塩づくり開始の週。

毎週毎週、週明けには生活ががらっと変わる忙しい「まんぷく」、大阪市内から和歌山寄りの泉大津、それも海っぱたの倉庫住宅に越してきての今週の始まりです。
謎の倉庫にあったのは、大鉄板が81枚。
これからどうする、子供作れとやいやい煩い鈴と、なぜか神部もついてきて、4人の生活を立てなければならない萬平さん。相変わらず『萬平さんなら大丈夫』と微笑むばかりの福子プレッシャーも相当ですけどw 夜の浜辺でふたり手をつなぎながら、ここなら子育ては大丈夫と前向き発言。それだけでも引越しは正解だったのでは。
そして立ち寄ったラーメン屋で「味が薄い」と失礼な鈴w 「確かに」と正直すぎる萬平w でもそこで、塩が品薄で手に入らない……と聞き、だったら塩を、あの鉄板で海の水から!と思い立った萬平の目がらんらんと輝いて、一家は塩づくりに邁進することになるのでした!

海はすぐそこ、海水は無料。じゃあ家で使う塩ぐらいラーメン屋だって自作できないのかなとちょっと思いましたけど。塩どころ赤穂で学んできたところによると(←このアプローチがまず偉いよね)海水の濃度から煮詰めるのは非効率、煮詰める前の超濃い塩水『鹹水』をまず作らなくてはなりません。必要な男手を集めに市内に戻った神部くん、頑張りすぎて荒くれ男を14人も連れて帰ってきましたよ。「人集めの才能があるかも☆」と褒める萬平さん、いや経費と食わせて世話する女衆の仕事量はorz 鈴の留袖売って、へそくり足しても足りない生活費。必要な道具代。福子は地主さんに頭を下げて借金をお願いし……女学校のお友達が嫁いだ縁で貸してくれましたけども。それ、何日分なのやら。
それに、毎日のおさんどんでへとへとの鈴さんだけでなく福子もきついでしょう……。男どものうち毎日交代でひとりふたり、家事に回したっていいと思うんですけど!

まったく、鈴さんの文句が正論に思える日が来るとはw それでも支える!と腹をくくった福子を描きつつも、改めて、加地谷さんの苦労が偲ばれましたw こんな風に振り回されてからの裏切りだったんでしょうねえ……。


それでも、目標をみつけた萬平は毎日うきうきで風呂で歌まで歌うほど(^^) 上郡村で『すまない』『情けない』と吠えていた頃を思えば、福子まで笑顔になろうというものですよね。夜の海でデート、作業に没頭する萬平をみつめる福子、両手を握りしめて謝意を伝える萬平と相変わらずまあ仲の良い夫婦で、腕枕で寝ますかそうですか、そちらもまんぷくです(^^;;;)
そして案外神部くんが、可愛い顔して部下の管理はばっちり、「旦那様」「社長」いや「親方」な萬平さんを立てつつ盛り立ててくれる有能な片腕で良かったです。


14人で小競り合いもあり、鈴さんが倒れてタカちゃん(浮世離れした美人のw)がヘルプに来たりと日々いろいろありつつ、ついに1回目の塩が完成!
歓声に沸く……かと思いきや「これぽっち?」とどんよりされて、鈴さんも「辞めましょう!」と畳み掛けてくるのですが(^^;;;) そのピンチをチャンスに変えて、『続けます!』と皆に言わせるのが萬平でなく福子だったところが、今週の真骨頂でした。普段は『大奥様』の迫力に隠れている『奥様』なんですけどw 大した量でないその初荷を、出荷でなく全員で、ラーメン屋に出向いてのお届けを思いついたのも与かったですよね。
それが泣くほど喜ばれて、 お礼にとラーメンおごられて、働く意義を胸に刻んだ従業員は、これからますます熱心に塩づくりに励んでくれることでしょう!

そして塩づくりは続く。←2週に渡って同じことしてるの初めてじゃない?