する母が望んだことだった等々と父子のわだかまりも超解けていくハートフルな物語となりました。

いくら母本人の希望とはいえ、嘘をついてまで姿をくらますことはないと思いますが……。そもそも真面目そうな母方と、あの父が反りが悪かったんでしょうねえ。息子翔太も愛想なく育っちゃったのは母方の血か、オヤジへの反発か。親子ゲンカすら笑わせてくるところ、大阪らしいんでしょうか。大阪住まいですがネイティヴでないので戸惑いました(^^;;;) 
大ファンの阪神金本監督が来店し翔太が喜ぶくだりも……う、うん。そうなると思ってましたよ。
融資先「あべの銀行」にも小笑いw

タイトルは両親がしていたボランティア青空美容院から。そこもこれからは翔太と父で切るようになり、西成におしゃれなホームレスが闊歩するのです。

「俺のセンセイ」 ☆☆☆

フジテレビヤングシナリオ大賞。

ア、アナログ……!
今どき若手の売れっ子作家がすべて手書きで、スクリーントーンも手で貼ってるとか。作中でもフォロー入るとはいえびっくりですよ。アシストに入るオヤジ作家も驚けよってぐらい。NHK「漫勉」見ましょうよ! 更には原稿をお届けの途中で雨が降って、うっかり濡らしちゃったよーってorz 安全でない場所で生原稿広げるなんて新米編集者ならともかく自分も漫画描く人間のすることじゃないし、バイク便ぐらい頼めってんです。
ピンチのためにピンチ作っちゃだめですよー!
それでも、持たせたのはフェイクの原稿だった……なんて強がって独りで原稿を書き直す売れっ子作家の意地と、翌朝にそれを知って駆けつけるオヤジ作家の心意気とで終盤いい感じに盛り上がったかとは思います。BGMはエレカシなんですから、やっぱり走ってもらわなくちゃ!  

<物語> ーーーーーーー
元・売れっ子漫画家にしの西男(エレファントカシマシ宮本浩次)は、長いスランプで連載どころかしばらくペンを握っておらず、TVに呼ばれればヘタウマ呼ばわりに激昂する始末。離婚でたまに会う娘(小野花梨)にもいい顔したいが懐は苦しい。そこに編集内村(小山恵介)からきた仕事が、気難しい売れっ子作家墨田スミロウのアシスタント。普段はすべて独りで仕上げるが、TVドラマ化の影響で今月だけ間に合いそうにないから……と、1ヶ月限定で30万円!
墨田センセイのゴージャスな仕事場には、かわいこちゃんが。センセイの娘か、はたまた恋人か?とニヤつくも、なんとその娘こそが『極道ドクター』を描く墨田スミロウ本人(石橋杏奈)だった! しかも毒舌w
自信満々の背景とモブをゴミ以下と貶された虎太郎(西男の本名)は、積まれた入門書を手本にひたすら絵を勉強する傍ら、罵詈雑言に耐えながら料理ゴミ出し運転手と月給分の雑用をこなすことに。 
取材、脚本チェック、スピンオフ執筆と多忙を極めるセンセイの、今月号の原稿は無事に上がるのか? おばあちゃん子だったと吐露するセンセイ、大事な祖母の手術に立ち会い、無事に来月からのドラマを見てもらうことはできるのかー?
     ーーーーーーー

不器用で偉そうで、頭をかきむしって苦しむ姿が似合う、でもちゃんと頑張れるかわいいオヤジな主人公、誰この俳優さんと思っていたらエレファントカシマシ宮本浩次さんだったんですねー。この配役には好感もてました。また、冒頭でにしの西男としてTV出演した時の番組名『真夜中のヒーロー』もちゃんとエレカシの曲名だったと知って細かいこだわりにクスクス。

『極道ドクター』の作者墨田スミロウが女性、というのもベタですけどw

だったら世間にも内緒でいいのに。早熟の美少女作家として有名で、虎太郎だけがそれを知らないって設定はどうなんですか。生着替えでパンツ見えちゃった~☆のためには必須ですか、そうですかw でも、仕事場の合鍵を渡す編集さんは「手を出すなよ」女性なんだから……と釘をさし、言われた虎太郎は「手を出すなよ」=殴るなよの意で聞くという言葉遊びは自然でうまかったです。


男女だけれどプロフェッショナル二人。
売れっ子センセイの上手さと頑張りは歴然ですが、売れない虎太郎のことも『墨田スミロウが漫画家を志したきっかけは、にしの西男』とバラしてくすぐり、喧嘩では『こんな下手くそが漫画家なら自分もできると思った』と罵らせて落とし、でも後には『絵の上手さでは太刀打ちできない何かがある』と持ち上げさせ、一筋縄ではいかない認め合いがいいですね。そして、スランプの遠因だった娘さんの似顔絵も、ちゃんと最後に見れますよー。確かにへた……ですが、娘さん本人が喜んでくれてるなら良かったじゃないですか!
そう、娘がいたから小遣いを稼ぎたくてアシを引き受けたのだし。娘がいるオヤジだから、娘みたいな年齢のセンセイの体調を気にかけて世話をやき、全く異性を思わせない関係だったのだし。そして家族にこそ認められたい!という物語の落としどころとしても娘大活躍で、人物配置ミニマム大成功では。

アシスタント依頼の黒幕が、実は編集長(佐藤二朗)だったのもナイス。おばあちゃんの入院も、そのままお涙頂戴にも出来たのにあっさり肩すかしにしたところも好みです。
脚本小島総一郎氏、なんと26才!本当にヤング!これからのご活躍に期待します(^^)


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