ドラマでポン

2004年4月に始めたブログ、いつの間にやら15年を超えびっくりです
相も変わらずドラマとインパルス板倉&西村まさ彦推しのじゃすみんをよろしく!

ドラマの☆は最高が5つ。
好き勝手な覚え書きですがお楽しみいただけたら幸いです(^^)

NHK

「育休刑事」9、最終回☆☆

 久しぶりに見たら蓮くんママ沙樹(北乃きい)も刑事、というか捜査一課長! 個室の執務室まで持ってるお偉いさんでしたよ! 成程、ヒラなパパ春風(はると金子大地)のほうが育休とるわけですね!

 9話のメイン事件は、お隣さんの浮気⁉︎
幼児教室オーナーの旦那(渡辺大)が浮気してる!と騒ぐ奥さん(ソニン)を宥めつつ体験レッスンに潜入し、ハイハイ蓮くんに付着した『お名前シール』を決め手に会ってたママが判明〜(でも浮気じゃなかったよ!)って、どうでもいい笑
 でもその裏で沙樹ママが、昔逮捕した半グレ赤蛇(岡本圭人)に恨まれて、春風パパの知らぬ間に命の危機!だったりするのでした。

 10話ではショッピングモールを訪れる休日の秋月一家+春風姉(前田敦子)    狙われている沙樹を囮に、赤蛇の爆破計画を未然に防げるのか〜?
 不自然なベビーカーに、誘拐を疑い追う春風。それがきっと爆弾だよ!
「蓮くんのおかげ」
かどうかはさておき笑 わかりやすいヒールだけでなく、幼児連れにしては少ない荷物、よだれ汚れが目立つ黒ジャケットに違和感を覚える経験値は間違いなく育休で養ったものですよね〜。そういうところが見たかったので満足です。
半グレ達と大立ち回りも、普通に強い春風とひまり(武田玲奈)はさておき。うずくまったり、絡まった上着をなんとか逆に利用して闘うマイクロ豚マニア君(きづき)の殺陣が凝ってて面白かったですね〜。そしてずっと蓮くんは可愛い!

 さて実際に爆発したら被害甚大ですが、そこは爆弾を作る『雑貨屋』(和泉元彌)も実は育児中!赤蛇の無差別殺人の片棒をかつぐのは嫌になった…と、  こっそり警察の味方をしてくれていたのでした〜って、いくら育休中でも囮に巻き込む春風にぐらいそれ、伝えておいて良かったのでは笑

 ご贔屓西村まさ彦氏は、組対こと組織対策課長です。ずっと追っていた赤蛇を、2年前微罪で逮捕してしまった沙樹課長を目の敵にして、チクチク嫌味ばかり。小物ですね〜。最後も、沙樹課長の働きで爆発を未然に防いで被害ゼロ、いい結果なのに渋い顔でした笑

 そして現場に復帰した春風パパは、時短勤務に。育休刑事→時短刑事に⁉︎  
保育園に通う蓮くんが立っちしてめでたく終わり、続編がありそうですね笑

「育休刑事」1× 、2☆☆

 赤ちゃん可愛い〜!

 育休中の刑事秋月春風(はると金子大地)が赤ちゃん連れで事件に巻き込まれ、育児からのヒントで事件を解決!
そんなコンセプトも興味深いけど、8割がたは可愛い赤ちゃんのために見てるので。

 赤ちゃんが死ぬ話とかやめてよ!

(孫の突然死に狂った祖父が、喫煙者の婿&婿友人のせいだし娘の扱いも許せないと2人を射殺。その拳銃どこで手に入れたのか?) ←主人公は、祖父(片岡鶴太郎)の仕組んだ狂言強盗に巻き込まれ子連れで人質に。

 それでも見た2話は、単位が欲しけりゃ30万円か身体よこせ!な教授が殺されててもう、どこの異世界なの。大学教員な旦那見たら憤死するわ!

