さながら「ナイトミュージアム」w 愛知発地域ドラマです。

ヒロイン白雪(山本美月)は、ナゴヤ自動車の新米デザイナー。
理想は伝説のスーパーカー、ナゴヤ2000GTなのに、世の流行は家族向け。あげく自動運転車部門への異動に、辞職を決意した白雪は、ナゴヤ自動車博物館所蔵の2000GTに最後のお別れにきたのですが……閉館間際、泥棒リカルド(上遠野太洸)が侵入します。 2000GT盗難を阻止しつつ、ナゴヤ車の素晴らしさを熱く語る間にうっかり時間が閉館を過ぎると……。

展示車に灯がともりエンジンが唸りだし、古い車たちが動き出すのです! 
2000GTの運転席には、レーシングスーツの男(唐沢寿明) 彼にレースで勝たないと、ナゴヤミュージアムに囚われたまま戻れない?? 

明日ブラジルに経つはずのリカルド、飛行機に間に合うのか。いやそもそも、不思議な空間から二人は脱出できるのか?


なるほど愛知県ったらナゴヤ、もといトヨタ。自動車産業をささえてきた車愛を感動的に物語ってくれました。

『国産車は欧米に負けない』
戦後のそんな証明(時代の要請!)のため、わずか1年で作られた2000GT。
他社の設備や技術を借り、価格設定は度外視。壊れるギリギリでの72時間に及ぶテストドライブ。高級な木の内装も、ハマヤ(ヤマハw)のエンジンを使ったついでのピアノ関連技術で、芸術品を目指していたわけじゃなかったんですねえ。

憧れの車相手に萎縮する白雪でしたが、元テストドライバーだった守衛さんや精霊wから学び、闇雲な2000GT崇拝から逃れた2度目の挑戦でなんとか、2000GTを下して現世に戻ってくることができたのでしたw

その間に、もう
「どんな車でもいい、だれかの気持ちに届く仕事がしたい!」
と、辞職する気なんかなくなった白雪。
リカルドも、実は祖父も2000GTに関わり仕事を愛していたと知り、ただ腐っていた自分を反省。新天地ブラジルでの努力を誓います。そして白雪に頼むのです。現場の労働者が「作っていてハッピーな車」にしてくれ、と。

それってどんな車でしょう。
お年寄りでも怪我しても動かせる。自動運転車? 心拍数も血圧も把握、人と語り合えるパートナーな車?(「ナイトライダー」って海外ドラマがあったよねw)、それとも空を飛ぶんでしょうかw

いやもう、トヨタ丸儲けなドラマです。
そして豊田市にお越しの際は、寄らなきゃいけませんね。自動車博物館に!戦後すぐは、戦闘機の技術で自動車を作ってたとは知りませんでしたよ。
唐沢寿明はリアルに2000GTオーナーだそうで、この撮影に参加してて楽しかったでしょうね(^^) 塗り絵応募作をバックに水木一郎氏が歌うエンディングも楽しかったです。

その他の愛知、セントレア空港や名古屋城を巡りつつ、明治村できしめんや豪華なモーニングを食べたりするかもしれないドラマも、また期待していまーす!