え、そんなの証拠能力あるの?(拾った髪留め)


健人の過去への助言で、「遺体で発見」の文言が「未遂」に変貌。

のみならず、以降の遺体発見現場も軒並み場所が変わったんだそうですよ。人気のない場所から公園など町中に。また、「未遂」の次の犯行は、繰り上がってその直後に……ってさ。
誤認逮捕のあげく突然死、その間にまた別の殺人が起きてというバタバタにこちらの思考も巻き込まれてどんどん進んでいきますが、ちょっと待って! それ、記録と別の人が死んでいるのでは?
 

「未遂」で生き延びた妊婦さんが、のちに無事出産した女の子。無線がつながる前には存在しなかった彼女が無事成長しているのとは逆に、かわいそうな誤認逮捕の人以外にも生きていたはずの人が死んで。でも死んだはずの人が生きて。もうどれだけの人生に影響が出たんでしょう。タイムパトロールに逮捕されちゃう案件(^^;;)

また、一見バラバラの犯行現場がバスの路線と一致することに気づき、被害者の定期購入記録から接点が! って、通勤路線を未確認な過去捜査、無能すぎますでしょ! (大山のバス会社訪問は、謹慎中で記録に残らなかったのかな……)

次の犠牲者が、懇意のラーメン店員みどり(佐久間由衣)と知って走る大山。悲鳴を聞いて駆けつけるも間に合わず。
一方で、聞き込みに嘘をつく運転手(モロ師岡)をいぶかしむ事務員嬢。あの日バスには息子さん(尾上寛之)が乗っていたのに。挙動不審な運転手が覗く先に行ってみた彼女は、嫌がる女性ともみ合う息子さんを目撃し……現場には遺体が。 ええええええ。

悲鳴にも通報せず、わざわざ夜道に近づいて、縛られて倒れている女性の物を拾って帰り(ここでも通報せず!)、親を脅迫する。ちょっと貴女、黒すぎるでしょう。そのせいで後に殺されてりゃ世話ないです。

で、その髪留めを金庫からみつけて証拠にって。えーっと。
「私が全部やりました!」
と、自首した運転手を、当時のアリバイだなんだ丸無視で、自白したから犯人なんだ記者会見するんだと鼻息荒い部長(渡部篤郎)は大バカです。分析が間に合い、連続殺人犯はその息子だと発表できて恥かかずにすんだじゃないですか。それが大山が買ってやった品なこと、現代の分析技術あってこそで、当時現場にあっても無意味だった、とは皮肉でしたねえ。
でも、何を分析?
下着に体液ならまだしも、髪留めにDNAって。皮膚片ならバスでぶつかっても付くかも。下手したら別々に触っただけの可能性もあり。日時特定もできないのに証拠能力ありますか?
大事なことなのに穴だらけなのでは……。

それ以外にも、悲鳴を聞いて駆けつけたのに、泣き崩れるだけの大山とか。あれが事務員の悲鳴としても、事後そんなに経っていないでしょう……まず蘇生に励みましょうよ。
事務員を殺し、息子のやり方通り縛る父親もね。どこでそれ覚えましたかね。

過去と通信できるなんていう大嘘をつくんだから、他のところはきっちりしてくれないとつまらないですよ。今回の山場は、連続殺人犯が、アンナチュラルでも人殺してたあの人だったことですねw