面白くて役に立つ。いいドラマですね!

新人公務員、義経えみる(吉岡里帆)の配属先は福祉保健部生活課。ケースワーカーとして初日から生活保護支給110世帯を受けもたされて、受給者の訪問で呆然。「死にたい」との相談電話に唖然。

それでも寄り添おう、と頑張る姿を見守る指導係半田(井浦新)に上司京極(田中圭)は、優しすぎると続かないよね~と皮肉な予言をするのでした。
同僚は5人!新人たちの明日はどっちだ!

今まで山ほどドラマ見てきて、何度『生活保護は!』とツッコミいれたことか。申請に条件があるんだろ、もらいたくない、断られた、親に連絡が行くと困る等の葛藤以前に、主人公もその周囲もその選択肢を知らずに話が進むのが許せなくって、もやもやしていたんですよ。それに実際本当に困窮してしまうと調べる余裕もおそらく無くなってしまうでしょう。物語として触れておいたら、いざというとき思い出せるのではと思うと、啓蒙もの大事ですよね。同時に、支給にまつわる問題点や周囲の無理解なども減らせるとしたら万々歳ですね。

のっけから担当者に自殺され動揺するえみるちゃん。
次に問題になった阿久沢(遠藤憲一)は、痩せてきてるのに1日1食で十分と言い張ります。経験上、それは何かで浪費をしていると上司に助言をされて、訪問するも家はすっきり冷蔵庫は空っぽ。結局生活保護費のほとんどを借金の返済で使ってしまっていたわけですが……。

『財務整理を!』

とえみるが言えば言うほど意固地に何もしたがらない阿久沢さん。その昔は社長だった人が、子供みたいな年齢の女の子にやいやい指導されてること自体がもう嫌だし、情けないし、日々なんの楽しみもなく借金を返すためだけに生きている様なもん……って、ねえ。半田さんが穏やかに水を向けなかったら、そんな声も聞きだせずに逃げ回られたのかも。受給者にもプライドがあるんですよねえ。
結局、法テラス(えみるの発音『法↑テラス』気になるw)に行った結果、過払いで150万円ほど返却になる見込みですってよ。150万円よ!しかも、晴れ晴れとした阿久沢さん、もっと早く教えて欲しかったとか言っちゃうのよ。何度も言ったでしょー!

受給者の死亡で、担当ケースが一つ減ると慰められても納得いかなかった えみる。必要が無くなって一つ減るほうが、晴れ晴れ出来ると学んで、生活課の仕事のやりがいを知ったのかも。

そして私たちも『借金があっても生活保護は受けられる』と知りましたよー。メモメモ!