(「金払え」を録音して揉み合い、突き飛ばした学生は逃走。意識不明の教授を見つけた、不倫相手の別教授がこれ幸いとトドメをさしました笑 内定決まってる生徒の卒業取り消しは就職率下がるので、不当な単位不認定なんて学生課が許さないし。人生かかってることを泣き寝入りは『優しい』でなく無気力すぎてヤバいよ)←容疑者学生(濱田龍臣)の部屋が主人公宅から見えるので、育児の合間に張り込んで、気が向いたら解決してね!

 どうも事件設定がおかしいんだよなあ。赤ちゃんは可愛いのに!

 出張の多い母親に北乃きい、監察医で事件にもすぐ首突っ込むウザい姉に前田敦子。警察上司に鶴見慎吾。同僚の武田玲奈がなんか老けてるのは真ん中分けのせい?(同シーズンの「あなたがしてくれなくても」ではいつも通りだもんね?)

「ワタシってサバサバしてるから!」〜最終回☆☆

 いや、好きになれなかった〜。毎日楽しみはしましたけどねえ?

 社内コンペに盗用応募でクビになり、通りかかったゴーゴーシティー(notゾゾタウンw)社長(和田正人)に猛アピールでテレホンオペレータ派遣に雇ってもらったヒロイン網浜(丸山礼)!
 初仕事のクレーム対応で
「見栄張らずにLを買えよ〜!」
と返してw お客様を激怒させるも、後々それが正解だったわ、と名指しのお礼電話が! てっきりそこから正直オペレータとして人気にでもなるのかと思ったのに網浜憎しの社長秘書(栗山千明)に握りつぶされ、またもクビで発展せず〜。
 その代わり大企業社長ジェームズ(栗原類)がバックパッカー時代の網浜と親交があったと分かり、急遽ゴーゴーシティに呼び戻されて正社員!我儘三昧!
 なんだかんだで社長秘書とも喧嘩しながら仲良くなって? ジェームズとのスキャンダル&マスコミを叱責で時の人になって、生配信の炎上〜。

 だって盗用ですよ。
 何か勘違いが明かしされ、一気に好感度上げられるかと少しは期待したのにやはりタネも仕掛けもなく〜反省の弁すらなく!
せめて勝手に連名でコンペに出した、んだったらまだしもなあ。

 自分ファーストで、気持ちに正直に生きる。それはそうしたら良いけどさ、そのために誰かを踏みつけてはダメですよ…。

 一旦は自分が盗人扱いされた被害者木内女史(蛸師里保)が、その後怒って無さげに普通に応対していて解せません。
ウォッチ対象としては愉快だけど関わり合いになりたくない人。アレのどこを好きになれるのかなあ。

 ラスト選挙に打って出ている網浜奈美。いやいやいや。政治家をなんだと思っているのか。根拠ない自信と口から出まかせ、1番政治させちゃ駄目な人種では。

「誰かのため」
に何かして感謝されることを嬉しく思うエピソードでも挟み、優秀なブレーンに操られて矢面に立つことになるなら、なんとかなあ。でも失言多そう笑

 そうそう、ドアップが多いので目頭や目尻のアイラインなどメイクはとても参考になりました!
サバサバサンバも楽しいかったです♪



「探偵ロマンス」1☆☆☆

 草刈正雄のワイヤーアクション!!
ご老体に何をさせるんですか……笑

 「ピス健」なるピストル強盗が世間を賑わす明治の日本。狙われた富豪を守れなかった警察への失望に、大衆は引退した名探偵白井三郎(草刈正雄)の復活を熱望……しているのか?
 作家志望、それも推理小説作家を志す平井太郎(濱田岳)はエドガー・アラン・ポーを原書で読む教養を持ちながらも、人当たりが悪すぎてクズ拾いの仕事すら続かない。反抗的で愚痴放題、新聞記事に異を唱え、執筆を励まされてすら馬鹿にしたと噛み付く始末。
 しかしそんな太郎を穏やかに「先生」と呼び続け助けてくれ老人こそが、くだんの探偵では?と気づいた太郎は今まで揉めてきた相手に聞き込みを始め、ついに白井三郎を見つけ出す!

