パルクールしょぼいw

女手ひとつで亀梨くんを育てた母が、殺人犯ときめつけられた連日の報道に耐え切れず自死、したんですと。以来遺された主人公中村慶介(亀梨和也)は、取材関係者とニュースキャスターを恨み続けて早10余年。弁当屋、サラリーマン、芸術好きの青年、告発サイト管理人、警察官と七変化であちこちに潜り込んでは復讐のときを狙っているらしいのですが……。

正直、そんなこと言われても感。
可愛らしいお母さん(裕木奈江)にマスコミが群がって、可哀想ですけども。客観的にどんな事件でなにが疑われ、どれだけお母さんが本当に犯人な可能性があったのかなかったのか。そこをすっ飛ばして、当時高校生だった実子が
『違う、そんなはずがない』
だけ繰り返したってさ。いいお母さんだったから犯人じゃない論はダメでしょう。
もっとも、殺人を強調するあまり幼子の惨殺死体を映すような演出は望んでいないのですがね。遺体の発見現場、アリバイ、そのぐらいはマスコミ報道を通じてでも描けるでしょうに。

復讐もの、というと昨年末ドラマ「ブラックリベンジ」がインパクトあったのでつい比べてしまいます。
あれは夫を告発した記事が捏造、証拠写真も捏造と、悪事がわかりやすかった!今回恨まれているマスコミは、確かに先走ったけれど遺留品もあり、やりすぎただけで捏造まではしていませんよね。キャスター百々瀬(藤木直人)がスタッフにかける超プレッシャーのせいで、被害者より視聴者を大事にしてしまう感は否めませんが……。『印象操作』と非難するなら、こちらも前期のドラマ「監獄のお姫さま」の『爆笑ヨーグルト姫』級に、「逆ギレ園長」とあだ名つくぐらいの罵声映像を流され続けたぐらいのひどさじゃないとねえ。
あれ、このマスコミ慣れ自体が問題にされてますか?

笑ったのは、あんまり慶介がいろんな格好で神出鬼没なもので、終いには旦那が藤木直人を亀梨と間違えたことw まあ確かに似た系統のイケメンですけどw それと警察官は流石にコスプレ潜入でなく本業だったようです。それで姉妹に二股かけてデートして、弁当届けてカメラ仕掛けて盗撮映像を編集と大忙しって暇なのか警察は。
というか、身内に重要参考人だった人がいて警察官ってなれないのでは。万がいちそれまでノーマークでも、赴任当日から未解決事件のファイル広げて、書いてない情報まで披露して怪しい奴が他に、と力説されたら怪しさ満点ですw

慶介がそれぞれ別人として近づいている姉妹(栗山千明、橋本環奈)は、事件当時母に不利な証言をしたそうですが子供だったもんね。言わせた大人が裏にいるでしょう。
ドアの隙間に身体をねじ込む杉本哲太記者。独占取材断らず、受けて思い切り反論すればよかったのに。それとも後日受けたんでしょうか。心臓移植の密着取材が切り貼り編集でねじ曲げられたように、独占取材の切り貼りで益々ひどいことに? だとしたら後出しですねえ。
当時の捜査官、今は慶介の上司署長に佐々木蔵之介。彼は何かを知っているのか。
うーん、2話見ないかも。
やたら同じ回想場面(ドアの隙間の杉本哲太、バスタブを血に染めたお母さん)ばかり入れてる時間があったら、もっといろいろ描くか時間拡大しないか、出来たはずでもったいなかったですね。