 いえ正確には、出前の相手が三郎だっただけ&探偵だ推理だ捜査だと騒いで張り込みバレ! 逃げ回るピス健(土平ドンペイ)相手に御大が、2階から華麗に飛び降りたり棒高跳び、飛び蹴りetcとアクションを披露することになっちゃったんですよー。迷惑千万!

 そんな大騒ぎの裏では、父庄兵衛(原田龍二)が殺された訳を追って裏社会に足を踏み入れる少女早苗(杏花)がいたり。探偵を引退に追い込んだらしき「10年前の事件」に言及する美女(松本若菜)がいたり。
今は無名の平井太郎が、のちの江戸川乱歩だそうなのですが。それを割り引いてもこれからの展開が楽しみです。

「大奥」1☆☆☆

 冨永愛の吉宗、すんばらしかったです!!

 奇病、赤面疱瘡の流行で男子が極端に少なくなったお江戸の物語。
 まずすっかり女将軍で大奥には美男がひしめいているのが当たり前な時代で始まり、移行期の悲恋に移るのは映画→連続ドラマとなった民放版と(確か原作とも)同じこと。話がわかっている分どうしても、柴咲コウ&二宮和也と見比べる形になってしまいますが、いやあ冨永愛の大迫力にはぐうの音も出ず。 武士の役がしたくて乗馬や殺陣を昔から嗜んでいたそうで、恐れ入りました。台詞回しというか発声が異質なのも、今作では邪魔してないです。

 えーっとその分相手役の水野(中島裕翔)が添え物でしたけどまあいいか笑 名を変えて町民になって、元気に暮らして欲しいです!
 しかし男子が貴重で、貧乏人は普通では婿もましてや子供なんて望むべくもない世の中。無駄に大量のオトコを囲っている大奥が贅沢の象徴、となるのも苦笑いですが。
 水野がお人よしなエピソードとして
「無料で長屋の女に種付けしてる」
と、あからさまに性的な話を大店の未婚のお嬢様信(白石聖)が平然と語るのがなんとも照れ臭いですよね。

(…アップし忘れていたので今更ですが投稿。この先もずっといいよねー仲里依紗の将軍も好き)

「6秒間の軌跡 花火師・望月星太郎の憂鬱」1☆☆☆

 コミュ障な高橋一生がラブリーで、ずっと見ていられます笑

 父(橋爪功)と2人で花火師をして生きてきた星太郎(高橋一生)
コロナ禍で仕事激減のさなか父が急死して半年。突然やってきた美女(本田翼)が、父発案の個人向け打ち上げ花火を30万円で発注してきたのと同時に、なぜか父の幽霊が見えるように。狼狽える星太郎は、乗り気でなかった個人向けの仕事を受けてしまいます。

 普通、個人で花火を打ち上げるなんていったらプロポーズを盛り上げるとか、2人の記念日にとか、思い出になる感動のストーリーを思い浮かべますが、そもそもそれが気に食わない星太郎。場所選びや役所に許可申請も個別で面倒なら、どんな花火にしたいのかの聞き取りも面倒なのだとか。
 オーダー主の美女も、あなたの思う素敵と私の思う素敵は違うかも、などと問いかけつつも
「あなたの思う素敵な花火を」
と言ったくせに、いざ本番の花火には感激するでもなく……フッって……鼻で笑った⁉︎

 少なくとも、横にいてそう受け取った星太郎はモヤモヤを抑えきれず酒に逃げたのに。翌日現れた彼女はなんと、住み込みで働きたい⁉︎
もっと素敵な花火を、自分ならプロデュースできるってことなんでしょうか。

 一回が30分なのも見易く、先が読めずに楽しみです!

「ワタシってサバサバしてるから」1〜3☆☆☆

「ワタシってサバサバしてるから!」
を免罪符にやりたい放題な網浜(丸山礼)
誰かコイツを止めてくれー!

 月〜木15分の帯ドラマ第二弾は、前作「作りたい女と食べたい女」とは随分違う路線で来ましたねNHK。

 サバサバ、サバサバといいつつ実は誰よりもネチネチ。無能で無礼、無神経でガサツな上に、それがいい女ムーブと信じて隙あらば同僚と寝ちゃう&それをいいふらす網浜がとんでもなくて、共感性羞恥が発動しそうな勢いです。てっきり、そいつをやり込める美人で有能な本田(トリンドル玲奈)がスカッとヒロインかと思ってたら違うの?
「えー、そんな甘いお酒飲めなーい」
と本田のカシス系オーダーを男狙いとディスりつつ酒好きマウントする網浜に
「糖尿なんですか?」
と心配で切り替えす場面には溜飲下がりますよね?

 会食で偉いさん(高嶋政宏)を怒らせたのに「惚れられた」と言い出す頃には、予想がついて笑えてはきましたが、まだ好きじゃないよ?

「サバサバしてていい女だよな」
と本田さんを褒めてるところに
「私のことね?」
と乱入する場面でも、丸山礼の熱演は楽しんでますが網浜はやっぱりどうにか放り出したいぞ?

 なのに初回ではアンミカに「勘違いサバサバを好きになるためのドラマ」宣言をされたうえ、毎回毎回ラストに
「あと19日」「18日」…と
こんな網浜を好きになっちゃうまでのカウントダウンをされるんですよー。そうなの?
こんな奴でも居なくなると淋しかったとか、不屈の自己肯定感が社運を救うとか、そんな展開になるの??
 時々丸山礼の相手が本当に笑ってしまっている様子、撮影現場は楽しそうですけども。

「岸辺露伴は動かない」〜8☆☆☆☆☆

 祝・映画化決定!

 そういえば4〜6も書いてなかったけど、素晴らしかったよね。基本文句が無いので書くことなかったのだわ。
 2021年の4〜6は「坂」、7、8は「辻」をキーワードにしてまとめて実に良い仕事をしてくれています。
4「ザ・ラン」走るのをやめられない男!
5「背中の正面」決して背中を見せない男(市川猿之助)にはもう笑うしかないのにやっぱり怖い。
6「六壁坂」死んだままの男を隠し持ち、その生きていない子を育てている女も怖かった…けど、最強の編集者泉京香(飯豊まりえ)にかかったらケロッと日常が戻ってくるのは心強いですね!
(4の男は坂を走って怪異に取り憑かれた、5の男は坂の土地を露伴から買い取りに来た不動産屋。と、全て六壁坂に結びつけてきた脚本の脚色がお見事です)

 しかし7「ホットサマーマーサ」では、その 泉京香が元凶だったもんな!
跳んだ時間の過ちを正そうと露伴があんなに頑張ったのに問題はそこじゃなかったから苦労がパー!……と同時に、露伴とファン嬢の肉体関係もリセットで大きなお腹にいた胎児も消滅。うーん、露伴に化けた藪箱法師との子供だから、そもそも生まれない子供だったのか…とでも思っておかないと胸が痛いぞ。
 8「じゃんけん小僧」では、ひたすらにじゃんけん勝負を挑む熱血小僧にたじたじの露伴先生。子役の子上手かった!
 本当は露伴だって丸が3つにしたい!そこには大人の事情があるのに…ってことを、すぐ苦情入れるファンも学ばなきゃいけませんな。そして何の関係もなく、窓ガラス破られたビルが良い迷惑でした笑

 そうだ、7ではコロナ禍。露伴先生はマスクに苛立ち、運動と心の平安のためか犬のバキンを飼い始めています。そこも話動くきっかけや時間経過に反映させていてやっぱりいろいろ上手い。
 そして8のラストでルーブル美術館を出しておいての、年明けてからの映画制作発表。そこも上手いわー。映画楽しみです。

「拾われた男」1〜最終回☆☆☆☆

 数奇な運命にはまだまだ先があったよ!

 名脇役、松尾諭。
彼が自販機の下から航空券を拾った縁で芸能界入りし、まずは事務所のエース井川遥の運転手をしていたのは有名な話で、その辺を書いたエッセイを読み耽って夜が明けたりしていた身としてはとても期待して見始めましたが、いやはや出来栄えは期待以上でした。
 松尾諭も本人役で毎回冒頭に出演ですが、少〜し名前を変えた若き日の彼、松戸諭(仲野太賀)が大熱演で段々両者が合体して思えて来ます。
 てかね、ディズニー制作なわけですよ。
作中でもエキストラから「電車男」らしきドラマに役がつき、映画も「進撃の巨人」「シンゴジラ」と世界で公開された大作に出演するように。そこでIMDbに登録して全世界から仕事オファーを狙おう!となれば、その線で何かディズニーと縁ができたのかと思うじゃないですか。ところが登録するなり鳴った電話は、音信不通になっていた兄たけし(草彅剛)のアメリカでの入院を告げるもの!
 慌てて渡米した諭を待っていたのは、脳梗塞で動けない兄の入院費1000万円超えの請求!金なくビザなく不法滞在で、でも友はいた兄。
 決して仲良くはない兄弟だったけど、倒れた時に連絡をとる伝手になるほど、弟は俳優だと触れ回っていたのも胸熱でしたし、兄を慕う男の子のために無茶な野球勝負を代わりにしてやる展開もじんと来ましたわ。どこまで実話??とも絶え間なく思いつつ泣いて笑って。この後半のアメリカ滞在部分をディズニーが見込んだのか!と納得でした。
「シンゴジラ」撮影場面で、松尾諭のセリフを
「落ち着け」←→「冷静になれ」
と少し変えながらも使っているように、    差し障りがないように変えながらもかなりは実話なんじゃないのかなあ、少なくともお兄さんの入退院、強制送還に伴う入院費云々のあたりなど?

 バラバラになった家族が、兄帰国をきっかけにまた1つになり、また揃って太巻きを食べる。
友人の葬式で地元に帰った諭が、幼い日の自分達兄弟を白昼夢に見る武庫川駅の下はもう、涙なしには見られませんよ…
とはいえシュッとした兄と芋芋した弟な配役に将来が草彅くんと松尾諭な格差が分かりすぎて、子役兄弟が揃うとやっぱり笑えるのでした…

 井川遥役の井川遥、松田妻な伊藤沙莉、事務所社長に薬師丸ひろ子とどの役者さんも良かったです〜
 

「作りたい女と食べたい女」〜最終回☆☆☆

 なるほど、ここまで。

 料理好き=良妻 的な褒め言葉にヒロイン野本さん(比嘉愛未)がうんざりしていたように、よく食べる春日さん(西野恵未)は春日さんで、封建的な家庭で女は食べるなと抑圧され、常に空腹で育っていて。大食を肯定してくれるヒロインとの食事は癒し。
と、それぞれの出自を語り合う仲になっていくんですねえ。

 一緒の食事が回を重ねて距離が縮まり、買い出しドライブも楽しい!体調崩した時の気遣いも細やかで感激。もっと一緒にいたい! と、感情表現が素直な野本さんに応えて、無口な春日さんも一緒が楽しいと言ってくれます、

 次は何作ろう、いつ誘おう、そのウキウキを
「恋してるみたい」
と評されてドキッとする野本さん。そうかもしれない。で、相手は同性だと打ち明けてみれば、ふーんと特に騒がない同僚。ここで、変だ気持ち悪い心の迷いだと叩かれていたら気持ちはひしゃげてしまったんでしようね。
好きでいていいんだ!と、とりあえず自分の心だけ見定めて、2人で過ごす年越し。

打ち明けるでなし、春日さんの恋愛感を尋ねるでもなし、恋の行く末は不明なままでしたが、これはこれでいい終わり方だったかな。

「作りたい女と食べたい女」1☆☆☆

 夜ドラ!
朝ドラみたいに毎晩15分の帯ドラマ枠が出来たんですねえ〜。で、そこにネットで話題の『つく食べ』こと本作です。原作の漫画好きなんですよねえ。
出てくる料理がどれも美味しそう!
でもグルメドラマかなと見始めた人は、1話目にして何か違うジェンダー問題の匂いを嗅ぎ取るのでしょう。

 料理が好きで、ただ楽しくて自炊してお弁当作ってるのに
『いいお嫁さんになれるよ』
だなんて男のためみたいに会社で言われてモヤモヤするヒロイン野本ユキに比嘉愛未。ちっちゃいお弁当やSNSにアップした料理を上品と褒められながらも実は、ドーンとメガ盛りも作ってみたい!でも少食でそんなに食べられない!
 と、そこで知り合った2つ隣の部屋の女性春日さん(西野恵未)は大柄で、パーティでもするのかという4袋分のテイクアウト料理をなんと
「1人で食べます」

 ある日、つのったイライラでつい、大鍋に作り過ぎてしまった料理を前にユキが思い出したのは、そのご近所さん!
恐る恐るお誘いすると、わしわしと平らげてくれて……スッキリ!

 実は春日さんは春日さんで、女性というだけで定食屋のご飯盛りを勝手に減らされていたり。

 作りたい女と食べたい女が出会って、男どもの余計な思惑から解放されて、一緒に食事をするようになるんですよ。そしてその先は…どこまで描くのかな?

 ドラマ化と聞いて1番に心配したのは春日さんの配役だったのですが、見事な人を連れてきてくれたものです!ミュージシャンで演技は初めてだそうですが淡々と無理なく演じていて好感が持てます。

 あ、会社のイラつく男は蛙亭中野!なんで彼女できないんでしょうねえじゃねえよ、そういうところだよ、な感じが見事です。実際はそこそこモテるらしいですが笑

「金色の海」☆

 秋田発地域ドラマ。うーん無難。
大潟村の魅力は稲穂と家族と、小さなバンドだけ? 観光地じゃなくても土地の味や地域の子どもたちが愛する生き物とか、もっとあるのでは(ex「いとの森の家」のニッキ、オケラw) あまりに淡白な紹介で勿体無く感じました。

 仕事に疲れた妻早苗(岸井ゆきの)を連れて、大潟村で米農家をしている実家に戻る真治(上川周作)
祖母も両親も優しく、不慣れな農作業にも楽しさを見出していく早苗だが、肝心の真治は都会での仕事に未練があり東京に戻ってしまう。
 秋田にいる意味を見失う早苗。
そこで村のバンド「ハチロウボーイズ」に誘われ、八郎潟の干拓入植の歴史や減反政策への賛否で、平和に見える村にもかつて対立があったことなどを知る。それでも『やりたいことをやればいい』と気負わないバンド仲間八木(川口覚)に励まされた早苗は……真治とは別居のまま、来年は田植えからここで米作りに関わると宣言する。

 とりあえず離婚は回避w
離婚して、でも婚家で米作りだったらびっくりですが。別居でも嫁のままならまあ分かるかな。しかし田舎らしく噂が姦しいと描写しながら、バンドに誘うのが若い男なのはどうなのか。嫁友達じゃダメですか。そしてバンドで鈴係…。「君の足音に恋をした」で加藤清史郎くんが音響係をしていたのと被ります。楽器が出来なくても仲間になれるよーと、誰にでも共感できる形にしたいのでしょうが、逆に無理ある感。
料理が好きだから、運動が好きだから、絵を描くのが好きだから、と興味あることのサークルに誘われる方が興味持てるでしょう?  高校生で親に連れられて引っ越してきた「君の足音…」と違ってもっと選択肢はある大人なのだから。せめて音楽が好きぐらいの描写はあって欲しいですよ。それとも、それだけ人付き合いに飢えていた? 
 八郎潟干拓、教科書にも載ってることで旦那実家に関係するのに、早苗が初耳風だったのも、知らない視聴者に説明する為かとはいえ気になりました。

「ペペロンチーノ」☆☆☆☆

 宮城発地域ドラマ。

「俺は被災者じゃない。料理人だ!」
 震災後10年の節目に被災地局で作られたこのドラマで描かれるのは、震災を忘れないことじゃなく解き放たれて前を向いて生きること。でも、亡くした人を忘れなくてもいいんだよと包み込む優しさ。泣けました。

 主人公は、あの震災で海辺のイタリアンレストランを失った小野寺潔(草彅剛)
震災から10年目の記念日。潔とその妻(吉田羊)は、またも海辺に再建した店を貸切にして世話になった人たちを招待します。潔がバイク事故で入院した時の主治医(國村隼) 店の紹介記事を書いてくれたライター(齊藤夢愛) 地元漁師の夫婦(富田望生、一色洋平) 元同級生(矢田亜希子)親子。

 互いには知らない同志な招待客が紹介されあうことで、客側それぞれの事情や知り合った当時の潔の苦しみや喜びが伺えるというなんとも憎い構成でした。
 飲酒運転で事故って入院した潔は、当時酒浸りのアルコール依存症。見た目もボロボロ、消毒用脱脂綿を隠し持って吸う極限状態を『俺もそうだった』と看破した元アル中医師は、骨折治療だけでない潔の更生に親身に寄り添ってくれるのです。
 仮設住宅の隣人は、震災で母子家庭になった元同級生とまだ小さな娘さん。食生活も荒れた母子に即席で振る舞ったのが、タイトルにもなったペペロンチーノ。買い出しにも行かずパッと作れた一皿が、人を笑顔にする喜びを潔に思い出させます。そして母子もまた、美味しい料理は勿論のこと、弱音を吐き頼ることを思い出して救われます。
 漁師夫婦との出会いは、びっくり海辺のプロポーズw からのお断られw
でもうっかり覗いてしまった潔のお邪魔が逆に転んで、結婚へ! 急に新車を買いピアノを買い交際0日でプロポーズ、もう後悔したくない、という被災地での決断は切なくて、潔の店再建への想いを後押ししたことでしょう。夫婦の養殖業を手伝い、時に食卓を共にすることで地元食材ホヤやメカブ等も新店のメニューに加わることになります。
 そして満を持しての開店!
店長は被災者、復興のシンボル、と褒めたたえる取材を受け続ける中。初めて一言もそこに触れずにただ美味しいと書いてくれた記事を見て、思わず礼を言いに駆けつける潔。そこで冒頭の言葉になるわけですが…、読み飛ばされるネット記事に疲弊していたライターにとってもそれは、心の支えになる体験だったのでした。

 しかしライターさんは店長さんに一目惚れしていて!! 告白しかけたところに医者到着でうやむやになったまま、潔の奥さんへの思いが語られて玉砕で可哀想でした…。
そして改めて席がひとつ作られ、奥さんはここにきっといる、と慰める面々。
「年を取らない人には勝てない!」
とやけ酒のライターさん。
……そう、どの場面にもずっと静かに寄り添って微笑んでいた奥さんは、津波にさらわれて以来行方不明のままなのでした。えーあの時の料理も1人で食べて?冒頭の寝起きでイチャイチャも1人で?もうそんなの泣くでしょう……。
 10年頑張った自分達を褒めて、今日はもう騒ごう。献杯、じゃなく乾杯って言おう! とどんな気持ちで言ったんだろう。それもまだ酒じゃなく水のグラスを持ちながら。客も応えて乾杯という人あり献杯という人もあり。

 そして今日も、海辺の店で開店の準備をする優しい奥さんと店長。海は静かに寄せては引くのでした。
必見。

「星新一の不思議な不思議な短編ドラマ」1☆☆☆

  わー、大好きな星新一を毎週見られるなんて楽しみですよ。15分ずつだからって2話ずつにしなかったのも今風かも。若い人もたくさん見て欲しいー世界中で!

 第一話「ボッコちゃん」
表題作としてもよく知られた今作、美女アンドロイドボッコちゃんに(水原希子)、ボッコちゃんを作ったマスター(古舘寛治)恋する男(岡山天音) 男の父(杉本哲太)ベテランホステス(片桐はいり)とこりゃ豪華です。
 そして出版から60年弱経ち、ただのバーのマスターが趣味でこのぐらいのロボットを、うん作れちゃうねと思える時代になりましたねえ。確か原作では足元から酒を回収してたのに、作中ではボッコちゃん上半身しかないもの、なおさら簡単そう。
 しかし「ボッコちゃん」という呼び名の違和感は健在w 殺して独占したいほど愛しているのに、本名を知りたくはならないのか青年よ。まあ「わたしボッコちゃん」としか言わなかったでしょうけれどw

 かなりな話数が作られるそうで楽しみです!
穴におーいと呼びかける話、どの家も天井に懸賞の判定機が付いてる話、ずっと囁いてくる生き物を肩に乗せてみんな暮らしている話、メロン大の果実が葡萄のように房でなる品種改良の話などなど好きな話が出てくるのか、どう演出されるのか楽しみです。優しい声の育児マシーンが売り出され大ヒット、その狙いは?なんてのもありましたねー

「恋せぬふたり」〜最終回 ☆☆☆

 こう来たか、という納得のハッピーエンド。

 途中、咲子(岸井ゆきの)の元彼カズ(濱正吾)が「納得がいかない」と乱入〜!
恋愛脳ゆえ、 咲子と羽(高橋一生)が交際しているなら身をひけたでしょうけれど『恋愛抜きで家族になる』が許せずに3人暮らしに。 
俺でもいいじゃん!て、君の自分本位なセックスがある意味咲子の気づきに繋がったわけだし、君の性欲は抑圧必至だし、君と暮らすと咲子は一生、そっち側の親戚から子供はまだかと言われてしまうんじゃないのかなあ。……とはいえ、色々と学び変わっていくカズくんは羽ともいいお友達に? 元々気のいい男なカズくん。当初の『まだ付き合ってるつもりだった』には仰天でしたけど、ただの視聴者への説明係、ただの当て馬でなく、最終的には2人の良き理解者になってくれてホッとしましたよ。
(咲子に恋した同性の友人は、むしろ一緒に住めないと姿をくらますのですが。世間的にどう、に加えて個人的キャラクターの違いなのかもだ。カズくん強烈)

 子供は欲しいのか、転職を諦めるのか。
羽さんの元カノ??まで登場したりして。家族でいるなら聞かなくちゃなのに、家族でいたいから聞けなくなっちゃうことを乗り越えて。 しっかりと家族になる羽と咲子。それって必ずしも一緒に住み続けることではなくて。羽が祖母の遺した家を飛び出して夢を叶え、咲子が家に住み続けて守る、そんな形だってあり得るわけですよねえ。  そして職場ではカズくんと軽口。うん、いいんじゃないかな!


 ラブラブだった咲子妹夫婦は出産を前に浮気で大揉め。親が推奨する「普通」の夫婦だって、盤石に平穏なわけじゃない。それぞれの幸せがあっていいでしょ。
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